人気ブログランキング |

北欧シンフォ BRIGHTEYE BRISONが8年ぶりに5thをリリース!


c0072376_20430452.jpgBRIGHTEYE BRISON 「V」'19

北欧スウェーデン産ツイン・キーボード5人組な新世代シンフォ・バンドの久しぶりとなる新譜がリリースされたので即GET!

BRIGHTEYE BRISONの新譜情報が無い中、まさかのリーダー Linus Kase(Grand Piano、Rhodes、Clavinet、Riha Adagio、Synths、Percussion、Saxophones、Backing Vocals)が14年に北欧ヴィンテージ・プログレ復興の旗印バンドANGLAGARD(!)へ電撃加入してファンをヤキモキさせたが、前作『The Magican Chronicles Part I』から8年ぶりとなる新譜のメンツに変化(Linus KaseはANGLAGARDと兼任)はなくファンは一安心といった所だろう。

前作タイトルが“Part I”であっただけに続く新譜タイトルが“Part Ⅱ”となるかと思いきやシンプルに『V』となっているものの、前作から既に23分越えの楽曲をアルバム冒頭にもってくるなど大作指向が見え隠れしていたが Linus KaseがANGLAGARDへ加入した事も影響したのか本作で一気に大作指向が加速した模様で、大作三曲のみ収録の本作三曲目タイトルが『The Magican Chronicles Part Ⅱ』となっており、ちゃんと続編の事も忘れていなかった模様だ(*´ω` *)

フック満載の屈折した美旋律に爽快なヴォーカル・ハーモニーを乗せ、キャッチーで抜けの良いYES風テクニカル・シンフォサウンドに同郷THE FLOWER KINGS張りの変拍子とSPOCK'S BEARD風の複雑なコーラスワークとスリリングなキメを多用してグイグイと力任せに駆け抜けるサウンドが小気味良かった彼等ですが、今まで以上にメロトロンやシンセ等が多用されて北欧バンドらしいダークな幽玄さと寒々しい寂寞感が醸し出されるのと共に、ドラマチックでエモーショナルなサウンド全体を靄のように柔らかく軽やかなキーボードの音色が包み込み、バンドがさらなる高みへ駆け上がったのかANGLAGARDから Linus Kaseが持ち込んだ音楽性が活かされたのか、サウンドのスケール感がググッと増したのに合わせて妖しくも神秘的な叙情が深く感じられるサウンドへ進化している。

シンフォ系お約束の派手なメロトロン等の鍵盤モノの活用は勿論のこと、複雑で立体的な曲構成のメリハリを生かすスピードの緩急の付け方やアンサンブルの妙に以前から目を見張るものがあった彼等だが、ヴィンテージ懐古プログレ系のように変に重々しく暗くなる事なくお得意のトリプル・ヴォーカルによる軽やかなコーラスワークを交差させて北欧特有のウェットな美メロとキャッチーな歌メロを保ちつつ、アグレッシブなパワフルさをHMやHRへ安直に近寄らずに密度の高いテクニカル・シンフォサウンドで表現し、70年代エミュレートでない他の誰とも似ていないオリジナリティあふれる北欧新世代シンフォ・サウンドを堂々と奏でている様は見事の一言。

細かなコーラスの使い方や、後ろで軽やかに刻まれるギターのカッティングだけ聞くとまるでポップスグループのようだが、壮大で高らかに鳴り響くシンセやタイトでヘヴィなオルガンを交えた激しいインタープレイの応酬や、各パートの複雑でありつつ歌を邪魔しないセンスあるアンサンブル、テクニカルでソリッド、それでいて芯の図太いリズム運びは、正しくモダン・プログレサウンドのそれだ。

17分、17分、36分と長尺三曲のみしか収録されていない如何にもプログレなアルバムにも関わらず、カッチリとコンパクトにまとめ練り揚げられた楽曲には助長な箇所は皆無で、アッという間にアルバムが終わってしまうのに驚かされ、改めて彼等の楽曲構成力の高さとアレンジ能力の素晴らしさ(お約束のサックスがいい味だしてる♪)には脱帽です。

全然似てないのに、所々でENGLANDっポク(ここ重要)聞こえるパートがあったりして、独りで大喜びしていたのは内緒だ('(゚∀゚∩

ポップでキャッチーながらテクニカルでモダン、そしてハイセンスな正統派北欧シンフォ・サウンドがお好みの方は、是非に一度彼等のアルバムをチェックしてみて下さい。決して損はさせませんよ!




by malilion | 2019-05-25 20:28 | 音楽 | Trackback
トラックバックURL : https://malilion.exblog.jp/tb/30291083
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< L.A.の人気セッションギタ... 宇宙飛行士スタシスの冒険が遂に... >>