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闇鍋チートスパーティ再び! スペイン産ミクスチャー系プログ・ポップバンドCHEETO'S MAGAZINEが3rdアルバムをリリース!

c0072376_10360822.jpgCHEETO'S MAGAZINE 「Amazingous」'19

スペインはバルセロナのツインキーボード5人組ミクスチャー系プログ・ポップバンド Cheeto's Magazineが前作『Tasty Old Snacks』から2年ぶりとなる新譜をリリースしたのでご紹介。

デビュー作から一貫してふざけたポップ感満載なジャケットデザインな彼等だが、本作もその美麗にしてポップ、そしてキャッチーでドメロディアスな爽快感炸裂ポップサウンドなのが一切伺い知れない酷いセンス全開なジャケットデザインなのは変わりない…っていうか、いいんかソレで(汗

まぁ、メンバーフォトでゴレンジャーかファイアーバレーかってな五色の色鮮やかなピッチリスーツにメンバーが身を包んだニヤケ顔を晒してる時点で、真面目に何かを語るのは意味を成さないと悟るんだけど(w

デビュー当時から音楽的な方向性は一切変化なく、ドポップでキャッチーな美麗コーラスと分厚いハーモニー・ヴォーカルでサビをポップスバンドのように高らかに歌い上げ、フック満載な楽曲の後ろでテクニカルなプレイをサラリと見せつつ、プログレ的なシンフォニックなキーボードと軽やかで煌びやかなシンセが弾けるように飛び交い、そこへ不意打ちのようにメタリックなギターやヘヴィなリフで畳みかけ、意表を突くようにふざけたSEやディストーションサウンドで動物の鳴き声を再現したりと、度肝を抜かれて戸惑うリスナーを嘲笑うかのように爽快さだけを残して駆け抜けていく闇鍋スタイルのままだ(*´ω` *)

当初、フェバリット・バンドは QUEEN、SPOCK'S BEARD、TRANSATLANTIC、DREAM THEATER、IT BITES、KINO、FROST*等の名前を挙げていたが、既にそういったバンド群からの模倣というよりは、完全に音楽要素をピースごとにバラバラに分解し再びそれらをミキサーにブチ込んで混ぜ合わせ、極上のポップセンスをまぶしてデッチ上げたような、胡散臭い人工甘味料の如き妖しいケミカルな甘さが漂う一癖も二癖もある超個性的なサウンドがホント堪りません♪

SWEET的な人工感アリアリな分厚いコーラスと畳みかけるロック的な疾走感が炸裂したかと思えば、いきなり叙情的でウェットなメロディが飛び出してきたり、シットリ荘厳で重厚な宗教音楽的なシンフォニックなサウンドが殴り込んで来たかと思えば、DAFT PUNKばりなデジタリーでダンサンブルなサウンドでおちょくったり、と本当にやりたい放題で、流行や音楽のカテゴライズを嘲笑うかのように楽しそうにプレイしてるメンバー達の顔が透け見えて実に痛快だ。

これだけやりたい放題してサウンドが破綻していないのを見てもバンドメンバーはかなりの実力派なのが窺えるが、決して小難しいテクニカルなプレイをこれ見よがしにひけらかしたりせず、あくまで楽しく朗らか(前作ではGREEN DAYのカヴァーを披露してたしなぁ)爽快なポップサウンドに聞こえるように仕上げているのがホントに素晴らしいと思うのです。

スペイン産と言う事でパッション漲る情熱的なサウンド要素はほぼ無いのでソレ系を求める方には向かないが、おちゃらけた仮面の奥に息づくモダンでインテリジェンス溢れる構成力とテクニカルながらもメロディアスでキャッチーな曲想やGENTLE GIANTかSPOCK'S BEARDかと言った複雑なコーラスが織りなすヒネくれたバンドサウンドの完成度はインディ離れしていて、その無節操なポップ感覚のままに強引にテクニカルなグロプレチック・サウンドへ雪崩れ込み、陽気に駆け抜ける悪ノリな様は実にラテン的な開放感に満ちあふれている。

ユーロ系グロプレに共通する薫り立つような優雅さや美しいリリシズム、そしてスタイリッシュさは皆無なれど、旧態依然としたプログレ・サウンドのエミュレートを完全に放棄し、デジタリーなトリックや、爽快なドポップスや男臭さ満載のパワフルでヘヴィなHM、そしてダンサブルなエレクトロ・チューンやニューウェイヴ・パンクにまで接近し、様々な音楽要素をモザイク画のように交差させて美麗なサウンドを織り成していく様は、まるでYESがドーピングしてラテンパッションの熱に犯され、一夜の過ち的に乱れまくったかのようなイメージだ(w

最後に収録されている、長尺25分越えの如何にもシンフォニックさが香る楽曲を、美声の女性コーラスをフィーチャーしつつ、テクニカルに、ポップに、メタリックに、デジタリーに、ボーダーレスに多種多様な音楽要素を飛び交わせて壮大にプレイする様こそ、正に彼等の真骨頂だ。

デビュー当時から一貫してボーダーレスなミクスチャー具合の心意気と屈折しまくったユーモア感が面白い、飽くなき野心的挑戦を続ける、正に現代的プログレスを体現しえるバンドの一つと言えよう。

定番のグロプレモノに飽きた古参ユーザー程このバンドのゴッタ煮&闇鍋感覚と好き放題やらかすサウンドの面白さにすぐ気づくでしょうから、御興味あるようでしたらチェックしてね! m9(`Д´)



by malilion | 2019-03-26 10:29 | 音楽 | Trackback
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