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HOUSE OF LORDSのフロントマン James Christianのソロ第四弾『Craving』をご紹介。

c0072376_18485089.jpgJAMES CHRISTIAN 「Craving」'18

US産メロディアスHMバンド HOUSE OF LORDSのヴォーカリストとして長きに渡り活動を続ける実力派シンガー James Christianの、前作『Lay It All On Me』'13 から4年半振りとなるソロ4作目がリリースされたのを、遅れに遅れ今頃にGET。

近年の James Christianのソロアルバムは、Frontiers Recordsの全面的なバックアップと外部ライターの導入により優れた楽曲ばかりが集められる、まぁ言ってみればある一定以上のクオリティが保障された“プロフェッショナル集団によるプロの仕事な一枚”ですので、慌てず後回しにしててこんなに遅れてしまいました…('A`)スマヌ…

さて、本作についてだが、アルバムの音を耳にする前に目につくのが楽曲タイトルで、“渇望”なるタイトルのアルバム名だし、ジーザスだとかエイメンだとか妙に宗教色を感じさせるタイトルや単語が並んでいるので、もしや難病から回復したアーティストにありがちな、神への感謝を語ったりこれまでの半生を振り返る系の自省的で地味な方向性のアルバムかと思いきや、なんて事はなくいつも通りな穏やかで朗らかなポップ寄りメロディアス・ロックで一安心。

James Christian自身のヴォーカルについて今さら何だかんだと文句もあるわけもなく、いつも通りのハスキーだけど甘い声質を活かしたソウルフルでエモーショナルな歌唱、そしてキャリアに裏打ちされた抜群な熟練の歌い回し、圧倒的な表現力に些かの不安も無く、ファンが彼のソロ作に望む通りな素晴らしい歌声を聞かせてくれております(*´ω` *)

そうなってくると後は参加しているバックのメンツの方に注目が行くのは当然で、前作はHOUSE OF LORDSの面々が演奏陣で参加しておりましたが、今回は北欧オタスケマン Tommy Denander(今回は複数曲で楽器全般を担当、加えて流麗なギター・ソロも披露)をはじめ、Frontiers企画モノではお馴染みの Alessandro Del Vecchio、Chris Pelcer、Jimi Bell、Richard Hymas、Charlie Mason、Jeff Kent、そしてAOR系のビックネーム Clif Mag-ness(!!)と、メロハー系&AORリスナーなら一度は目にした事があるだろう名がズラリと並び、それら有名メンバー等による作曲、客演でバッチリとアルバムは隙無くサポートされている('(゚∀゚∩

サポートメンバーが豪華なのはいいけれど問題が無いわけでもなく、大勢のライターが関わった作品なので楽曲のバラエティは富んでいて幅広い音楽性を感じさせるが、反面統一感に乏しく、各自がそれぞれに作曲し個別に録音したと思われるバックのサウンドやプレイにも明らかにバラついて聞こえる箇所があって、どうにも複数の有能スタジオミュージシャンが創った出来の良い楽曲のカラオケをバックに James Christianが巧い唄を聞かせている、例えるならサントラにゲストで参加している有名アーティスト達の“やらされている楽曲風”に感じられてしまう点(通常なら James Christianが歌わないだろう歌メロ等、歌わされている風に感じられる曲調もあるのが…)があって、そこが少々残念だ。

今回のソロ作の新基軸としては、多少アコースティックギターが多目に導入されている点くらいで、他はいつも通りにキャッチーなコーラスと魅力的な力強いメロディーを持つミッドテンポな楽曲が殆どと安定感抜群ながら、前作と比べると曲調が暗め(前作は妙に明る過ぎる気もするけど…)なのと、各ライターが売れ線を意識したからなのか制約があったからなのか展開に驚きのあるような楽曲もなく、やや平坦で似た曲調の楽曲が多く感じられ、その点も本作の出来の印象を弱めているように感じる。

とは言え、抜群に歌の上手いヴォーカリストのソロ作で、安心の良質メロハー&AOR作をお求めの方なら、迷わず本作を購入しましょう!


Line-Up:
James Christian      : Lead Vocal, Acoustic Guitar, Background Vocals
Billy Seidman       : Additional Acoustic Guitars
Tommy Denander: Guitars, Bass, Keys (Wild Boys, Love Is The Answer, Sidewinder, I Won’t Cry)
Jimi Bell         : Guitars (Black Wasn’t Black)
Pete Alpenborg       : Guitars and Bass (Jesus Wept)
Alessandro Del Vecchio   : Keyboards (Jesus Wept)
Clif Magness        : All Instruments (Craving)
Josh Freese        : Drums (Craving)


by malilion | 2019-07-05 18:42 | 音楽 | Trackback
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