中心人物を欠いても力作をリリース!EMPTY TREMORの今の所の最新作をご紹介。

c0072376_22113910.jpgEMPTY TREMOR 「Iridium」'10

イタリア産キーボード入りツインギターの6人組プログレッシヴ・メタルバンドによる現在の所は最新の4thスタジオアルバムを今頃ご紹介。

申し訳ない! 実はとっくに解散しているものだと思ってました('A`)

なにせ3rdアルバム「The Alien Inside」'04でフロントマンに元AT VANCEで現在は自身のソロバンドで活躍中のドイツ人ヴォーカリスト Oliver Hartmannを迎えたものの、その後の活動が洋として聞こえてこず、オマケに Oliver Hartmannは自身のバンドで活発にアルバムをリリースしていたもので…

そもそも97年にデビューアルバムをリリースし、二十年以上に渡ってイタリアのプログレッシヴ・ミュージックシーンに身を置いてきたものの4枚のアルバムと1枚のアコースティックLIVE作しかリリースしていない、アルバム間のインターバルが長い非常に寡作なバンドだっていうのも影響してるんですよね(汗

先日、何気にWEB検索したら彼等が結成二十周年記念LIVE作「Slice of live」を15年にリリースしているのを知り、さらにその前にスタジオアルバムをリリースしていたと知って慌てて購入した次第でして…

で、バンドメンツを見てアラ、ビックリ! バンドの看板でもありソロ活動やKHYMERAの活動も好評だったリーダー&バンドの頭脳と思っていたキーボーディスト Daniele Liveraniの名が無く、ドラマーも Stefano Ruzziから Dario Ciccioniにチェンジしていたのだ。

さらに前作でフロントを務めた Oliver Hartmannの名は無く(まぁ、コレは予想通り)、脱退したはずのオリジナル・ヴォーカリストの Gio De Luigiが出戻りしていたのだからややこしい。

その後の二十周年記念LIVE作で Daniele Liveraniに引き連れられて脱退したオリジナル・ドラマー Stefano Ruzziはバンドに復帰している所を見るに、これってキーボーディスト Daniele Liveraniとフロントマン Gio De Luigiの衝突が原因で一度は脱退したけど『Daniele抜けたし、じゃあ戻るよ』って流れじゃ…と、穿った物の見方をしちゃいましよね(汗

ともあれ、今はキーボーディストのみ新人 Marco Scott Gilardiを迎えて他はオリジナルメンツで活動している彼等でした。

さて、このアルバムの内容ですが、デビュー当時は間違いなく夢劇場フォロワー・バンドの一つと言えるサウンドだったが、メロハー系バンドのフロントマンでもあった Oliver Hartmannを後にフロントへ迎え入れた事からも分かるように、よりメロディアスでキャッチー、そしてソウルフルで、時にはヘヴィ、そして複雑な楽曲でありつつコンパクトに纏められたヴォーカルの表現力にフォーカスした、インストパートより Gio De Luigiの情感豊かでマイルドな歌メロ中心の楽曲構成へ現在はバンドの方向性が変化したと言えるだろう。

無論、夢劇場の残り香は未だにそこかしこに散見するものの、イタリア産バンドらしいリリカルなメロディー、重厚でソリッドなリフ、ユーロ・プログレ界の中心地イタリアに相応しいドラマティックでスリリングな曲展開、さらにセンス良いテクニカルなインストパートが絡み、そして癖の無い幅広い歌唱力を持つヴォーカリストを組み合わせることでモダン・プログレッシヴHMバンドに欠かせないものが全て揃っているバランスの良い優等生的なアルバムなのは間違いなく、正直 Daniele Liveraniを欠いた後にこれだけの作品をリリース出来るとは完全に予想外でした。

確かにそのインストゥルメンタルセクションは世界で最もオリジナリティがあるとは(Marcoは新入りなので遠慮してるのか終始控え目なプレイ)言えないし、ヴォーカリストの歌唱力も絶品と言う訳ではないが、それにも関わらず彼等のスタイリッシュなサウンド(KANSASやJOURNEYっぽいメロディが聞こえる)は聞いていて実に心地よいのです(*´ω` *)

やはりヴォーカルハーモニー多目なのと、他のプログHMバンドに比べてインストパートやソロパートが非常に少なく、ヘヴィさよりテクニカルさより何よりメロディアスさに重きを置いているサウンド構成なのが、本家夢劇場を始めその他のグロプレHMバンドではグロプレというカテゴライズ故に余り聞く事が出来無いからだろう。

ただ、プログHMとして聞くとポップで楽曲がコンパクトすぎる、という不満をプログレッシヴ・メタルファンが持つのは当然だろうし、メタリック度やヘヴィさ、そして何よりイタリア産バンドなのに強烈な個性が感じられない!と嘆く諸兄もいらっしゃるかもしれないが、このモダンでスタイリッシュでシャレオツさも漂うバランス重視でコンパクトな叙情派プログレッシヴ・メタルサウンドの完成度は認めて欲しいですね。

次なるスタジオアルバムは7年以上のインターバルが開くのは確定(涙)してしまっているが、是非とも早く新譜を届けて欲しいものであります。


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by malilion | 2017-09-28 22:05 | 音楽 | Trackback
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