古典プログレ+プログメタル風味×クラシカルフレーバー = CASTが新作リリース!

c0072376_19223284.jpgCAST 「Power And Outcome」'17

メキシコで1978年に結成され未だに活動を続ける、今やメキシカン・プログレの雄のみならず南米グレ界の盟主と言っても過言ではない確固たるキャリアを誇る、Luis Alfonso Vidales(Key)率いるヴァイオリン入り7人組バンドの新作20th(BESTやLIVE含むと24作?)アルバムが2年ぶりにリリースされたので即GET!

以前からスペイン語だったり英語だったりとヴォ-カルアプローチがイマイチ定まらない彼等だが、本作は英語で歌われている。

フルート奏者が抜け、ベーシストがチェンジしてはいるものの、売りである2ndヴォーカリスト Lupita Acuna嬢とヴァイオリンの Roberto Izzo(NET TROLLS、GNU QUARTET)は健在で、Luis Alfonso Vidalesが弾き倒すシンフォニックで派手なキーボードワークと、Roberto Izzoの奏でる艶やかで趣あるヴァイオリンの音色をバックに、高らかに男女ツインヴォーカルが歌い上げる、これまでにも増して優美にして煌びやか、そして重厚にして壮大なスケールを感じさせる仕上がりとなっており実に素晴らしい!

冒頭から11分越えの大作で幕を開けるこの新作、一時期プログレ・メタルへ肉薄するハード・シンフォサウンドを披露して歓喜させてくれた彼等だが、案の定その方向へは進まず(涙)旧来からの定番なまったりシンフォ路線へ軌道修正しつつ、ここ数作で模索しているキーボードとストリングスのアンサンブルを活かしたクラシカルで叙情感ある哀愁のテクニカル・メロディアスサウンドに一段と磨きがかかっており、Luis Alfonso Vidalesの自信の程が窺える、これまでと一味も二味も違う気品さえ感じさせる美しいサウンドだ!('(゚∀゚∩

ややもすると緩いプレイを聴かせがちな Luis Alfonso Vidalesが、本作では古典イタリアン・プログレを彷彿させるようなダイナミックでドラマチックな、時に邪悪な雰囲気を漂わすダークでテクニカルなキーボードプレイで畳みかけ、ヴァイオリンが奏でる美しく繊細なメロディが優雅に薫り立ち、要所要所でスリリングなプログHM風ギター・プレイが楽曲をピリリと引き締める、ハード・シンフォサウンドと旧来の古典プログレサウンドをMIXさせたかのような、如何にもプログレ作らしい複雑な展開の重厚な楽曲に、テクニカルなプレイと美旋律がたっぷりと堪能出来る、デビュー以来のサウンド大変革作とも言える「Art」'11 を凌ぐ“勢い”と“熱さ”を感じさせる久々の傑作アルバムと言えよう。

ただ、せっかくのツインヴォーカルを備えた編成なのに本作のヴォーカルパートは余りにも少なく、殆どインスト作のように思えるバランスの悪さには少々疑問を呈したい。

まぁ、プログレ作のヴォーカルパートなんて70年代当時から添え物程度の扱いじゃないの、って言われればそうなんですけどね…(汗

とまれ、リリカルでメロディアスな70年代風UK&イタリアン・プログレ・サウンドを今風にモダン・アップデートし、プログ・メタル要素を加えたクラシカル風味テクニカル・シンフォサウンドが好きな方なら、迷わず買いの一品なのは間違いありません。お薦めですよ!



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by malilion | 2017-03-19 18:43 | 音楽 | Trackback
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