![]() USAメロハーの重鎮 Jim Peterik(Key、G,Vo)と Toby Hitchcock(Vo)の双頭メロハー・プロジェクトが今年初頭にリリースしていた、4年ぶりとなる6th(LIVE含む)を遅ればせながらご紹介。 実は、まんま同一路線のメロハー・プロジェクトである JIM PETERIK & MARC SCHERERのデビューとそのアルバムの出来が余りに素晴らしかったので、PRIDE OF LIONSは解散したと思っておりました(汗 まぁ、今となっては80年代風オールドスタイル路線はJIM PETERIK & MARC SCHERERで、よりモダンで実験的な試みはPRIDE OF LIONSで発表、という風に Jim Peterikの中では二つの似通ったメロハー・プロジェクトを区別するようにしているのでしょう。きっと。 少し遅れて本作を購入した訳ですが、どうも従来のストレートな80年代産業ロックモダン化メロハー路線から徐々に音楽性の幅を広げた作風へ移行している事が巷では受けが宜しくないようですが、個人的にはKANSAS+ELOってな感じのヴァイオリンをフィーチャーした爽快ポップチューンなオープニング曲や、 Jim Peterik作の曲で初めて耳にしたようなゴリゴリヘヴィでスピーディーな楽曲やリードギターをバランス無視で弾き倒す楽曲、そしてプロジェクトのコンセプトを重視したのかツインヴォーカルを偏重した楽曲等が飛び出してきて、個人的には新鮮な驚きを感じさせてくれるこの新譜、とてもいい出来だと思うのですけどね… 上記のような今までのイメージから大きく逸脱する楽曲も納めつつ、総合的には Toby Hitchcockの上から下まで力強く伸びる研ぎ澄まされたハイトーン・ヴォイスをタップリとフィーチャーした、いつものキャッチーでフック満載な美旋律を軸にしたコンパクトでブライト感あるメロハー作にまとめあげられている高品質作なので、AOR寄りのメロハー作は完成度は高いけどどれも似たり寄ったりな人工甘味料っぽい楽曲ばかりで退屈だと思っているような方にこそ、是非このひと味違うヒネリがピリリと効いた新譜を聴いて欲しいものです。 JIM PETERIK & MARC SCHERERとの区別化の為か、初期作で散々収録したから意図してソレ系の楽曲を外したのか、デビュー時より哀愁漂うセンチメンタルなメロディの楽曲が減って、USA産ロックに顕著なドライ・サウンドの楽曲が多いように思えるのが個人的には少々残念ではありますが… 賛否両論ある実験作も含めつつ、停滞中のSURVIVORでは聞く事の叶わないメロハー職人 Jim Peterikの見事な手腕が発揮された極上のメロディアス・ロック作品に仕上がっているのは間違いないので、メロハー・ファンならば迷わずGETしておきましょう!
by malilion
| 2017-05-05 10:34
| 音楽
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