疾走感が蘇った北欧フィンランド・バンド CARDIANTの4thを今頃ご紹介!

c0072376_19062227.jpgCARDIANT 「Mirrors」'17

北欧フィンランドから登場し、デビュー当時はメロディック・スピードHMの期待の新鋭だった彼等の、毎度恒例となった4年サイクルでの新譜4thがリリースされたのを半年遅れでGET!

まぁ、彼等の新譜は2ndから一気に評判悪くなったのもあって、即購入リストから外れてしまってたんで…(汗

デビュー当時はモロに初期SONATA ARCTICA風なB級北欧メロスピHMサウンドが話題になった彼等も、前作『Verge』'13でバンド・コンセプトにも関わる大変革を迎えて音楽性やバンド構成(5人組から男女ツイン・ヴォーカルの6人組へ)まで一気に大きく変化させた結果、国内の大方のファンの失望を買った訳ですよね…orz

北欧スピードHMが急に男女ツイン・ヴォーカルのゴス風味ありなロックポップへ様変わりしちゃ、マイナー北欧メロスピ好きなコアなメタルヘッド野郎共に顰蹙買うのは目に見えてましたし、結果的に批判的な意見が多かったのもしかりと思っておりましたが、個人的には彼等の前作での大英断を少々没個性なサウンドではあるものの好意的に捉えておりました。

さて、この新譜ですが、アルバム毎に(デビュー前からアルバム間にアルバム未収録曲を多数含むデモテープやらEP、シングルを挟んで)着実に音楽性の幅を拡げサウンドも変化させて来た彼等ですが、本作でもさらに音楽性の変化と幅を推し拡げたのが一目瞭然な挑戦的アルバムで、前作で彼等を見限った旧来のファンにこそこの新譜を聴いて欲しい、そんな快作に仕上がっております!('(゚∀゚∩

また、バンド結成以来メンツが常に流動的(特にフロントマンは出たり入ったりと落ち着かない)で活動を妨げていた不安定な要因が遂に前作から解決され、2作続けて同じメンツで初めて(!?)アルバムが製作されたという事実が、今も彼等を支持する忠実なファンにとっては何よりの安心を与える事でしょう(汗

そんなメンツの安定が良い効果をもたらしたのか、嬉しい事に初期のメロスピ風HMサウンドな疾走する楽曲が戻ってきた(!)のと、ツイン・ヴォーカル体制でのアルバム製作にも慣れたのか、借り物臭い没個性なゴス風味なサウンドは隠し味になって目立たなくなり、男女混声の分厚いヴォーカル・ハーモニーと華麗なキーボードサウンド(サンプリングやプレイが古臭くなくなった!)の使われ方が大幅にシンフォニックな要素として楽曲をスケールアップするアクセントに使われ、またゲスト・ヴォーカルで同郷フィンランドのHMバンドTHUNDERSTONEの Pasi Rantanenや元BATTLE BEASTにして現BURNING POINTの Nitte Valoが招かれて歌声を披露しているだけでなく Outi Jokinen嬢がソロでヴォーカルパートを担い艶やかな美声を聞かせる楽曲もあったりで、実に多彩な収録曲が総じてコンパクトにまとめられ(3rdの経験が活きてるね!)磨き上げられた、キャッチーながら初期のマイナー感を払拭した叙情感とHMバンドらしいスリリングさを兼ね添えた完成度の高いドラマチックでメロディアスな楽曲が目白押しなのに驚かされました。

1stアルバムにシンガーとして参加した Janne Saksaがバンドと共同プロデュースを行い、全作曲をリーダーの Antti Hanninen(G)が手がけ、前作のように各メンバーで作詞を手分けせずに1st後に脱退した初代ベーシストの Vesa Aholaが殆ど手がけている点も、初期から前作までのバンドの持つ音楽要素を全て含んだ多彩で鮮やかなアレンジメントが全編に効いた楽曲(Marko Lindroosのキーボードワークが大幅にモダンで華麗になったのがデカイ)を収録しつつもビシっと一本筋が通った纏まり有る高品質なアルバムに仕上がるのを手助けしたようにも思えます。

バンドに関わった人々総出演的な上にまるでバンドの音楽要素の集大成的な快作で、もうホントに拍手喝采を送りたいんですが、唯一苦言を呈するとすれば、何故こんなイケてないジャケットのデザインにしたのか、と言う事だけでしょうか…これが1stや2nd風のセンスあるジャケならもっと売れると思うんだよなぁ~(つд`)

イケてないジャケに目をつぶり、前作の不評を忘れ、騙されたと思って北欧メロディアスHM好きは本作を絶対チェックしてみるべきですよ!

ここまでの良作と知ってれば、もっと早く購入したのに、と今さらながら反省しきりです(汗

なんか本作の売れ行きイマイチっぽい(涙)けど、聞かず嫌いはいけません! こんなにキャッチーでメロディアスでメロスピ風味もある北欧メロディアスHMアルバム、聞かないのは損ですぜ!


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by malilion | 2018-05-22 18:59 | 音楽 | Trackback
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