北欧HMの始祖EUROPEが新譜リリース! 再び魅力が蘇った彼等のニューアルバムは見逃せない!!

c0072376_23095116.jpgEUROPE 「Walk The Earth」'17

北欧スウェーデンHMの始祖EUROPEの、前作「War Of Kings」から2年ぶりとなる通算11作目の新譜がリリースされた。

正直、彼らの新譜には何も期待していなかった。
前作があんまりにも退屈でシミったれた出来だったもので…('A`)

で、本作はと言うと、再結成以来推し進めてきたダーク&ブルーズ路線に遂に変化が訪れたようだ!!('(゚∀゚∩

全体のダークでヘヴィなムードはそのままに、以前では聞く事が出来無かったLED ZEPPELINやBLACK SABBATH、再結成DEEP PURPLE等で耳にするミステリアスなウネるようなリズムとメロディにマジカルな雰囲気、そしてユーロ系モダンHMっぽい鈍色メロディが妖しく踊り、ブルーズ風味な John Norumのギターもそんな異彩を放つ楽曲の中でキレと渋さ、そして一瞬の美しいフレーズでキラリと光を放ち、少なくとも以前のような気の抜けた印象に残らぬ凡庸なメロディを奏でている訳じゃないのが嬉しい。

以前も Joey Tempestが盛んにルーツ回帰を唱えていたけれど余りサウンドに結実していなかったように思うのだが、今回はアルバムを聞き進めていくと、どうにもキーボードの使い方やエフェクト等のムードが70年代プログレっぽい重厚さと荘厳な香りを放っているように聞こえ、今ままで彼らが披露してこなかったこのグロプレ・テイストに再結成以来のダーク&ブルーズ路線が上手くブレンドされ、古臭いけど新しい、というオリジナリティある面白いサウンドへ化学変化を起こしているように感じる。

いやー、コイツはマジでキーボーディストの Mic Michaeli大活躍! って、感じの新譜ですねぇ(*´ω` *)

元々、Joey Tempestは70年代HR好き(北欧ミュージシャンは皆DEEP PURPLE好きだしね)を公言していたし、John Norumのギタープレイばかりにフォーカスしていた楽曲構成を変え、彼のプレイを少し抑え気味にして Mic Michaeliのグロプレっぽいサウンドとプレイの比重を増やしたらアラ不思議、類型的でつまらないダークな鈍色モダンHMが一気に70年代風なダークテイストのUK風HMに生まれ変わった、と言った所だろうか?

そんな変化が呼び水になったのか、平坦だったリズムにもメリハリと疾走感が生まれ、『やれば出来るじゃないか!』と、喝采を送りたくなる今風の格好いいスピーディーでスリリングなユーロ系モダンHMを聞かせてくれてるんですわ!

やっぱり北欧HMバンドには枯れた味わいより、湿り気を帯びた美メロと疾走感が必要なんスよぉ~! と、声を大にして私は訴えたい!

John Norumのプレイを抑え目にしたら以前みたいに不満で脱退しちゃうんじゃなの? と危惧されるファンもいらっしゃるかもしれませんが、流石に二度も同じ過ちを繰り返さぬよう注意したようで、これぞバランスのマジックといいましょうか、今回はここぞ、と言うポイントで今まで以上に泣き泣きのフレーズや早弾きなんぞを楽曲に刻み込むようにタップリ弾いているので、全体的な印象では以前と同じように十二分にギターを弾き倒しているように聞こえるんですねぇ~、ご安心を♪

再結成以来不足していたメランコリックなメロディや儚げな美旋律が Mic Michaeliのキーボードの大活躍のお陰で復活したのも新譜が魅力的になった大きなポイントですし、それ以上に見逃せないポイントが無理にダークでヘヴィなサウンドに合わせる必要がなくなった分、Joey Tempestの甘い歌声と歌メロも今回は違和感無くハマっていて素晴らしいと言うのが何よりも大きいんじゃないかと。

これ以上ダークでソリッドな方へ傾いても似合わないし、70年代HR風な荒々しくパワフルな作風へ接近しても力不足だし、そもそも猿マネの焼き直しになってしまう、というギリギリで Joey Tempestが踏ん張って熱唱を繰り広げている点は先々を考えると少々気がかりではありますが、再結成して以来長らく裏切られ続けてきたけれど本作でやっと彼等だけのレトロ・モダンな新路線を発見した模様ですので、是非ともこの魅力的な路線を突き進んで素晴らしい新譜をまた届けて欲しいものであります。

まぁ、旧来からのイメージなキャッチーでブライトな80年代風北欧HMとは完全に決別してますので、その路線を期待していた方は完全に諦めましょう。その方が精神衛生上よろしいかと……

と言う訳で、今まで彼らの新譜にガッカリしてきた旧来からのファンの皆さん! 溜飲を下げさせてくれる、この新譜はマジで買いですよ!!




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by malilion | 2017-10-20 23:01 | 音楽 | Trackback
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