TNT+STRYPER=ANGELICAってイメージのバンドご存じ?

c0072376_20070444.jpgANGELICA 「Walkin'in Faith」'90

初代KANSASフロントマン Steve Walshのソロ新曲「Born In Fire」が英ラジオ番組『Steve Price Rock Show』で解禁された。

カナダの4人組CCM系メロハー・バンドANGELICAの2ndに参加していた二代目ヴォーカリスト Jerome Mazzをフィーチャー(存在感余り無いけど…)したハードにドライヴィンするキャッチーな新曲で、11月に発売されるという前ソロ作から5年ぶりのソロ・アルバムに収録される予定らしい。

との最新情報を目にして、本日は久しぶりにカナダ人ギタリスト Dennis Cameron率いるCCM系メロハー・プロジェクトバンドANGELICAを引っ張り出して聞いておりました。

このANGELICA、デビュー当時はイマイチ不明な点が多く、1stのバンドメンツが並ぶインナーの写真を見ると Andy Lyon(Vo)、Scott Ernest(Ds)、Robert Pallen(B)、Dennis Cameron(G)の4人が収まっているのですが、実際アルバムに納められている歌声はDRIVERプロジェクト(Rudy Sarzo、Tommy Aldridge、Tony MacAlpine、Rob Rock)でその歌声を披露していた、後にIMPELLITTERIで長らくフロントマンを務める事になる Rob Rockと何故か一曲だけ 当時SHOUTで活動中の Ken Tamplinが歌声を披露しているというクレジットとパフォーマーが一致していない怪作で当時『一体コレはどういう事なんだ?』と頭を悩ましたものでした(汗

まぁ、後にDennis Cameronが語った所によると、デビュー作をカリフォルニア州コスタ・メサで89年に録音していた当時、まだまだ経験不足だった各メンバー、特にヴォーカリスト Andy Lyonのヴォーカル録りとプロデュースに力を貸してくれるよう同好のクリスチャンメタル・ミュージシャン Ken Tamplinを招いたもののそのプッシュに Andy Lyonが燃え尽きてしまい、急遽 Ken Tamplin人脈の Rob Rockを招いてヴォーカル録音を行った、というのが真相のようです。
それで責任を感じたのか Ken Tamplinも一曲で歌声を披露してたんですね…

面白いのは Ken Tamplinの提案ではヘルプで呼べるクリスチャン・ミュージシャンのヴォーカリストは二人いて、一人は Rob Rock、もう一人はALLIESでの活動の後ソロ・アーティストへ転向するアノ Bob Carlisleだったという事で、もし Dennis Cameronが Bob CarlisleをチョイスしていたらANGELICAの活動にその後どういう展開が待ち受けていたのかと妄想してしまいますねぇ…

恐らくその時点では Andy Lyonの心の傷が癒えてフロントマンに復帰させようと思ってメンバーショットとクレジットは元のまま(Rob Rockは完全にヘルプで加入するつもり皆無だった)にしておいたんでしょうが、結果的に自身のヴォーカルレベルと Rob Rockの歌声の差を無残にもハッキリと自覚させられ歌声をレコードに残すことなく脱退してしまい、続く2ndで Jerome Mazzが加入(Dsは居ない状態で2ndは製作されている)する、という経緯なのでしょう。

パワフルで野太い地声でハイトーンもこなす濃い目な歌声の Rob Rockと打って変わって、甘い声質な Jerome Mazzのクリアなハイトーン・ヴォーカル(ちょい John Elefanteに似てる?)は如何にもCCM系という声なので、Steve Walshの上から下までカバーするパワフルな歌声とかなりの音域で被ってしまい、「Born In Fire」ではイマイチその真価を発揮出来ていないように聞こえますが、まぁメインは Steve Walshの歌声なんでそれも当然っちゃ当然ですけど…(汗

CCM系HMに共通なキャッチーなメロディと分厚くクリアなコーラス、そしてコンパクトな楽曲の中で光りを放つ Dennis Cameronのテクニカルなギターというコンセプトは、再びフロントマンを Drewなるアメリカ人シンガーにチェンジした続く3rd(国内盤も出た!)「Rock,Stock&Barre」'91、4th「Time Is All It Takes」'92でもデビュー以来一貫して変わりないので、彼等の4枚あるどのアルバムを聞いて気に入って他のアルバムを買おうかと悩まれている方がいても、問題なく他のアルバムもお薦めできるレベルです。

個人的には一番HMらしい音像でストレートでパワフルな歯切れ良い1stより、よりポップでキャッチーさが増したこのマイルドで爽快なサウンドのCCM系メロハーな2ndの方が好みのアルバムですね。

薦めておいてなんですが、あえて苦言を申しますと、3rdはちょっとベースが五月蠅いし自己主張し過ぎかな、と…後、横ノリなアメリカン・ロック要素が増えてストレートな爽快感が後退してるように感じます。
4thは、バンド崩壊の影響か一気にドライで作りモノ臭い安っぽい音になってポップさやキャッチーさがメインでない所謂時流を意識したパワフルなサウンドになってしまい、これまで彼等を好ましく思わせていた耳を惹く歌メロや楽曲のフック、そして爽快感というものが減退してしまったのが少々残念でした。

Dennis Cameron的にはやっとメンツ固まってバンド体制になった3rdからが本当の出発だと思っている模様ですが…でも、続く4thでデビュー以来の盟友だったはずの Robert Pallenさえ脱退し、Drewと二人だけのデュオ体制になってしい、結局は終始プロジェクトというイメージも実態も覆せなかったんですよね…(つд`)



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by malilion | 2017-08-09 20:02 | 音楽 | Trackback
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