![]() UK古参プログレッシヴ・HMバンドの3年ぶり11枚目となる2枚組最新スタジオアルバムが発売されたのでGET! 久しぶりの新作なんですが、元々コンスタントにアルバムをリリースする彼等ですし、間にLIVE作を挟んでいるし、AUDIOPLASTIKやHEADSPACEやセッション等々で各メンバーは活発に各自活動していてるし、ボスの Karl Groomはサイドプロジェクトやプロデュース業で年中多忙でその名をしょっちゅう見かけるし、3年ぶりだなんて全く思えませんよね。 初期からメンツの入れ替わりが激しい彼等ですが、またまたメンバーに変動があった模様で、サイドギタリストの Pete Mortenが抜けて再びシングルギター編成の5人組になり、さらになんと二代目フロントマンの Glynn Morganが二十数年(!)ぶりに復帰しての2枚組コンセプト・アルバムとなっています。 2011年に夭逝した3代目フロントマン Andrew "Mac" McDermottに代わって初代Vo Damian Wilsonが出戻りした時は、一体いくつのバンドを掛け持ちしてるんだってくらいそこら中のプロジェクトやポンプバンドに参加して作品をリリースしている彼の事なので驚きはなかったのですが、加入して早々に音楽性の違いで袂を分かった Glynn Morganがまさか再びバンドへ出戻りするとは予想外でした。 で。内容の方ですが、のっけからガッツリ骨太なファストリフが飛び出すドライブ感バリバリのソリッドでメタリックなGと美意識溢れる繊細なアレンジを随所で聞かせる優美でテクニカルなKeyを軸に、英国叙情漂うウェットで重厚なメロディと心地よい爽快なコーラスが印象的な定番のTHRESHOLD節をキープしつつ、お馴染みの変則ビート&テクニカルなセクションで複雑に構築された躍動感溢れるドラマティックなサウンドでスリリングに攻め立て、随所で哀愁香る濃密なロマンティックさ、そして予想を上回るキャッチーなフックと一糸乱れぬアンサンブルを聞かせる、流石はベテランという安定感抜群な一作だ。 何より嬉しいのは、ここ数作のマンネリズムや閉塞感を打ち破る Glynn Morganの若々しく情感たっぷりな力強い歌声が新鮮な息吹を楽曲に呼び込み、初期のような瑞々しい艶やかさや煌めきがサウンドのそこかしこで感じられ、ベテランらしい構築美に満ちたアルバムの完成度もさることながらいつになくフレッシュでエモーショナル、そしてポップな感触が楽曲に満ちていて、間違いなくこの魅力的なバンドの屈指の傑作アルバムとなるだろう。 あと本業以上に忙しく裏方作業をこなしている成果か、Karl Groomのエンジニアリングとプロデュースが隅々まで行き届いた音の良いアルバムな点もファンならずとも嬉しい所ですね(*´ω` *) メンバー自身がバンドの新章がスタートしたと語るに相応しい新鮮な輝きと魅力に満ちあふれているこの新作、いつものマンネリサウンドに飽き飽きしていた、っていう元ファンな方やテクニカル・グレHMバンド好きな方に是非一度チェックしていただきたいですね。
by malilion
| 2017-09-15 22:39
| 音楽
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