これが最終作なの? UNRULY CHILDの5thはメロハー・ファンには厳しい内容だ…

c0072376_16383272.jpgUNRULY CHILD 「Can't Go Home」'17

華やかな80年代アリーナロックの眩い残光に包まれ92年にデビューしたUSA産メロハー・バンドの、幾度目かの休止を経てのEP『Down The Rabbit Hole」』リリースから3年ぶりとなる、アーカイヴBOXセット『Reigning Frogs』の少し前にリリースされた、今の所最新アルバムを1年以上遅れて今頃ご紹介(汗

前アルバム『Worlds Collide』'10でオリジナルメンバーによる待望のリユニオンを果たしたものの活動は継続せず、ネットDLのみでEP『Down The Rabbit Hole」』をリリースするなどイマイチ活動が軌道に乗らぬ彼等ですが、ともかく本作でもオリジナルメンツの態は保って25周年の節目に新譜をリリースしてくれた事は、ファンならば誰もが文句無く感謝したいだろう。

まぁ、結成前からそれぞれ名の知れたバンドのメンツであり、最初の解散の後も、それぞれ新バンド結成やセッション、プロジェクト、ソロ活動等と各自精力的に活動しており、既にUNRULY CHILDでの活動はプライオリティの低い事柄なのだろうし、今後の活動継続は不透明とこの時点でコメントしている所を見ると、これがUNRULY CHILDとしての最終作と捉えてもいいかもしれない…(つд`)

そういったバンド活動の内幕の情報にも増して本作について一番の話題は、サウンドの方向性が一気にAORテイストの比重が増えた、所謂渋めなバランス重視のオーセンティックなポップロックに変わり果ててしまった事だろう。

EPのサウンドには未だにメロハー・テイストがそこかしこで感じられたのに、本作においては以前の彼等のアルバムで聞けたメロハー的な尖った部分や、ハードドライヴィングするスピーディなサウンド展開やヘヴィなボトムといったHM的要素が殆ど姿を消し、デビュー作で聞かれた造り込まれ磨き抜かれた人工的で濃密な厚みある爽快産業ロック的サウンドといった要素のみが残った、下手をすると Marcie Free(Vo:元Mark Free)のソロアルバムと言ってもいいくらい衝動に乏しい普通のロック・アルバムなのだ。

勿論、キャリアの長い名うての名手揃いな彼等のアルバムなのでプレイやプロダクション、楽曲アレンジ等に野暮ったさなど皆無でケチのつけようなんぞないハイクオリティな仕事ぶりなのだが、どこか冷めた感触さえあるアーバンな雰囲気漂うシャレオツなモダン・ポップサウンドの質は総じて高い(アレンジがアッサリ目なんだよなぁ…)ものの、最早コレは溌剌としたキャッチーでポップでフック満載なメロディアスHMサウンドをクリエイトしてくれていたUNRULY CHILDではないのが悲しい……orz

長いキャリアを誇る彼等なのだし、ましてやメンツの変動やリユニオン等あってサウンドの方向性が変化するのは当然だろうし、ソレを否定もしないけれど、UNRULY CHILDをUNRULY CHILDたらしめていたサウンド要素が殆ど姿を消した、Marcie Freeの歌声のみが残った現状には…流石に…ねぇ?(汗

Marcie FreeのソロAORアルバム、って言われた方が納得出来るサウンドなんですよね…ホントに…寧ろ、そうだったら手放しで歓迎してる質の高いAORアルバム(裏で薄っすら聞こえるコーラスがTOTOっぽかったりELOやCHICAGOっぽかったり♪)だと思いますもの…

アーカイヴBOXセットをリリースした事でもあるし、実際他での活動がメインなメンバー達からしてみたら既にUNRULY CHILDは実体のない過去のバンドなのかもしれないが、最終作かもしれぬアルバムがこの出来なのは悲しすぎる…

叶うならば次なる新作で、一連のネガティブな感情を吹き飛ばすようなキャッチーでフック満載なキンキンにド派手な懐かしのメロハーサウンドをひっさげて再び新譜を届けて欲しいものである。



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by malilion | 2018-07-05 16:32 | 音楽 | Trackback
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