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現URIAH HEEPのキーボーディスト Phil Lanzonが2ndソロ作をリリース!

c0072376_18240225.jpgPHIL LANZON 「48 Seconds」'19

GRAND PRIX、Grant&Forsyth、SAD CAFE、John Lawton、LIONHEART、Mick Ronson、Chris Spedding、SWEET等のセッションマンやサイドメンバーとして幾多の英国バンドを渡り歩いて来た現URIAH HEEP(87年加入)のキーボーディストである Phil Lanzonの2ndソロ自主制作アルバムがリリースされたのをちょい遅れてGET!

70年代後半から活動してきた、その長い長いミュージシャン歴にも関わらず前作が初めてのソロ作であった訳だが、そのデビューソロ作が好評だったのに気を良くしたのか、精力的に活動する本体バンドURIAH HEEPのスケジュールの合間を縫うようにして制作された新作が、2年ぶりという比較的早いインターバルで届けられた。

本作は1906年のサンフランシスコ地震をメインテーマにしたダイナミックなオーケストラ・ポップ作で、前作同様に John Mitchell(ARENA、FROST*、IT BITES、KINO、LONELY ROBOT、THE URBANE)と Andy Makin(Adrian Smith's PSYCHO MOTEL)の二人をメイン・ヴォーカリストに据え、同じく Phil Lanzon自身の歌声も少しフィーチャーしつつ、複数のゲストギタリスト、ゲストキーボーディスト、ドラマーを基本に、London Telefilmonic Orchestraによるストリングス・オーケストラ、サックスやトランペット等のゲスト管楽器奏者、そして男女混声合唱をバックに従え、クラシック、ロック、プログレ、ポピュラー音楽などなど雑多な音楽要素が程良くMIXされたポップでキャッチーなだけでなく英国ミュージシャンらしい叙情感漂うメランコリックなメロディが美しいスケールの大きいシンフォニック・サウンドを展開していく。

前作同様、MARILLIONのプロデュースで知られる Simon Hanhartがプロデュース、そして映画音楽等のアレンジャーで有名な Richard Cottle(CHARLIE、KEATS、Alan Parsons Project、John Parr)がアレンジ協力と、バックのプレイヤー・メンツだけでなくプロデュース・メンツも抜かりない、自主制作盤ながらすこぶる高品質な、まさにプロのソロ作と言えよう。

テーマがテーマなだけに男女混声合唱の分厚いコーラスと、ストリングス・オーケストラによる艶やかでスケールの大きいダイナミックなサウンドが抜群の効果を生んでいるのに加え、歌パートだけ注目すると意外な程にポップでキャッチーなのに決して軽薄さは感じさせない、ある種宗教音楽的な深みと安らぎを紡ぐ絶妙なアレンジの施された楽曲と隙無く緻密に構築されたサウンドが実に耳に心地よいのです(*´ω` *)

ストリングス・オーケストラや管楽器、そして男女混声合唱が交差する為か、ちょっとミュージカル(ゴスペルというか黒っぽいんだなコーラスとかが)っぽくも聞こえ、Phil Lanzonの操るキーボードも流麗なピアノパートはあるものの、どちらかと言うとシンフォニックなサウンド傾向で固められているので前作のようなポピュラーミュージック要素が気に入っていた方には少々取っつき難く感じるかもしれないし、前作で聞かれたような派手なキーボード・ソロやインタープレイの応酬だったり、プログレ的なテクニカルなプレイ部分なんかを期待していた向きにもお薦め出来ないが、ソロ作と思えぬ壮大なスケールと完成度、そして艶やかで美しいメロディアスなサウンドの数々は、流石は第一線を長年渡り歩いてきたベテランミュージシャンの放つアルバムだと納得しきり。

Phil Lanzon  (Keyboard & Lead Vocals)
John Mitchell  (Lead Vocals)
Andy Makin  (Lead Vocals)

Richard Cottle (Additional Keyboard、Saxes)
Neal Wilkinson (Drums)
Adam Goldsmith (Guitar)
Mick O'Donohue (Guitar)
Miriam Grey  (Lead vocals、Background Vocals)

Phoebe Street、Andy Caine、Andy Playfoot (Background Vocals)
Tom Walsh  (Trumpets)
Clare Mcinerney(Saxes)
Neil Sidwell  (Trombones)

Chris Haigh  (Violin solo)
Richard Harwood(Cello solo)
Levine Andrade (Viola solo)

London Telefilmonic Orchestra Violin 1、Violin 2、Viola、Cello、Double Bass





by malilion | 2019-08-24 18:18 | 音楽 | Trackback
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