PINNACLE POINT 「Winds of Change」'17
以前ここでも紹介したCCM系USHMプロジェクトANGELICAの2ndに参加していた二代目ヴォーカリスト Jerome Mazzが新プロジェクトを立ち上げ、KASNASファンをはじめ80年代USAプログ・ハード好きな諸兄なら気に入る事間違いないなアルバムをリリースしていたとの情報を今頃(汗)小耳に挟み、1年遅れで購入してみた。 最近のJerome Mazzのトピックは、Steve Walshの久しぶりのソロ作にゲスト参加した事だと思っていたら、新プロジェクトを立ち上げてちゃんと自身のキャリアも追求していたんですね。 しかも、つい最近アノ北欧オタスケマンTommy Denanderのバックアップの元にソロアルバムもリリースしてるし…アンテナ低すぎだろ…自分…orz 本作は、ANGELICA以降セッションシンガーとして大手会社のCMソングなどで美声を披露していたもののロックシーンからは遠ざかっていた Jerome Mazz(Vocals、Keyboards)が、ACACIA AVENUE、SECTION A、FATE等の様々なバンドやプロジェクトで精力的に活動を続けているギターリスト Torben Enevoldsen(Guitars、Keyboards、Bass)と意気投合して2015年に二人を中心に結成されたニュー・プロジェクトのデビュー作で、気になる参加メンツは、ドラムに Torben Enevoldsenのバンドやプロジェクト等でお馴染みな Dennis Hansenが迎えられ、この三人がコアメンバーとなり、楽曲により複数のキーボーディストや Cara-C嬢なるヴァイオリニストを迎えて収録曲は録音されている。 基本的にほぼ全ての作曲をベテラン Torben Enevoldsenが手がけている事もあって、Jerome Mazzの John Elefanteによく似たクリアーで甘口なハイトーン・ヴォーカルの魅力を十二分に活かした、ポップでキャッチーでありながらAOR風な軟弱なサウンドへ傾ききらぬようしっかりハードなエッジで楽曲がピリリと引き締められた極上のメロディック・ロックサウンドによってアルバムは埋め尽くされていて、KANSAS、STYX、JOURNEY、TOTO、YES、ASIA、EL&P、さらにDEEP PURPLEやRAINBOW等の影響まで窺える、産業ロック&プログレ・ハード好きが小躍りするだろう、良く練り上げられたベテランの技とキャリアがしっかり封入された、爽快感抜群なコーラスやスリリリングでテクニカルなプレイや、薫り立つような叙情感豊かでフック満載な楽曲群には、本当に素晴らしいという手放しの賞賛の言葉しか思い浮かばないのであります(*´ω` *) CCM系と言う事でかイマイチ知名度が低く、ANGELICAがマイナーな存在だった事や、プロモーションも精力的でないせいもあってか余りにも注目度が低すぎる新プロジェクトではありますが、上記の影響を感じさせるバンド達の名前や、John ElefanteのKANSAS好き(もうKANSASチックなヴァイオリンが最高!)な80年代中期USAプログレ・ハード愛好家に是非ともお薦めしたい、そんな一枚なのです♪('(゚∀゚∩ ユーロ圏ロックよりリリカルさが少々足りないとか、ドライでレンジが狭いサウンドが好みじゃない、とか色々とKANSAS臭過ぎるとか、多々難癖つける事は出来るでしょうけど、個人的にはこのアルバムには大満足しております(*´ω` *) しかし、本作のヒットポテンシャルの高い爽快サウンドと艶やかで情感深い Jerome Mazzのクリアーな歌声を聞くにつけ、KANSASは Steve Walshの後釜に、元SHOOTING STARの Ronnie Plattじゃなくて彼を迎え入れれば良かったのに…とか、勝手な事を宣ってしまいたくなってしまいます… まぁ、余りにも Steve Walshや John Elefanteっぽい歌声だから、あえて避けたとも考えられるけど…(汗
by malilion
| 2018-12-31 17:34
| 音楽
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