バンド名通り涼やか北欧ハードポップサンド! だけだったら良かったのに…ICE TIGER唯一作。

c0072376_19332393.jpgICE TIGER 「Love 'N' Crime」'93

GLASS TIGERを聞いていたら「確か似たバンド名でおあつらえ向きに涼しげな名前のが…」と、探してたら出てきました(w

キーボード入り5人組オーストラリア産メロディアス・ハードポップバンドが93年にリリースした唯一作をご紹介。

私が入手したのは1995年にLong Island Recordsからリイッシューされた再発盤(既にコレもレア盤扱いか…)ですが、2004年にさらにジャケを変えてリイシューされた盤(現物未確認)がある模様です。

c0072376_19334447.jpg因みにオリジナル盤からのコピーCD(海賊盤)が出回っているようですのでご注意を。
まぁ、最近のリプロ盤と言われるこの手のアイテムの出来はかなりの質なので、商品としての不安は少ないでしょうけど…

で、内容の方なのですが、某B誌にも取り上げられた事もあるのでご存じの方もいるかと思いますが、アメリカで売れた時のゴージャスなサウンドイメージのWHITESNAKEの音をベースによりポップでメロディアスにしたような欧州&北欧系の叙情派ハードポップサウンド、と評されていたように記憶しています。

確かにパワー系の豪快な音楽性、カラッと乾いたサウンドなイメージのオーストラリアのバンドとは思えない、ユーロ系の香り漂うマイナー調のウエットでメロディアスなハードポップ・ナンバーは北欧叙情派ハードポップスサウンドに酷似しているし、恐らくギタリストの好みでしょうが白蛇風リフやブルージーなメロディはモロにWHITESNAKE風で、ちょっとバンドサウンド全体としてその二つの要素が巧く混ざり合っていないように感じ点だけ惜しい気がします。

個人的には、John Calabreseが操るキラキラした北欧風な叙情派キーボードサウンドと分厚いコーラスが曲の主導権を握るメロディアスなハードポップサウンド要素をもうちょい強めてくれた方が嬉しかったんですが、フロントマンの Dave Crosbyの掠れ気味“風”なしゃがれ声(全くディープヴォイスじゃない)や歌い方が David Coverdaleを意識してる模様だし、余りテクニカル思考でないギタリストの Graham Greeneも明らかに白蛇好きな模様なので、そっちへサウンドが引っ張られたんでしょうね。

そんな風にキラキラしたハードポップサウンドとブルージーなテイストが交差するサウンドの所々で聞こえるマイナー調バッキングコーラスが後期HEEP風コーラスに聞こえて、個人的にはニヤリとさせられました。

総評としては、そつなくバランス良く纏まっているものの、コレ!という売りというか強烈な個性が無いマイナーなインディーバンド、持ってると嬉しいB級メロディアス・ハードポップバンド、って事に落ち着くマニア向けコレクターズアイテムでしょうが、あのマニア御用達のLONG ISLAND RECORDSが再発したアルバムだけあって出来は悪くない一枚と言えるでしょう。

オリジナル盤、リイシュー盤共に既に廃盤ですから、メロハー・マニアなら中古屋等で見かけたらGETしておいても損はない一枚です。



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by malilion | 2017-07-18 19:31 | 音楽 | Trackback
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