祝再リイシュー!ABEL GANZのデビュー作が再販!

c0072376_16475881.jpgABEL GANZ 「Gratuitous Flash ~The 2016 Remaster~」'17

80年代ポンプ黎明期から活動を続けるUK産キーボード入り5人組ポンプ・バンドの記念すべきデビュー作が、Remaster&一部Remix(バンドの元メンバー全員がこのリミックス&リマスター作業に参加)、ニュー・アートワークで再リリースされたのでGET!

84年にカセットオンリーでリリースされ、88年にフランスUGUMレーベルから初CD化され、その後レーベル消失も相まって長らく廃盤だったデビュー・アルバムが今回初めて再発された。

キーボーディストの Hew Montgomeryとマルチ・インストルメンタルプレイヤーの Hugh Carterを中心に1980年にバンドは結成され、すぐ Malky McNiven(G)とKen Weir(Ds)が加わり初期ラインナップは固まる。

バンドはグラスゴーのライブシーンでステージを披露するにつれ人気を博し、1982年に3曲入り「The Cottage Session」なるDEMOテープをリリース、その後フロントマンを募集し Cue Alan Reed(ex:TRANCE MACABRE)を迎え入れ、84年に記念すべきファーストアルバム「Gratuitous Flash」をリリースした。

その後、定期的なライブショー、ラジオ・オンエア、そしてラジオ・クライド・ケルヴィングローブ・フェスティバルへの出演と着実にファン・ベースを拡大させていった彼等ですが、Alan Reedの Peter Gabriel直系のスコティッシュ・ヴォイスとライヴパフォーマンスに目をつけた同郷のポンプ・バンドTHE CIRCUS(PALLAS)にフロントマンを引き抜かれてしまう…

このデビュー作は、当時のポンプ・シーンの典型的パターンである“GENESISクローン”と呼ばれるサウンドであり、軽めなシンセの派手なプレイや、アコギとフルートが紡ぐ叙情的なアンサンブル等が明らかにソレだが、甘い歌声で英国的ウェットなメロディをキャッチーに歌い上げようとするヴォーカルや、透明感あるハーモニー、ギターは殆ど聞こえず過剰にキーボードだけが活躍する楽曲構成や、6曲のアルバム中に2曲(殆ど3曲)もインスト曲を収録する Hugh Carterのインストパートへのこだわりなど、シアトリカルな Peter Gabriel(Vo、Flute)のヴォーカルを中心に据え楽曲を展開させるGENESISフォロワー的なスタイルからの脱却を試みている点も伺う事が出来る。

この時点ではバンドはB級ポンプバンドでGENESISフォロワーと呼ばれる事は免れないが、80年代のバンドであるから売れ線を意識したキャッチーなハードポップ要素やニューウェーヴ要素を含むのもポンプ・シーンのお約束なもののサウンドのベースはあくまで70年代プログサウンドで、よりロマンチックで英国調のウェットな叙情感がサウンドからか薫っている所と、さらに仄かに PINK FLOYD的要素がサウンドにある点が他のGENESISフォロワー・ポンプバンド等と一線を画していて、それ故今現在まで彼等は生き残(メンバーの出たり入ったりはあるけど…)れて来たのでは?

元々の風刺画的なカセットジャケデザインは置いておくとして、オリジナルCDのジャケのちょっとミステリアスでもありセクシーさも感じさせる如何にも80年代なイラストもなかなか良いが、キメラが描かれた新しいジャケのファンタジックなイメージの方が上品(ちょっと類型的だけど…)だし、今のバンドのイメージにも合っていると言えるだろう。

c0072376_16482740.jpgボーナストラックは、Alan Reedのソロ「Dancing with Ghosts」'11に収録されていた「Gratuitous Flash」収録曲「Kean On The Job」のソロ・アレンジ版です。

ファンならずともポンプ&シンフォファンには絶対見逃せないアイテムですので、再び廃盤になってしまう前に必ずGETしておきましょう。


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by malilion | 2017-06-03 16:41 | 音楽 | Trackback
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