![]() UKポンプ黎明期に活躍し、今なお活動中であるPALLASの2代目フロントマンであった英国人シンガー Alan Reedの5年ぶりとなるソロ第二弾(EP、LIVE含むと4枚目)がリリースされたので即GET! 引き続きソロデビュー作同様に自ら作詞作曲、Vo、G、B、Ds Prog等を担当し、同じく豪華なゲストを多数迎えて製作にあたっているので各プレイヤーのファンも要チェック作だ。 注目のゲスト陣は、現PENDRAGONのドラマー Scott Higham、Clive Nolanと Karl Groomの双頭バンドCASINOや John Wettonと Geoffrey DownessのICONプロジェクトやUSAギタリスト Jeff Greenとの活動で知られるキーボーディスト Mike Stobbie、その Jeff Greenはリードギターで参加し、元GENESISのギタリスト Steve Hackettはハーモニカのみをプレイ、フランチ・プログレバンドLAZULIの Claude LeonettiはLEODE(ギターとシンセとヴァイオリンをMIXしたような音を出すカスタムメイドのエレクトリック・デヴァイス)をプレイし、バッキング女性ヴォーカルにUKプログ・バンドMAGENTAの Christina(Murphy)Booth嬢とスパニッシュ・プログ・バンドHARVEST(イタリアン・プログHMとは別バンド)の Monique van der Kolk嬢、フレンチ・プログレバンドWEEND'O の Laetitia Chaudemanche嬢といった多国籍からなる布陣となっている。 で、新譜の方向性はと言うと、前作は歌モノらしく情感豊かなヴォーカルが耳を惹きつけるトラッド・シンフォとでも言える清涼感あるシンフォニック・サウンドでしたが、この2ndも同路線の爽やかでキャッチーな歌メロとちょっとポンプ風キーボードサウンドが嬉しいコンパクトな楽曲が基本路線で、ゲストヴォーカルを多数迎えている為かヴォーカルハーモニーが分厚い点と全体的にサウンドがかなりシンプルでモダンさが増したのが目新しい変化でしょうか? 代わりに前作にあったトラッド要素やシンフォ要素は薄めになり、その分アコースティカル要素とアジアン・フィーリングな民族音楽的要素が増えている点もすぐ気がつく違いと言えましょう。 また、前作以上に Mike Stobbieのキーボードが大活躍していて、シンセをはじめメロトロン系やオルガン等で多彩なプレイを聞かせ、シンプルながらも英国叙情あるモダン・ポップ・フィーリングな楽曲を弾きすぎる事なくバックから様々に飾り立てている点も見逃せないだろう。 シンプルにアコギを爪弾くのがメインな楽曲が多いながらも、よく造り込まれているウェットな叙情感ある美しい楽曲はモダンで隙がなく、そして Alan Reedの甘く爽やかな声質とポップな歌メロも相まって実に心地よい、期待を上回る充実した高品質作だ。 所謂PALLASのような“ド"シンフォサウンドを求める方にはお薦め出来無いが、美しいメロディとアコースティカルな楽器の響き、そしてモダンでポップながらもウエットで如何にも英国然とした巧い歌声をお求めな方になら、間違いなく満足する事を保障出来る一品です。
by malilion
| 2017-03-22 01:01
| 音楽
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