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カンダの一人プログ・ポップバンドAnton Evansの爽快キャッチー3rdソロ作をご紹介。

c0072376_00161940.jpgAnton Evans 「Outliers」'17

カナダ産プログレッシヴ・ポップ・アーティストの7年ぶりとなる3rdソロアルバムが去年末頃にリリースされていたのですが今頃ご紹介。

Anton Evansは94年に1stソロアルバム『Eye』でデビュー(ヨーロッパではMega Rockレーベルのサポート)して以来、20数年以上にわたってプログレッシヴ・ポップ・ミュージックをクリエイトしてきたソングライターで、10年には待望の2nd『Ever heard the one abou..』を北米のインディレーベルVillage Works Canadaからリリースし、本作も同じレーベルから再びリリースしている。

基本的に Anton Evansがヴォーカル、キーボード、ドラム&ベースプログラミングを駆使してサウンドをクリエイトしていて、その他は少数のゲストを招いている程度で、ほぼ全てを一人で手がけているワンマン・プロジェクトだ。

ただしワンマンにありがちな自己中なインタープレイのひけらかしは無く、Anton Evansのマイルドな声質ながらロック系の熱唱が活きる分厚いヴォーカルハーモニーが爽快な歌モノバンド的なポップでキャッチーなサウンドが基本で、時折見せるテクニカルなGENTLE GIANT&YES風コーラスワークや屈折したリズム・アプローチ、そして複雑な楽曲展開やキーボードとギターにKANSAS風なプログレ・テイストが仄かに感じられる明らかに80年代後期USAプログ・ハードサウンドが音楽的バックボーンと分かり、さらにカナダ産らしい適度にウェット感のあるユーロ圏の香りもするメロディアス・サウンドと言えば伝わるだろうか?

90年代ならZEROコーポレーション辺りから日本盤が出ていそうな適度にポップでキャッチー、だけどポンプ&プログレっぽいとこもあるB級メロディアスHRバンドに近いサウンド、と言った方が分かりやすいかもw

実際、デビューソロ作はハードポップ系と言う事で輸入盤が雑誌等で紹介され、そこそこ好評だったように記憶しておりますし、比較的簡単に入手出来ました。

因みに本作では、夢劇場フォロワーのUSAプログHMバンドTHE QUIET ROOMの元ギタリスト George Glascoが3曲でソロプレイを披露している他、カナダのフォーク&カントリーバンドTANGLEFOOTの元ヴァイオリニスト Sandra Swannell嬢が1曲だけヴァイオリンで参加している。

ただ今回はそのゲストの影響が思いの外に大きかったのか、George Glascoのハードエッジなギターが効果的にフィチャーされているのみならず全体的にこれまで以上にハード寄りなサウンドになっているのと、エスニックなギターのメロディとリズムが導入されているのが1st、2ndで聞けなかった大きな変化と言えよう。

ヴォーカルとキーボード主体の爽快なポップサウンドと聞くと軟弱なイメージを抱きがちだが、以前から意識してなのか適度にギターによるハードタッチなサウンドを楽曲に織り込んで来たので惰弱なサウンドには一切聞こえず、プログレチックな緊張感もソコソコ感じるバランス感覚あるAnton Evansのコンパクトにまとめられたサウンドはメロハー好きな方にもきっと好評だろうと思う。

まぁ、打ち込み系サウンド(特にドラムは、ね…それ以外もドライ気味なサウンドなのは否めない)がどうしても許せないって方には“生”っぽさは希薄なので受け入れ難いサウンドかもしれない('A`)

残念な事にゴリゴリのHM系からもポップなAOR系からも、そしてプログレ系からもソッポを向かれてしまう中庸サウンドな上に情報が入って来にくいカナダ産ソロアーティストという事もあってここ日本での知名度は皆無に近い状況ですが、一度チェックしてみても損はないアーティストです。

例によって例の如く音源は簡単に公式からDL購入できますので、気になる方はポチってみて下さい。


by malilion | 2018-02-01 00:09 | 音楽 | Trackback
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