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ストレートなアメリカンHR作、STEELCITYのデビュー作をご紹介。

c0072376_18363550.jpgSTEELCITY 「Fortress」'18

イタリアのVIANAの新フロントマンと言う事で紹介した Bryan Cole(Vocals)がもう一つ兼業しているバンド、Mike Floros(Guitars、Backing Vocals)率いるUSA産オハイオの4人組アメリカンHRバンドのデビューアルバムもついでにご紹介。

プロデュースはメロディアスHR系愛聴リスナーならご存じな Johnny Lima、所属レーベルがKivel Recordsと言う事で、アルバムの音を耳にする前からある程度サウンドが読めてくるのではないだろうか?

しょっぱなのブライトでメロディアスな歌メロにサビの分厚いハイトーンコーラス、コンパクトで爽快なストレートにアメリカンHRな楽曲、そしてテクニカルなリードギターをピロピロ弾きまくるという、ちょっと初期STRYPER風なサウンドがUSメロハー好きな方にもきっと受けがイイに違い無いサウンドで期待値がメチャ上がったのですが、フロントマンの Bryan Coleがここぞとばかりに耳を劈くハイトーンを熱唱するスタイルを見るまでも無く、明らかに80年代風アメリカンHRをベースにしたバンドサウンドにとんでもない個性や特徴がある訳ではないが、気持ち良く最後までアルバムが聞ける彼等のサウンドはメロハーと言うよりもカラっと爽快で妙な小細工無しの豪快ストレートなUS産80年代リヴァイバルHRサウンドと言った方が近いかもしれない。

実際、分厚いコーラス多目なキャッチーな楽曲よりも、乾いた埃っぽい南部の香りするアメリカンHR風な楽曲だったり、アーシーなギターが大活躍する渋めな楽曲、さらにお約束の女性バッキングコーラス多目な鄙びた場末の酒場でローカルバンドが演奏してるかのようなゆるぅーい楽曲等々、基本的に目新しくも無い80年代に持て囃されたアリーナロックがアルバムの大半を占めていて、唯一彼等の個性とし光るのが Mike Florosの弾きまくりなリードギターの存在と言う事になるが、それにしたってテクニカルなプレイの競技会や見本市みたいになっていた80年代当時の華やかで超絶技をひけらかしていたギタリスト達と比べて地味なプレイでしかないのが何とも…('A`)

駄作ではないが凡作には違い無い、という印象しかないのが偽らざる感想ですかねぇ…

こんな事言っておいてなんですが、無愛想なアルバムジャケ(80年代風狙うならパツキンの巨乳オネイチャン登場させればイイのに…)に、これまた無味乾燥なバンド名と、ちょっとスタート時点で損している気がするし、一発シングルヒットが出ればスルスルと苦も無くメジャーシーンへ進出していけるんじゃないかと思えるような、そんなストレートなアメリカンHRサウンドは妙な嫌味や癖が無く、万人向けなロックサウンドとも言えるかもしれない。

因みにアルバム最後の楽曲『Back On The Streets』は Vinnie Vincent INVASIONのカヴァ-となっており、この選曲を見ても Mike Florosがどういった音楽的バックボーンを持っていて、バンドが目指すサウンドの方向性はどこなのか、というのが窺えると言えるだろう。

今現在は Bryan Coleの絶品な歌唱スキルのお陰でC級へ落ちていないB級ミドルクラスなアメリカンHRサウンドなのは確かだが、楽曲の質の向上や Mike Florosの意識が楽曲至上主義へ変化すれば、普通に良作メロハーや良作アメリカンHRをリリースして来そうなポテンシャルは秘めていそうなので、次なるアルバムでどういった方向へサウンドを発展させるのか興味深く見守っていたい。

ストレートでキャッチーな典型的アメリカンHR好きな方や、GIANT、SURVIVOR、PRIDE OF LIONS、Peterik&Scherer等と同様に抜群に上手いヴォーカリストの歌いっぷりを楽しみたい方にお薦めなバンドではありますので、ご興味ある方はチェックしてみてもよろしいのではないでしょうか?



by malilion | 2019-03-05 18:28 | 音楽 | Trackback
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