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色んな意味で“孤高”だったイタリアン・メロスピHMバンドSKYLARKの最終作。

色んな意味で“孤高”だったイタリアン・メロスピHMバンドSKYLARKの最終作。_c0072376_17315264.jpgSKYLARK 「The Storm & The Horizon -Delux version-」'15

LABYRINTHやSECRET SPHEREを聞いていて、ふと思い出し、何気なく検索してみたらあらビックリ!?

1994年結成のイタリア産ベテラン・シンフォニック・メロスピ・バンドによる通算12作目となる最終作がリリースされてたのを今頃知って慌ててGET!

確か旧曲のリ・レコーディングベスト『全部』をリリースした後に解散(その前にも一度、活動休止って話だったんじゃ…)したって話を聞いてたのに、その後もちゃっかりアルバム数枚リリースしてたなんて…そして、バンドは既に解散(今度こそホントに?)してます。

最後の置き土産である本作は、怒涛の50pブックレット付き4CDデジブックという豪華装丁で、その一枚目『The Storm & The Horizon』は欧州盤と日本盤、そしてメキシコ盤が存在しているのは確認しており、国内盤は16曲、欧州盤は18曲、そして欧州盤と国内盤は別マスタリングで国内盤の方がボトムが強調された音、らしいです…(現物未確認)

メキシコ盤と欧州盤は曲数は同じなんですが、マスタリングについては同一なのかは未確認(スマン

ただ聞き比べた感じでは、メキシコ盤は欧州盤より若干ヴォリュームが大きいだけの差なので恐らく同一マスターを使用しているのではないでしょうか?

あと、CD盤面のイラストのカラーリングがメキシコ盤は色褪せたカラープリントみたいなチープな仕上がりになってます(汗

まぁ、相変わらずインディ丸出しなスカスカなボトム、ペラペラなMIXなこの劣悪な内容では、多少ボトムに差があろうと劇的に音の印象が変わるって事はないでしょうけどね(汗

Underground Symphonyレーベルと契約する前の自主制作デビュー盤『The Horizon & The Storm』'95 を聞いた時は『ヘッポコヴォーカルだけどかなり鍵盤とベーシストが頑張ってる!』『メタル不毛の地イタリアから化けそうなキーボード入りツインギター6人組イタリアンHMバンドが出てきたものだなぁ』なんて思ったもんですが、結局LABYRINTHやRHAPSODY、そしてSECRET SPHERE等々の後続の登場と連動してクサメロバンドを筆頭に爆発的にバンド数も拡大しレベルアップしたイタリアンHM界と関係ない所に存在したバンドでした…

初期からずーっと音質や演奏技術のレベルがそう向上しないC級に片足突っ込んだB級という、その意味ではマイナーHMファンの望む通り不変であり続けた(多少シンフォ度と楽曲完成度は上がった?)唯一無二なメロスピファンのカルト的な存在だったのは彼等だけなんで、まぁ見方を変えれば孤高の存在なのかもしれませんなぁ(汗

毎度毎度の内容のイマサン具合に反比例して毎回 Luis Royoによる美麗でセクシーなジャケのイメージ戦略は上々だったし、Underground Symphonyレーベルお得意の縦長限定変形デジパック(毎回500枚限定!ファンにはマストアイテム!)等々パッケージングも凝っていて、インディレーベルあるあるのプロモ不足やお粗末なジャケなんていうアーティストの能力以外でのアゲンストが少ない状況だったのに…何故、ここまで垢抜けなかったのか(つд`)

最終作だからなのか記念にか、初代フロントマンの Fabio Dozzoが10年ぶりに復帰して二曲でその歌声聞かせてくれているが、彼が脱退するまでは『オイオイ。相変わらず下手クソなヘロヘロヴォーカルだなぁ』と思っておりましたが、その後を継いだ素人丸出し美麗モデル・ヴォーカリスト Kiara嬢やゲストの有象無象なフィメール・ヴォーカルの歌声を聞いた後の今だと『やっぱクサクサの悶絶メロスピは熱い野郎ヴォーカルじゃないと!』と、彼のレベルアップして逞しくなった歌声を酷く懐かしく感じてしまいました…

てか、なんで日本人アイドルやバンド、果てはアニメの曲をカヴァーして収録? しかも、日本人ヴォーカリストをゲストに迎えてって誰得?

メタルアレンジにしちゃーいるけど、ぶっちゃけカラオケ・レベルの出来で、なんでコレを収録したのか理解に苦しむ…彼等なりの日本ファンへのサービスなんだろうが、コレはいらなかったなぁ…誰だよ選曲に入れ知恵した奴は(#・ω・)

で、内容や方向性はここ数作と全く変わり(ようも)なく、初期からのメロスピ要素もそのままに、つたないテクながら壮大なシンフォニーを描き出そうと頑張るシンセと終始忙しないパタパタ・ツーバスの疾走感、そして臭いメロディを懸命に紡ぐギター、さらにソレに乗っかる美貌のフィメール・ヴォーカルの平々凡々な歌声、という黄金パターン。

その音を聞いたなら『アレ? 今って何年だっけ?』と、軽く20年ほどタイムスリップする事請け合いな、チープで薄っぺらいマイナー臭漂うシケシケ・サウンドですわ~…まぁ、彼等のファンにとってはお馴染みの『コレコレ!この音じゃなきゃ!』って、お約束なサウンドなんです。

一般的なHMファンな方は、決して手を出してはいけない劣悪サウンドですけど、マニアな方程にコレを好むんですよねぇ…

それにしても初代フロントマンの Fabio Dozzoが脱退するまで、なんとかバンドの態を保っていたのに、一体いつから Eddy Antonini(Key)と Roberto Potenti(B&G)のユニット体制になってガックガクのC級クオリティへ低下してしまったのか…orz

確かにフロントマン(ウーマンか)である事を考えるならルックスは当然重要な要素だろうが、それにしたってもうちょい歌唱スキルの高いフィメール・ヴォーカリオストを呼べなかったんでしょうかねぇ…(汗

前任者の Kiara嬢と比べりゃそりゃ誰だって上手く聞こえる(暴言!)だろうが、今回メイン・ヴォーカリストに招かれている Ashley Watoson嬢もちょっと甘ったるい歌い方が個性と言えば個性かもしれないけど、総じてパワー不足だしレンジも広くないという…ぶっちゃけ平凡なフィメール・ヴォーカリストってレベルで…

つーか、Kiara嬢をはじめ今回大勢ゲストで招かれた女性ヴォーカリスト達(日本人ヴォーカルは除外)は皆さんとても美しく『コレって単に歌唱力じゃなく Eddy Antoniniと Roberto Potentiの好みのルックスで選んでるんじゃねぇの?』と、穿った見方を見てしまう、そんなレベルな方ばっかなんスよ…('A`)

だってゲストならルックス重視する意味無いじゃん? 無駄にキャリアだけ長いんだから人脈フル活用してもっと歌唱力あるゲスト呼べよ! と…うーん、そうなったらそうなったでメイン張ってる Ashley嬢の立場ってものが微妙になるか(汗

なんだかんだ苦言を呈しましたが、好評につきリマスター盤もすぐリリースされた事のある名作2nd『Dragon's Secrets』'97 を現メンバー(何故かVoだけゲストの Chiara嬢だけど…)で再レコーディングしてDisc4に収録と、昔からのファンのケアも決して怠らない彼等を嫌いにはなれないんですよねぇ(*´ω` *)

因みに、Disc3は過去曲のリマスター・ベストとしてリリースされた二枚組『Divine Gates PartV Chapter1:The Road to The Light』を一枚に編集したものです。

まぁ、この四枚組を購入されるのは確実に長年彼等を支え続けてきたダイハードなSKYLARKファンでしょうから、今さら何を言われたって、そんな事ぁ百も承知で『つまらん批評や苦言なんぞクソ喰らえ!』ってなもんでしょうけど(w

実際、私もこのドマイナーで薄っぺらな虚仮威しC級シンフォニック・サウンドが、何故か昔っから妙に心の琴線に触れるんスよねぇ~♪


CD 1 : The Storm & The Horizon

01. Eyes
02. The Kiss That Never Happened
03. Crystal Lake
04. Just One Word (To Fall in Love)
05. マジンガーZ (メタルアレンジ)
06. Don't Know What You Got (Till It's Gone) (Cinderella cover)
07. The Run Towards the Sun
08. Shot Through the Heart (Bon Jovi cover)
09. Tears (accoustic version)
10. Another Reason to Believe
11. The Hardest Part Is the Night (Bon Jovi cover)
12. 離したくはない (T-Bolan cover)
13. Road to Heaven
14. 会いたかった (AKB48 cover)
15. Santa Fe (Bon Jovi cover)
16. さんぽ (ジブリ・メタルアレンジ)
17. Carrying You
18. Bridges Are Burning

CD 2:Eyes (Extended Version)

01. 残酷な天使のテーゼ(メタルアレンジ)
02. She
03. 君をのせて(ジブリ・メタルアレンジ)
04. Love Song
05. Don't Know what you got
06. The Crypt of Montmarte
07. The Kiss that Never Happened
08. 残酷な天使のテーゼ(Alt version)
09. Believe in Love (Special ver Featuring Ashley)
10. Another Reason to Believe (Demo Ver Featuring Ashley)
11. Little Girl (intro Remastered Ver)
12. Little Girl (Remastered Ver)
13. とべ!グレンダイザー(メタルアレンジ)
14. Rainbow in the Dark (Remastered Ver)
15. Feverish

CD 3:Divine Gates Part V - Chapter1:The Road to The Light -Ultimate Selection-

01. Belzebu
02. Satan Arise
03. Dream
04. Welcome
05. Hurricane
06. WHen Water Become Ice
07. A Star in the Universe
08. Why Did you kll the Pirncess?
09. Twilight
10. Sleep
11. Night of Pain
12. The Guardian Angel
13. Fear of the Moon
14. The Princess Day
15. Sands of Time
16. Insanity is the Truth
17. The Tears of Jupiter
18. Follow your Dream

CD 4:Divine Gates Part V - Chapter2:The Dragon's Gate

01. The Temple
02. Creature of the Devil
03. The Answer
04. Skylark
05. Waiting for the Princess
06. Light (ACT1)
07. Light (ACT2)
08. Light (ACT3)
09. Light (ACT4)
10. Pirncess of the Snow
11. Dragon's Secrets
12. Tears (bonus track)



by malilion | 2017-07-21 17:24 | 音楽 | Trackback
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