三度再始動を果たした英国AORハードAIRRACEの3rdを今頃購入!

c0072376_07220405.jpgAIRRACE 「Untold Stories」'18

11年に27年ぶりとなる再結成作の2ndをリリースしてAOR愛好家を歓喜させたものの、その後の活動は洋として知れず再び歴史の闇に消えたものと思っていた彼等が、メンツを一新して三度再始動を果たし7年ぶりにリリースした3rdアルバムを半年遅れで(今頃!)購入!

前作の27年ぶりに比べれば7年は短い(?)と捉える事も出来るけれど、正直とっくに解散したと思ってたました…(汗

まぁ、その予想は遠からずって感じで、中心人物にして唯一のオリジナルメンバーは Laurie Mansworth(G、Vo)を残すのみで、新たに女性キーボーディスト Linda嬢を含む新編成の5人組バンドへ生まれ変わっていた訳ですから。

新メンツでまず目を惹くのは、Michael Schenker率いるMSGの後期に在籍し、その他セッション参加やオタスケマン的に英米問わず様々なバンドのアルバムにそのプレイを残している、古くはAIRRACEと同期バンドLIONHEARTに在籍し、再結成したLIONHEARTに現在も在籍する Rocky Newton(B)と、Laurie Mansworthの実の息子 Dhani Mansworth(Ds)の二人でしょうか。

また注目のフロントマンの交代ですが、後にMAMA'S BOYSのフロントマンになる Keith Murrell(Vo)がAIRRACEのバンドの顔であり彼の如何にもAORにマッチするクリアーなハイトーン・ヴォーカルに代わって本作で歌声を聞かせるのは Adam Payneなる無名のヴォーカリストで、幾分かハスキーな濁り声なものの高域も無理なくカバーするパワフルな歌声を聞かせ、Keith Murrell不在を悲観する従来のファンも安心な Laurie Mansworthが見込んだ実力者と言えましょう。

アルバム聞き進む度に『この声、どっかで聞いた事ある声だなぁ』と思ってたんですが、自分にはマイナーな存在ながらメロディアスな良作をリリースしてきたUSAメロディアス・ロックバンドHYBRID ICEの初期フロントマン Galen Toye Folkeっぽい歌声(分かりにくい例えで申し訳ない!)に似て(良く聞くとそんなに似てないけど…)聞こえました。

Adam Payneの声の方が音域は幅広いし、パワフルでハスキーな濁り声なんですけどね(汗 まぁ、どうでもいいか(w

これだけインターバルが開いたにも関わらずバンドの音楽性にほぼ変化はなく、以前と変わらず産業ロック寄りの耳障りのいいメロディアスHR&AORハード作なサウンドで、UK独特のちょっと湿り気のある脳天気に成りきれぬメロディや、爽やかなフックありまくりの艶やか且つソウルフルなVoメロと分厚いヴォーカルハーモニー、今回は煌びやかさは幾分控え目なキーボードサウンド、そしてツボを心得た印象的なGリフと、派手さは無いもののポップでキャッチーでありつつ叙情感や哀愁を感じさせる美旋律満載な、正にベテランの技が随所に活かされた隙無い完成度も相変わらずで、ファンなら確実に満足する安全牌作なのは間違いなしな出来で嬉しくなってしまいました(*´ω` *)

フロントマンの声質が変化したからなのか、幾分これまでよりブルージーなテイストが強く感じられる楽曲や、ムーディな雰囲気を持つ楽曲が多く収録されているように感じられるものの、デビュー当時とは時代も違うし既にメンツも全員違うんだし当然っちゃあ当然な訳で、むしろ洗練され過ぎた産業ロック&AORサウンドに、今まで余り感じさせなかった若干ワイルドでダーティーなHRテイストが新しくバンドサウンドに加えられた事によって、アルバム全体がパワフルでナチュラルなトーンの印象を持ち、新たなイメージの音像を得る事に成功しているように思う。

FOREIGNERをはじめお馴染み産業ロック系全般や、LIONHEART、FM、SHY、GRAND PRIX等のUKメロハーバンド群、そして新たに加わったテイストとしてWHITESNAKEやLED ZEPPELIN風味も実に興味深く、メロディアス系愛好家な方はきっと耳を惹くメロディがある良作ですので迷わず購入して間違いはありませんよ、って半年も経って何を今更な話ですな(w

願わくば今度こそ精力的な活動を維持して欲しいものであります。




by malilion | 2019-01-28 07:14 | 音楽 | Trackback
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