英国産メロハー・バンドNEWMANの新作はワンランク上のレベルへ!

c0072376_03054602.jpgNEWMAN 「Aerial」'17

イギリス人マルチ・プレイヤー Steve Newman(Vo,G,Key)率いる英国産メロディアスHRバンドの2年ぶりとなる11th(LiveとBEST含まず)がリリースされたのを、ちょい遅れてGET!

まぁ、このワンマンバンドにあっては1997年に結成されて以来、常にメロディアスでキャッチーなHRサウンドという一貫性と品質を提供して来た訳だし、Steve Newmanのエモーショナルかつソウルフルな歌唱と洗練されたAOR風メロディを軸とした美旋律作という方向性やサウンドがガラリと変わるまいと安心して購入を後回しにしてたんですけどね…

予想通り音楽性には特に大きな変化は無かったものの、バンド結成20周年作と言う事もあってかタップリ八ヶ月の時間をかけて製作されたのと、ご存じカナディアン・メロハーバンド筆頭のHAREM SCAREMの Harry Hessがマスタリングした成果か、今まで以上に造り込まれ細部にまで気を遣われ録音された事が分かる高品質なアルバムで、ややもすると薄ッペラで奥行きが乏しくなりがちだったNEWMANのサウンドがググッと分厚くタイトでヘヴィになっていたのは嬉しい予想外でした。

製作メンツはいつも通り、今回も06年作からずっとアルバム収録に名を連ねるドラムス Rob McEwenのみ引き続き参加しているだけなワンマン体制に変化はなく、ゲストで元PRAYING MANTISのヴォーカルだった Mark Thompson-Smithが二曲でバッキングヴォーカルに参加している以外、これといったゲストは招かれておりません。

これまでNEWMANのアルバムは滅多にメロハー・ファンを失望させて来なかった訳ですが、本作では前作の紹介時にも述べたマンネリ感をどう払拭してくるのかという点に個人的に注目しておりました。

で、一聴してNEWMANと分かるキャッチーなコーラス、活気に満ちたフック、そして楽しく朗らかなメロディーと、コンパクトでよりモダンなサウンドへ進化した80年代後期USAロック風な楽曲という定番路線をキープしつつ、よりメロディの充実度を図りながら、以前からヘヴィ・ロック、AOR、プログレッシヴ・ロック、シンフォ・ロックの要素を巧みに散りばめてきた試みを更に推し進め、より複雑でありながら繊細な美旋律と骨太なタフさが絶妙にブレンドされた、一段レベルの上がったメロハー会心作が届けられたのには少々驚かされました(*´ω` *)

ただ、問題視していたマンネリズムを完全に払拭するには至っていないのと、ヘヴィさと分厚いサウンド造りが強調された為か、本作には以前からこのバンドの持ち味として個人的に気に入っていた突き抜ける爽快感と軽やかなAORテイストが薄れて感じられる点だけが個人的には残念に思うポイントですかね…

まぁ、ここまで優等生的にバランスの取れた各種音楽要素を組み合わせたサウンドのアルバムにケチをつけるなんて、それこそ難癖みたいな些細なポイントでしかないんですけどね(苦笑

プレイヤーのミュージシャンシップも優れ、サウンドの質も高く、音楽性も上品、そしてアートワークもセクシーでありつつエレガントと、メロディアスHR作に求める要求を高い次元で満たす本作は、NEWMANの新たなスタンダードと呼ばれる一作と言っていいでしょう。

相変わらず録音メンツとLIVEバンドのメンツは全然違う、完全にバンド体制に興味ないワンマン体制は変わることないのも、ちょっと残念ではあります…このままネタ切れにならなきゃいいけど…




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by malilion | 2018-02-18 03:00 | 音楽 | Trackback
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