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古かろうと新しかろうと安定のメロディアスサウンドを届けてくれる北欧ソロアーティスト PEOが新作をリリース!

古かろうと新しかろうと安定のメロディアスサウンドを届けてくれる北欧ソロアーティスト PEOが新作をリリース!_c0072376_00340571.jpgLIMITED EDITION(Feat.Peo) 「No More Running」'17

古くは北欧HRバンド AXIAのヴォーカリストとしてマニアには知られた存在な、スウェーデン・ソロアーティスト Peo Pettersson関連の作品が同時に二枚リリースされたのを即GET!

LIMITED EDITIONは、NOCTURNE ALLIANCE等と同じくPeoが2000年代初頭に数多くコラボしていた創作活動の一つで、それ以前の80年代中期から Dan Bostroem(G)とのコラボ・ユニットであるKINGS & DREAMSの方が14年に一足先に音源発表を果たした訳だが、こうしてやっと噂の音源がリリースされる事になったのを喜びたい。

と言うか、Peoさん一体どれだけコラボしてるのか正直把握しきれないくらい昔からコツコツと多方面で創作活動していて(汗)、まだまだ陽の目を見てない音源が多数ある模様で、そっちも早く聞かせていただきたいものである…

ジャケにクレジット等が一切ないので参加メンツ等について不明(ジャケ裏にメンバー写真はあるけど…)なので録音時期など仔細は全く不明です(汗

さらにバンドサイトも無い模様で、きっとかなり長い期間をかけてコツコツ録音された古い音源の集合体なのでしょう。

サウンドの方は全体的に80年代中期風の北欧HR(多分にスリージーでロックンロール成分あり)と言う感触で、残念な事にリードヴォーカルをPeoがとっていない楽曲も多数含まれている('A`)
というか、もしかしてフューチャリングPeoとはなっているが、本作においてはPeoはギタリスト兼サイドヴォーカリストというスタンスで(!?)参加しているのかも?

なので、メロハー・アーティストのPeoのソロ作を気に入っていた方にとっては、いつもの求めている音とはかなりズレているサウンドと言える…

とは言え、Peoがリードヴォーカルをとる楽曲では、ちょっとヘヴィで70年代HR風味が香るオルガンが唸りを上げ、ハードなギターがブルージーに噎び泣くものの総じてキャッチーでスピーディな北欧メロハー・サウンドを聞く事も出来き、レイドバックしたそのレトロ風味なサウンド好きな方やPeoが最初期に参加していた北欧HRバンドAXIAのサウンドなんかが気に入っていた方なら多少趣は違うものの古典HRなのできっと御気に召すのじゃないかと。

まぁ、リードヴォーカリストのベシャっとツブれたようなダーティーな錆声は好き嫌いが分かれるのは間違いない。
カントリーとかブルーズとかにはマッチしそうな声なんですけどね…メロハーにはちょっとキツいなぁ…('A`)

なんだかんだ苦言を呈しましたがあくまでメロハー好きという観点からだけで、むしろPeoどうこう無しでパープル系な疾走する70年代UK風HR(北欧ミュージシャンはホント好きですなぁ)が好きな方(元ネタが透けて見えてるのが微笑ましい)はチェックしても損は無い一枚と言えるでしょう。

古かろうと新しかろうと安定のメロディアスサウンドを届けてくれる北欧ソロアーティスト PEOが新作をリリース!_c0072376_00343620.jpgPEO & ROD WEST 「Two Worlds」'17

続いては、北欧メロハーの名盤の誉れ高いPeoのソロ・デビュー作「Look What I've Started」'95 を共作し、4thアルバム「Better Not Forget」'09でも一緒にプロデュースをしていたお馴染みオーストラリアのライター Rod West氏との再びのコラボレーション作をご紹介。

本作ではPeoはギター、キーボード、ヴォーカルとここの所の幾枚かのアルバムで他人に任せていたパートもしっかりプレイしている他は、リズム隊の二人だけ参加の3ピースバンド体制で製作されている初期風の造りで、それも影響しているのかデビュー・ソロ作に近い感触を覚え、シンプルでストレート、そして爽快でキャッチーな所謂Peoファンが彼に求めているだろうリラックスしたポップロック作だ。

幾分かポピュラーミュージックに寄ったAOR風サウンドなので少々ロックテイストは弱めでメロハー作とは言い難いかもしれないが、相変わらずの抜群に巧い歌声と北欧ミュージシャン特有の透明感あるメロディアスな楽曲が十分に堪能出来るのは間違いない。

スピーディーで爽快なロックテイストは弱まっているが、替わって落ち着いたアダルトな雰囲気と深い味わいが表現された大人なサウンドで個人的には大変良いアルバムだと思うのですが、初期の彼のソロ作のサウンドが好きな方には少々物足りなく感じられるかもと予想も出来るので、後はご自身の耳でチェックして、コレは“アリ!”なのか“ナシ!”なのかジャッジされるのが宜しいかと。

二枚とも相変わらずのR製CDなのが悲しいですが、このR盤が売れて資金が貯まったなら是非ちゃんとしたデュプリ盤をリリースしてくれる事を祈って…



by malilion | 2017-08-25 00:21 | 音楽 | Trackback
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