人気ブログランキング |

カナダのMARILLIONことRED SANDが新作をリリース!


RED SAND 「1759」'16 c0072376_25014.jpg

カナダのMARILLIONことRED SANDの3年ぶり通算7枚目となる新作をGET!

この期間でメンバーチェンジが勃発した模様で、ドラムスとキーボーディストが入れ替わっている。

と、言ってもオリジナルメンバーである Simon Caron(G、Key)と Mathieu Gosselin(B)の2人を除いて初期からメンツの入れ替わりの激しい彼等の事なので、ファンにはもうお馴染みのゴタゴタかもしれない(汗

で、内容の方はと言うと、まず目を惹くのはアルバムには三章からなる大曲を含む3曲しか(今時!)納められていないと言う事だろう。

それだけで大作志向のプログレ作好きな方の、ましてや初期MARILLIONに強い影響を受けていると言う彼等の作品に対して興味が一層に募るのじゃないだろうか?

前作に引き続きコンセプトアルバムで、フレンチ・インディアン戦争においての現在のニューヨーク州北部で勃発したイギリス軍とフランス軍の熾烈な戦闘であるタイコンデロガの戦い(1759)を題材にしたその内容は、前作で聞けたMARILLIONのメロウでセンチな部分だけ抽出してググッと濃縮したかのような哀愁と叙情性たっぷりの美旋律に加え、戦闘の激しさを描いているのか何時になくハードなリズムとダークで幻想的なメロディが飛び交う一大絵巻といった趣に仕上がっていて、前作の映画風サウンドが気に入った方なら気に入る事間違いなしの一品だ。

今までそんなにFISHっぽくなかったヴォーカルが本作ではちょっと意識してソレっぽい歌い方をしているし、モロにロザリーという泣きのギターが聞こえたりしているが、まんまMARILLIONフォロワーと言う訳でもないし、所々でちゃんと今のモダンなシンフォ系バンド作としての印はサウンドにしっかり押されているのだが、シンセ、オルガン、ピアノ、メロトロン系などふんだんに使用しているそのキーボード類の音色が(意図的に)モロに80年代初期のポンプ臭を発散している為か、妙に初期UKポンプ作を聞いているような錯覚に陥ってしまう。

この手のコンセプトだと主題に引っ張られてハード一辺倒なサウンドになりがちだが、そこはキャリア10年を超える実績がものを言い、しっかりと繊細で物悲しいアコギも織り交ぜつつ、翳りのあるメロディアスなシンフォニック・サウンドをしっとりと紡ぎ、タイコンデロガの戦いの情景を描き出す事に成功している。

マイナーな存在故に彼等の事を知らない方に説明するなら、ちょっと乱暴な例えになるが初期MARILLIONのポンプサウンドを今風のモダンアレンジを加えつつFISH脱退以降路線変更してしまった本家サウンドが、もしそのまま初期の路線で発展したら? と、いった方向性のサウンドと言えるのじゃないだろうか?

IQ、BB KING、Albert Colinsファンによって結成されたバンドで、初期MARILLION、PENDRAGON、ARENA、CLEPSYDRA、そしてSHADOWLANDが好きな方ならお薦め、と海外で評されている彼等の新作の仕上がり具合を、後はご自身の耳でどうぞお確かめ下さい。

例によって例の如く自主盤なので、お求めはお早めに。
by malilion | 2017-01-02 01:47 | 音楽 | Trackback
トラックバックURL : https://malilion.exblog.jp/tb/26285164
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< カナダの至宝 RICK EM... GRYPHON好きは是非! A... >>