7年の沈黙を破り、北欧ダーク・シンフォバンドCARPTREEが新譜をリリース!

c0072376_00343547.jpgCARPTREE 「Emerger」'17

北欧スウェーデンでミステリアスなダーク・ファンタジーを紡ぎ続けるシンフォ・デュオの、16年リリースのシングル以来となる(アルバムは7年ぶり)6thがリリースされたのをちょい遅れてGET!

Niclas Flinck(Vo)と Carl Westholm(Key、programming,arrangements&production)の2人を中心に、アルバム毎にゲストを多数招く体制はデビュー以来変わりなく、本作も前作からバックに従えるようになったツイン・フィメールヴォーカルを含むNO FUTURE ORCHESTRA(Dsだけチェンジ)なるバックバンドを再び迎え制作されている。

Carl Westholmが北欧DOOM HMバンドCANDLEMASSや別働プロジェクトJUPITER SOCIETYでも活躍している関係でCANDLEMASS、JUPITER SOCIETY人脈で構成されたNO FUTURE ORCHESTRAの力量が反映したのか、従来のメランコリックで淡いタッチだった北欧ダーク・シンフォサウンドにヘヴィさとダイナミズムのHR的要素が加味され、美しさとパワーを兼ね備えた一段上のレベルへ駆け上がった前作「Nymf」'10の流れを汲む劇的なダーク・シンフォロックを本作でも展開していて聞き応え十分だ。

GENESIS直系のシアトリカルなヴォーカルをはじめ、重くウネるアナログ・シンセによる重厚なキーボード・オーケストレイションを中核としたアナログ楽器やアナログ機材にこだわった創りの、ウェットでダークな叙情感渦巻く北欧シンフォニック・ロックな方向性に変化はなく、加えてこれまで以上に男女混声コーラスが効果的にフィーチャーされた重厚な作風はどこかサントラのようなスケールの大きさと深み、そして仄かにロマンチックさを感じさせる視覚的サウンドに仕上がっている。

初期GENESISをベースに、中~後期のPINK FLOYD風味も合わせつつモダンHR的な攻撃性も兼ね備えた、よりダークでよりヘヴィな、どこか病的な鬱屈したものを感じさせる妖しくウネる冷ややかな寂寞さ漂う演劇的サウンドは例えようもなくドラマチックで美しく、その耽美なミステリアスサウンドは静と動のコントラストが前作以上に鮮やかに描き出されていて、文句なしに彼等の最高傑作と言えるでしょう。

特にテクニカルではないものの、その唯一無二の個性的な北欧ダーク・シンフォサウンドは非常に存在感があり、モノマネばかりなオリジナリティ欠如の古典プログレ焼き直しバンドに飽き飽きしているグロプレ通な方にこそ、是非お薦めしたい一品です。



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by malilion | 2017-05-06 00:27 | 音楽 | Trackback
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