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クリスチャンHMバンドANGELICAのデビュー前音源、初代ヴォーカリスト Andy Lyonの歌声が聞けるデモテープがCD化リリース!


c0072376_12353705.jpgANGELICA 「The Demo Sessions」'19

後にソロアルバムも発表するカナダ出身のギタリスト Dennis Cameronが87年に結成、80年代後期から90年代初頭にかけてアルバム4枚をリリースしたクリスチャンHMバンドANGELICAの超レア発掘音源が限定リリースされたので即GET!

最近、1st、2ndが限定盤とは言えデジタルリマスター&リイシュー(残念ながら未発音源追加等のボートラは無い)されANGELICAファンは歓喜に沸いた事でしょうが、本作はそんなオリジナル・アルバムのリイシューと同時にリリースされた超目玉作です。

以前ここでも解説したと思うのですが、彼等のデビュー作のメンバークレジットは Andy Lyon(Vocals)、Scott Ernest(Drums)、Robert Pallen(Bass)、Dennis Cameron(Guitars)の4人なのですが、実際アルバムに納められている歌声はDRIVERプロジェクト(Rudy Sarzo、Tommy Aldridge、Tony MacAlpine、Rob Rock)でその歌声を披露していた、後にIMPELLITTERIで長らくフロントマンを務める事になる Rob Rockと何故か一曲だけ 当時SHOUTで活動中の Ken Tamplinが歌声を披露しているというクレジットとパフォーマーが一致していない怪作であったのですが、今回遂に1stアルバムでは聴く事の叶わなかったその Andy Lyonの歌声が納められた、デビューへ向けてのオリジナル・デモ音源が初CD化と相成りました!!('(゚∀゚∩

いや~、まさか30数年の時を経て幻の Andy Lyonの歌声がこうして聞ける時が来るとは、正に予想外のお宝音源の登場だ(w

さて本作についてですが、本アーカイヴ収録の9音源の楽曲は1曲を除き全てデビュー作に収録されており、デビュー・アルバムにしては12曲収録と多目なヴォリュームな処女作の、そのアレンジの変化や Ken Tamplinが関わる前と後での楽曲の仕上がりの違いを楽しむ事が出来ます。

デモ音源と言う事でテープの回転数のムラなのか音像が揺れっぱなしだったりバランスや音程が急変したりとボトムの音もスカスカ(後半音質は幾分か改善する)なのも相まってそう何度も聞きたいと思えるアーカイヴアルバムではないのですが、Andy Lyonの歌声は所謂アメリカンHMに良く居たちょっと苦汁声も交えたミドルレンジ主体のメロディアスでストレートな歌唱を聞かせ、デモなんでちょいヘナチョコ(笑)でキャッチーなコーラスハーモニーもフィーチャーしたスタンダードな80年代USロックに近い、デビュー前の時点でのANGELICAサウンドに良くマッチしている。

面白いのはデモ時点で Dennis Cameronのギタープレイは既にテクニカルで音数の多いプレイを披露しているものの、アルバム全体のバランスを気遣ったフューチャー具合(完成版はMIXで前に押し出されてるから?)で完成版より地味目なプレイと言え、後に見られる派手でトリッキーな自己主張の強いインギー張りなプレイへの変化はアドバイザーであった Ken Tamplinの助言(そういう時代だったんですよねぇ…)であったのでしょう(笑

屈託の無いアメリカの若者まんまな表情の Andy Lyonのフレッシュな歌声と若かりし頃の Dennis Cameronの、その時点で最高のアイディアとプレイ全てを詰め込んだ成功を夢見て才気走る情熱が封入された本デモの音源の方が、パワー満点で安定感抜群な Rob Rockの圧倒的な歌声をフィーチャーしたゴージャスな完成版の造り込まれたサウンドと違ってアマチュア臭いけども瑞々しい感性を感じさせ、デビュー前だからこその勢いや焦燥感のようなものがサウンドから滲み出しているようにも思えて、この後時を置かずして凋落していくメロディアスでキャッチー、そしてテクニカルなギターをフィーチャーした華やかなアメリカンHM最期の輝きのようで実に儚いのです……

もし、Andy Lyonがデビュー前に燃え尽きずその歌声を納めたアルバムを予定通りリリース出来ていたならば、恐らくANGELICAのデビュー作はB級USメロディアスHM程度の扱いでメディアにもそう注目されなかったかもしれないが、バンドとしては着実なステップを踏んでレベルを上げ長く活動を続けられたかもしれない、とも思うし、その後暗黒のグランジーの波が全米を覆う事を考えると脱退していなくてもバンド自体90年代を迎えずに解散するかシーンに埋没していたかもしれない、とも思え、Andy Lyonが脱退した事で Rob Rockと Ken Tamplinという抜群に歌の巧いヴォーカリストを迎えたデビュー作の話題性と注目をANGELICAにもたらし、バンドの寿命をとりあえずは延ばす要因となったと考えると、なんとも皮肉な運命の悪戯だと言わざるを得えませんね……

しかし、ANGELICAだけでなくTAMPLINやSHOUTのレコードも最近デジタルリマスター&リイシューされたようですが、CCM系のHMバンド再発ブームが来てるんですかね?

だったらもっともっとリイシューして欲しいアルバムが星の数ほどCCM系にはあるんだよなぁ~!

CCM系は独自のカテゴリーなのも影響してか、なかなか輸入盤が入ってこなかったりそもそもプレス数も少ないのか話題にならなかったりで、ホント昔から情報も無いし現物も無いという、なかなかに手強いジャンルなんスよねぇ…('A`)

歌詞の内容はお察しなものの、美麗で分厚いコーラスだったりキャッチーでブライトなサウンドが実に魅力的なバンドがホントCCM系は多いんだよなぁ…でも短命なバンドやプロジェクトなんか多くて音源は入手が困難で困難で…orz

ともかくANGELICAファンなら迷わず買い! な激レアアイテムなのは間違いないので、売り切れる前に早々に入手しておきましょう!

所で、なんでジャケにカタカナで『アンジェリカ』って、デカデカと表示されてるのか謎です…(汗


PS.8月にANGELICAの新作(!!)が27年ぶりにリリースされる模様なので、ANGELICAファンは刮目して続報を待ちましょう!('(゚∀゚∩


by malilion | 2019-07-23 17:43 | 音楽 | Trackback
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