地味に10年超えのメロハー・プロジェクト Joe Lynn Turner率いるSUNSTORMが5thをリリース!

c0072376_21330052.jpgSUNSTORM 「The Road To Hell」'18

言わずと知れたメロハー業界の仕掛け人イタリアのFrontiers Recordsが企画した Joe Lynn Turnerを中心に据えたAOR&メロハー・プロジェクトの約2年ぶりとなる5thアルバムがリリースされていたのを今頃購入。

先行公開された新アルバムの楽曲を聴いて、安心の出来と方向性と分かったのでここまで購入が遅れてしまいました(スマヌ

前作『Edge Of Tomorrow』'16 から参加メンバーを一新し、Frontiers Recordsで数多くのプロジェクトに参加し、楽曲も提供している Alessandro Del Vecchio(Key&Vo:EDGE OF FOREVER)等を起用し、当初のAOR寄りなサウンドからよりハードタッチな楽曲を含むアルバムを制作しだした本プロジェクトだが、米国人が率いているにも関わらずウェットで愁いを帯びたメロディのユーロテイストと爽快感あるポップでキャッチーなアメリカンさも兼ね添えた叙情派メロディアスHRという方向性は本作でも変わっていない。

元々、Joe Lynn Turnerの幻の2ndソロアルバム用のAOR的な楽曲を世に出したいという動機から本プロジェクトが始まったのに、よりハードなサウンドへ変化していく流れが Joe Lynn Turnerのこれまでの活動や発言を考えると中々に興味深いですよね。ホントにHRが好きなんだなぁ(*´ω` *)

前作同様に Alessandro Del Vecchioをソングライティングのメイン・パートナー(最近バンド活動より専ら裏方作業ばっかだよなぁ…)とし、同じく前作に続きL.R.S.などFrontiers企画のプロジェクト作品にも多数参加している Nik Mazzucconi(B:EDGE OF FOREVER)と、イタリアン・プログHMの頂点と個人的に大絶賛しているDGM在籍の Simone Mularoni(G)、そして Francesco Jovinoから新たにFOLKESTONEの Edo Sala(Ds)へチェンジした布陣で制作された本作は、そんな Joe Lynn Turnerの起用に応えるべく、職人達によって緻密に創り込まれ、磨き上げられた Joeのパフォーマー、フロントマン、そしてミュージシャンとしての魅力を存分に知らしめるキャッチーでフック満載のハードでメロディアスな楽曲が目白押しな、メロハー好きなら大満足間違いなしのハイクオリティな快作と言えるだろう。

以前の紹介時も苦言を呈したと思うが、やはりどうしても予定調和的な展開やメロディの流れやフレーズ等が耳につき、新人バンドのデビュー作を聞くような新鮮な驚きは流石に無いもののよりバンド作らしい音に仕上がっており、以前感じた作り物っぽさは本作において綺麗に払拭されているのが地味に嬉しいポイントでもあります。

Joe Lynn Turnerの上から下までよく伸びるキャリアに裏打ちされた抜群の歌声とエモーショナルな熱唱もさる事ながら、Alessandro Del Vecchioの派手なオルガンソロやシンセワーク、そして名手 Simone Mularoniのテクニカルで流暢なフレージングや、ツボを心得た無駄ないコンパクトなギター・ソロも本作では楽しめ、ヴォーカリストのソロ作じゃないんだぞとばかりなスリリングに疾走するHRサウンドとバンドメンツ各員の熱演が非常に心地よいんだな~('(゚∀゚∩

以前のソフトロック路線から幾分ハードなサウンドになってはいるものの、基本は爽快にして哀愁漂う大人の魅力満載な“安定の王道メロハー・サウンド”をプロフェッショナルなソングライティングチームと有能な裏方ミュージシャンで隙無く固めているのに変化はありませんので、高品質のポップでキャッチーなメロディアスHR作をお求めの方に迷わずお薦め出来る安心安定な一品です。



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by malilion | 2018-08-26 21:25 | 音楽 | Trackback
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