人気ブログランキング |

久々のISILDURS BANE新譜はMARILLIONのSteve Hogarthとのコラボ作!('(゚∀゚∩

c0072376_14394203.jpgISILDURS BANE & STEVE HOGARTH 「Colours Not Found In Nature」'17

北欧スウェーデンが誇るプログレ・バンドが14年振りにアルバムをリリース、しかもMARILLIONのフロントマン Steve Hogarth(!)とのコラボ作という話題作を即GET!

ISILDURS BANEは76年結成、84年アルバム・デビューという古株で、当初はGENESIS,YES,GENTLE GIANTやEL&P等のUKプログレ影響下にありつつ非常にパーカッション指向なサウンドだったが、時代を経るにつれ作風は変遷を重ねて Mike Oldfieldっぽいフュージョン風味が増し、近年では他バンドユニットとのコラボ作等を発表するなど、気品ある室内楽とクラシック音楽などの要素も含むコンテンポラリー度の高いサウンドや、フリーフォームなジャズを経て、デジタリーなヴォーカル実験作を発表していた訳だが、待望のこの新作ではフュージョン、ジャズ、クラシック、演劇音楽等を内包した、北欧ならではの柔らかな幻想美を持ちつつダークなテイストも漂わす、幾分(彼らにとって)昔風なサウンドの作品となっている。

現在では二人だけとなったオリジナルメンバーの一人でありリーダーであるキーボーディスト&コンポーザーの Mats Johanssonと Steve Hogarthがコラボレートして作曲された本作は、いつものように複数のキーボーディスト、ギタリストを含むバンドメンツに、ヴァイオリン、ヴィオラ、フルート、クラリネット、トランペット等の管弦楽を交えて紡がれる気品ある楽曲が納められており、緻密で複雑でありながらコンテンポラリー度も高い聴き手のイマジネーションを刺激するサウンドにSteve Hogarthの歌声を全編に渡ってフィーチャーする事によって、叙情派プログレな英国風味と多様な音楽要素を含みつつ北欧シンフォへ昇華させたサウンドを融合させた、老舗バンドならではのセンスが存分に楽しめるファンタジックで美しい一品と言えるだろう('(゚∀゚∩

ここで聞ける Steve Hogarthのロートン主体な歌声はMARILLIONで聞ける歌声より若干の翳りと灰汁を感じさせ、煌びやかで優雅なバンドサウンドに一抹の不安の影を残すような無視出来ぬ違和感となって終始その存在を意識させている。

それがサウンドの方向性や声質は全く違うものの、初期MARILLIONの優美でファンタジックな楽曲の真ん中に決して消えぬ黒い墨のように存在していた(忌々しい)FISHの歪んだ歌声との対比のように思え個人的に面白く感じましたね。

彼等のこれまでの作品では余りヴォ-カルは重視されてこなかった事もあってか、本作の Steve Hogarthの存在感が余りにも大きく、以前の作品と比べて少しバンドサウンドが霞んでいるように思えるのは、ちょっと残念な所でもあります。

典型的なシンフォ作ではありませんし、キャッチーでもないアルバムではありますが、ISILDURS BANEファンは当然買いとして、Steve Hogarthファンは勿論のことMARILLIONファンの方でもSteve Hogarthの新たな一面が垣間見える一作なのは間違いありませんので、是非一度チェックしてみて下さい。


by malilion | 2017-05-07 14:33 | 音楽 | Trackback
トラックバックURL : https://malilion.exblog.jp/tb/26641935
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< 宇宙飛行士スタシスの冒険第二弾... 7年の沈黙を破り、北欧ダーク... >>