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マイナーな有名どころ(?) JAVANの唯一作をご紹介。

c0072376_15345247.jpgJAVAN 「Somewhere In The Night...」'91

リリース当時にインディ盤ながら某B誌で高評価されて話題となり、輸入盤もかなりの数出回ったのでメロハー好きなら一度はその名を耳にした事もあるかもしれない、ドイツのフランクフルトをベースに活動していたキーボード入りツインギター6人組メロディアスHRバンドの唯一作をご紹介。

デビュー作をリリースしたものの程なくして解散してしまい、残念ながら実際の活動状況が殆ど伝わって来なかった謎のバンドでもあります。

因みにCD以外にも同時期にアナログLPも同じ内容でリリースされていました。
未確認だがデモカセットもデビューアルバム前にリリースしていたらしいが現物、内容共に目にした事はありません。
近年、リプロ盤(海賊版)が出回っているので本作を実際に手にした方も多いかもしれませんね。

ドイツ産バンドだが所謂疾走系のジャーマンメタル的な要素は皆無で、キーボードを主軸にした楽曲創りが成されているのとキーボード・プレイや要所要所でのキーボードアレンジが印象的で、北欧HM風なウェットなメロディがキャッチーに展開される多分にAORテイストを含みつつ哀愁を漂わせるドラマチックな楽曲が納められたアルバムは、曲毎に若干の出来不出来はあるものの総評としては良質なデビュー作と言えるだろう。

ただ、ヴォーカルの Bernd Martinは男臭い太い声質でガナり立てる歌唱スタイルがメインなので、爽快感ある北欧HMやキャッチーなハードポップ・サウンドにジャストフィットしているとは言い難い(実際そんなに音域も広くはない)ので、バラエティ豊かで幅広い音楽性を示すカラフルなアルバムを聞き進めていくと違和感を少なからず覚えるのが難点と言えば難点か…

そんな難点をカバーするように初期HOUSE OF LORDSが北欧HMをプレイしているかのようなキーボードが大活躍する楽曲が気に入った方ならば、ハードエッジなリフ、キャッチーなメロディー、細かく練られたソロパートが散りばめられたその80年代後期北欧HM風な雰囲気のクリアーなトーンが響くサウンドに大満足な一枚であるだろう事は想像に難くない。

当時は国内盤がリリースされていたのは疾走ジャーマン系HMばかりだったのが悔やまれるが、もし彼等のような哀愁漂う美メロと泣きのメロディが売りのオーセンティックなユーロ系HRバンドにもチャンスが与えられてあの当時に国内盤がリリースされていたならば…とは、思わずにいられません。

やはり彼等の不幸は、ドイツ産バンドという情報と、ドイツ産バンドらしからぬ北欧風なキャッチーでメロディアスな透明感ある楽曲でリスナーの琴線をくすぐるタイプのソフト寄りHRをプレイしていたチグハグ感が終始つきまとった事でしょうかね…

海外でも彼等の残したアルバムは好評な模様で、GIUFFRIA、HOUSE OF LORDS、ZINATRAや1st AVENUEのようなキーボード指向のAOR&HRバンドのファン向けなバンドだと紹介されています。

因みにヴォーカリストの Bernd Martinはバンド消滅後の1996年以降、ドイツの6人組カヴァーバンドPUBCOPでフロントマンを務め、TOP40ものを基本に、AC/DC、KISS、TOTO、QUEEN、SURVIVORや Billy Idol、Alanis Morissette、さらにはRAMMMSTEIN等の楽曲をプレイする活動を十年ほど前まで続け、本家クリソツなサウンドが売りと言う音源もリリースしているので興味がある方はチェックしてみるといいかもしれない。



by malilion | 2017-10-05 15:24 | 音楽 | Trackback
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