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北欧メロハーの期待の新星! WAKE THE NATIONSが本格始動作をリリース!

c0072376_17305123.jpgWAKE THE NATIONS 「Heartrock」'19

フィンランド産キーボード入り5ピースバンドによる2ndアルバムがリリースされたのをちょい遅れてGET!

このバンドでまず目を惹くトピックは、同じくフィンランドのB級マイナー・メロハー・バンドHUMAN TEMPLEのメンバー等が新たに立ち上げたメロハー・バンドだと言う事だろう。

HUMAN TEMPLEの今の所の最終作である12年作3rdでは、ギタリストとキーボーディストが頑張って美旋律を奏でているものの中心人物(バンド運営費的にもボス)であるフロントマン Janne Hurmeのヘッポコなヴォーカルのお陰で散々な出来だった訳だが、そのギタリストだった Risto Tuominen(Guitars、keyboards & Backing Vocals)がHUMAN TEMPLEにマッチせず(というか、ブチ壊されるのを避けた?)発表する機会のなかった楽曲を、HUMAN TEMPLEが活動休止となったのでソロアルバムを制作してリリースするというアイディアから出発し、HUMAN TEMPLEの Jori“Jorge”Tojander(Synthesizer)と、HUMAN TEMPLE参加前に Risto Tuominenがメンバーとして在籍しEPもリリースしていたグランジ風味なHRバンドVILLA SUCKAのメンバー Janne“Gekko”Granfors(Bass:同じくHUMAN TEMPLEのメンバー)、Krister Stenbom(Vocals)、Tuomas Pelli(Drums)等の手助けを借りて12年から制作を開始し、遂にWAKE THE NATIONSのデビュー作『Sign of Heart』が15年にリリースされる事になったのが始まりとなっている。

ギタリスト Risto Tuominenのソロ作から発展した事もあってこのデビュー作、HUMAN TEMPLEの Janne Hurmeや Krister Stenbomを含む総勢6名という複数のヴォーカリスト(エクアドル出身やクロアチア出身の欧米HM界では殆ど無名なヴォーカリスト達や Risto Tuominen自身も歌声を披露)を招いて制作されており、楽曲の出来もバラつきがあるし、お世辞にも極上のプロダクションとは言えぬ纏まりが今一つな出来だったものの、HUMAN TEMPLEでも聞けた叙情感あるウェットな美旋律が心地よい、イマイチ垢抜け切れぬ、だけどそこがマイナー作好きには嬉しいC級に片足突っ込んだB級メロディアス作でありました。

フィンランド国内でデビュー作は好評だったもののフロントマン不在な為、アルバムリリース・パーティーで一度限りの演奏を披露したのみでLIVE活動が出来なかったのを Risto Tuominenが考慮し、Krister Stenbomを正式にフロントマンに据えてデビュー作の制作に関わったメンツと本格的にWAKE THE NATIONSをバンドとして活動させ、やっと本作が届けられた次第であります。

待たされただけあって本作は、北欧メロハーらしい適度にメタリックなエッジを保ちつつウェットな叙情を湛えたキャッチーでメロディアスなナンバーがズラリと並び、フック満載で煌びやかだった80年代風メロディアスHRを元ネタに一ヒネリ加え、モダンなAOR風味も程良くまぶされた、定番だけど新鮮さも感じるメインストリーム寄りでバランス重視な楽曲の数々は、メロハー・ファンならずともHR愛聴者やH.E.A.T.やECLIPSEファンなら迷わず手を出しても問題ない良作だと断言出来る一作だ。

グランジ風味なHRバンドのフロントマンであった Krister Stenbomの歌声は中域メインなマイルドなヴォーカルスタイルがメインで、グランジ系定番の荒れた歌声やガナリ、グロウル等は一切聞かせずメロハー系に即した伸びやかで力強い歌声を披露しており、絶品の歌唱力とは言わないがその辺りを危惧している方には全く問題ない事をまずお伝えしておきます。

アルバムでは分厚いバッキングコーラスやハーモニーが重ねられていて Krister Stenbomの歌声や歌唱力が判然しないと思われる方は、動画サイトにLIVEでのまだまだイモ臭い(笑)ステージの様子がアップされているのでそちらを一度見て、彼の生の声を確認しつつ自分の好みとバンドサウンドが合うかどうかチェックしてみるのもいいかもしれない。

HUMAN TEMPLEの3rdで聞けたギターとキーボードが頑張って美旋律を奏でていたサウンドを覚えている方なら、本作で如何に Risto Tuominenがリフにメロディにと硬軟幅広くツボを押さえたギターを伸び伸びとプレイし、Jori“Jorge”Tojanderが華麗にして繊細な鍵盤捌きと楽曲をワンランクアップさせる洒落たアレンジやシンセの煌びやかな音色で水を得た魚の如く大活躍しているのかを聞いて、不遇だったHUMAN TEMPLE時代を思い起こして涙せずにはおれないでしょう(w

また、バンドメンツを固めてじっくり制作に時間を掛けたのも飛躍的に楽曲レベルがあがった要因でしょうが、何よりソングライティングに Soren Kronqvist(Joe-Lynn Turner、ONE DESIRE)や Thomas Vikstrom(THERION、TALK OF THE TOWN)を迎え、ミキシングとマスタリングはご存じ北欧ワーカホリックメタルマン Erik Martensson (ECLIPSE、W.E.T.etc...)によって行われ、プロダクションは Ilkka Wirtanen(RECKLESS LOVE、THE NIGHTS)が行うなど、楽曲制作やプロダクションを名うての北欧ミュージシャン等が全面的にバックアップしているのも間違いなく大きな要因と言えるだろう。

A級メロハー作とも言えないし、超個性的なサウンドのアルバムとも言わないが、H.E.A.T.やECLIPSE等の00年代北欧メロハー・バンドファンだけでなく、80年代を象徴するTOTO、JOURNEY、SURVIVOR等のUSアリーナロック・バンドのファンにもお薦めで、北欧HMの元祖EUROPEの香りや、モダンなAOR風味、そして欧州と英米のメロディアスHRのいいトコ取りをしたようなバランス良いキャッチーで爽快なサウンドは、メロハー・ファンなら確実にGETしておかねば後々で後悔するだろうマストアイテムだ(*´ω` *)


by malilion | 2019-02-19 17:23 | 音楽 | Trackback
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