北欧プログ界の大物THE FLOWER KINGSの盟主 Roine Stoltが久しぶりのソロ作をリリース!

c0072376_17195185.jpgROINE STOLT'S THE FLOWER KING 「Manifesto Of An Alchemist」'18

90年代、突如として北欧から巻き起こったプログレ・リヴァイバルの一勢大力でありTHE FLOWER KINGSのリーダーであった元KAIPAのスウェーデン人ギタリスト Roine Stolt(Guitars、Vocals)は、その後長らく活動する事になる北欧プログレ・バンドTHE FLOWER KINGSを結成する前に数枚ソロアルバムをリリースしていた訳だが、そんな彼の05年『Wall Street Voodoo』以来13年ぶりとなる8thソロがリリースされたのを、ちょい遅れてGET!

そもそもプログレッシヴ・ロック・シーンに Roine Stoltがカムバックした記念碑的アルバムである94年リリースのソロ作『The Flower King』がその後にバンドTHE FLOWER KINGSへ発展した経緯を知っているファンならば、今回の『King』の後に『S』が付いてないソロアルバムのこだわりの名称を見てニヤリとするはず。

Roine Stolt自身は Tomas Bodin(Keyboards)をはじめTHE FLOWER KINGSのメンツ達と新たなバンドTHE SEA WITHINを立ち上げ去年デビュー・アルバムをリリースしたので、停滞気味なTRANSATLANTICや13年にアルバムをリリースして以来音沙汰無いTHE FLOWER KINGSの活動(アーカイヴ的未発音源リリースや過去音源のリマスタBOXセットの発売はあったが…)はもう無いのか…と寂しく思っていたファンにとって、この久々のソロ作は何より嬉しいプレゼントだろう。

注目の参加メンツは、THE FLOWER KINGSでもお馴染みな Jonas Reingold(Bass)、Hasse Froberg(Vocals)、Michael Stolt(Bass,Vocals)、Nad Sylvan(Vocals)に加え、Paul Gilbertのアルバム等で叩いたり、Alex Machacekらと共にUKZに参加して話題になったドイツ人売れっ子セッションドラマーでTHE SEA WITHINのメンバーでもある Marco Minnemann(Drums)、Steve Hackettとの活動で有名なサックス奏者 Rob Townsend等が名を連ねている。

全曲 Roine Stoltの作詞作曲なのは勿論、近年ではその座を譲っていたリードヴォーカルパートもソロ作だから当然とばかりに殆ど自身で歌い、その他のパートも気心の知れたメンツをバックに伸び伸びとソロプレイを繰り広げるという、わざわざTHE FLOWER KINGとクレジットするだけあって初期THE FLOWER KINGSを彷彿させるロイネ節が随所で全開な、GENESISをはじめUKプログレッシヴ・ロックの巨人達のトレードマーク的要素を抽出し独自解釈で再構築した、緻密に作り込まれたスリリングでメロディアスなテクニカルなギターと重厚で壮大なシンフォニック・アレンジが聞く者を魅了するエモーショナルでファンタジックな原点回帰的サウンドを展開していて、アルバムタイトル通り『錬金術師(=プログレ・ミュージシャン)の宣言』を高らかに鳴り響かせるその様には、初期からの彼のファンや90年代北欧シンフォ・ファンもニッコリな内容と言えるだろう。

これだけ色々な要素を詰め込んで、それでもポップで鮮烈な歌メロとキャッチーな美旋律が耳に残るのは、やっぱり北欧ミュージシャンの作品ならではなんでしょうねぇ♪(*´ω` *)

無論、ソロ作なのでバンド作との明確な違いもあり、長らく活動を共にする盟友 Tomas Bodin(Keyboards)が本作には参加していないのでTHE FLOWER KINGSとはサウンドの感触が違って全体的にダークで淡いメロディなのが印象的なのと、ソロ作らしく実験的な試みが見られる楽曲もあって、楽曲アイデアが閃いた瞬間のフィーリングを重視して制作されたという、JAZZをはじめ、ポップスや古典的なロックソングも含む折衷的で多様なプログレ要素がクロスオーバーされた幅広い音楽性と自由奔放なプレイが光る、現代的モダンなサウンドアプローチとヴィンテージ・プログレな風味を巧みに融合させオリジナリティへ昇華させた、これまでの長く豊かな活動経験を感じさせる本作のサウンドは流石の一作だ。

また、ソロ作故のリラックスした穏やかな雰囲気や味わい深く美しいブルーズテイストが色濃いギターサウンドは、英米問わず凄腕ミュージシャン達と壮絶なテクニカル・プレイを繰り広げている彼の参加するバンド作ではなかなか聞く事の出来ぬ一面と言え、目立たないけれど本作で注目すべき点とも言えるのではないでしょうか?

THE FLOWER KINGSをベースに、各国のプログレ&シンフォバンドへのゲスト参加や、KAIPA、TRANSATLANTIC、AGENTS OF MERCY、TANGENT、近年は Jon Anderson(ex:YES)とのプロジェクトANDERSON/STOLTやTHE SEA WITHINなどの活動をはじめ未だ精力的な活動を続ける Roine Stoltの動向からプログレ&シンフォ・ファンは依然目が離せない!



by malilion | 2019-02-10 17:12 | 音楽 | Trackback
トラックバックURL : https://malilion.exblog.jp/tb/30094712
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< 北欧メロハーの期待の新星! W... 北欧メロハーの新星 PALAC... >>