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エキゾチックなフォーキー・サウンドが心地よいイタリアン・プロジェクト REVERIE。

c0072376_22051443.jpgREVERIE 「Demo 1998」'98

ROSE AMONG THORNSと一緒に転がり出てきたので、古典的イタリアン・プログバンドLETHEとイタリアン・ネオプログ・バンドTHE WATCHに参加した作曲家&ギタリストの Valerio Vadoが率いるイタリア産プログ・フォーク・プロジェクトをご紹介。

LETHEで93年にデビューした後、01年にTHE WATCHのデビュー作へ参加するまでの間の98年にREVERIEは立ち上げられ、その後は Valerio Vadoにとってのメインバンドになった。

Valerio自身はREVERIEのサウンドをエスノ・プログレッシブと定義している模様で、古代の地中海音楽とユーロ圏の現代音楽をミックスさせ、ドラムレス(デモの一時期参加してたけど…)のフォーク形態で現在まで一貫して表現している。

デモ音源デビュー当初はフィメール・ヴォーカリスト Fanny Fortunatiと全楽器担当の Valerio Vadoのデユオ形態であったが、アルバムデビュー前にデモCDを三枚リリースする間に、まずはパーマネントメンバーにフルート&マンドリンの Fulvia Boriniを迎え、続いてキーボードとクラリネット等の管楽器担当の Alberto Sozziを迎えて徐々にメンツを固め、デビューアルバム「Shakespeare, la donna, il sogno」'08 はチェロプレイヤーを含むツインギター&ツインキーボードの6人編成でリリースされた。

続く2nd「Revado」'11 でチェロプレイヤーが抜け、他メンツはそのままの5人組になり、現在の所の最新作3rd「Gnos Furlanis Il Timp Dal Sium」'15 ではフルート&マンドリンの Fulvia Boriniとセカンドギタリストの Daniele Defranchisが抜け、3人組バンドを基本にゲストを多数迎える編成になっている。

当初よりギター、マンドリン、チェロ、ピアノ、パーカッション等の古典的楽器とキーボードやエフェクト等のエレクトロニクス楽器を組み合わせ、歌詞は現代の詩人の詩を引用したり、イタリア語、英語、そしてエスペラント語などの多様な言語で表現するというコンセプト・プロジェクトなので、恐らくフロントウーマンの Fanny Fortunati嬢さえいれば音楽表現は成り立つと中心人物でありバンドそのものでもある Valerio Vadoは考えているのではないだろうか?

実際 Valerio Vadoに協力しているのはミュージシャンのみでなく、俳優や教師、劇場音楽の作曲家等も力を貸しているとの事だし、REVERIEの楽曲は、音楽療法士やミラノ商工会議所などの民間及び公的施設でのサウンドトラックとして使用されているので、一般的なバンドの作品とは若干色合いが違うと捉えた方がいいのかもしれない。

とは言え、如何にもカラーコピーというジャケのお手製R盤(タイトルが盤面に手書きっスよw)なこのデビュー・デモ音源の時点では、打ち込みドラムとプログラミングのフルート、そしてメインのエレキギターが流暢なリードプレイを繰り広げる、余り上手くないフィメール・ヴォーカリスト(今はかなりスキル向上している)をメインに据えた、ちょっとプログレっぽいテクニカルなインストパートが垣間見える野暮ったいインディ・フォーキー・バンドでしかないのだが…

海外の批評では影響が窺えるアーティストの名は、Mike Oldfield、JETHRO TULL、GENESIS、NUOVA COMPAGNIA DI CANTO POPULAIRE、GIANLUIGI YTOVESI、CORDE OBLIQUE、という事らしく、個人的にはJETHRO TULLが民族音楽をダンサンブルにプレイしているような印象を最初に持ちました。

ドラムレスなのでロック的なパワフルさは無いし、かなり民族音楽的なテイストを感じるサウンドなので、ドプログレ好きな方やシンフォ好きな方にはお薦めは出来無いが、涼やかなフルートやリズミックなタブラが大活躍するエキゾチックな香り漂うアコースティックサウンドの軽妙な絡みがお好みな方なら変にプログレと意識せず一度チェックしてみるのをお薦めする。



by malilion | 2017-10-11 21:58 | 音楽 | Trackback
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