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既に本家超えしてる! THE DEFIANTSのデビュー作♪


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今年の春にリリースされていた、DANGER DANGERの2代目ヴォーカリストにして“カナダのBON JOVI”なんて意地悪く囁かれる事(なんだかんだでDDには12年以上在籍してたのに、ついぞ成功を味わう事が叶わなかった不遇な彼…)もある Paul Laine(Vo&G)と、同じく2代目ギタリストとして現在もDDに在籍する Rob Marcello(G)、そしてDDのオリジナルメンツにしてメイン・ソングライターのBruno Ravel(B)の3人が中心となり結成された新バンドのデビュー・アルバムを今頃GET!

いやー、ソロデビュー当時から Paul Laineのファンなのでちゃんとチェックしてし、サンプルなんかも試聴して良い出来だと思ってはいたんですが、彼の関わったバンドプロジェクトの諸々が悉く期待ハズレ(涙)な出来だっただけに、まーた実はフタを開けたら、みたいな事を想像してどうにもこのニューバンドのアルバムに手を出しずらかったんスよね…('A`)

で、やっとこ重い腰を上げて購入した訳ですが、何を今まで迷っていたんだ、と自分を叱りつけてやりたくなるような、ポップでキャッチーな80年代風味サウンドが癖になる、自分が Paul Laineに求めていた要素がガッツリと詰め込まれている、期待に見事に応える素晴らしい内容な会心の一作でした('(゚∀゚∩

私の様に個人的な失敗体験が尾を引いていない方なら、メロディアス・ロックリスナーにはお馴染みのレーベル Frontiers Recordsが音頭を取ってこのバンドが結成されたと言う事と、DANGER DANGERのメンツが中心のバンドと言う“その筋”の方にとっては“鉄板”な情報だけでも、このバンドの出す音がどの路線かは即察しが付いて迷わず購入されていた事でしょうね…

日本人好みな適度にエッジの利いた爽快感抜群の曲から80年代風の明朗なパワー・ポップ、そして80年代バンドのお約束の艶やかで切ないバラードと、初期DANGER DANGERに通じるキャッチー且つ哀愁のあるメロディとフック満載な魅力的な楽曲がズラリと並ぶ、DDでの豊富な経験とソロ活動で各自が鍛え上げてきた見事なソングライティングとプロフェッショナルなアレンジ能力が活かされた、モダンで卓越したプレイが結実した良質のメロハー・アルバムで、デビュー作ながら文句なくトップクラスの一作と言えるでしょう。

本家DANGER DANGERと比べてLA.メタルっぽいドライで作り物臭い雰囲気が薄く、ほんのりユーロテイストなウェットさを楽曲が帯びているトコなんかは、Frontiers Records主導の影響なのかもしれないが、ソレがまた同一路線な他の80年代風USAバンドとのサウンドの差別化を一層に強め、さらに魅力的に輝かせてくれている。

ちょっと枯れたアーシーな雰囲気漂うアメリカンな楽曲が収録されている事や、Paul Laineの歌声や声質のせいか、もしもBON JOVIが解散騒動やインターバルが開いて枯れた方向へサウンドを進化させず、80年代のブライトサウンドのままAOR路線へ接近して90年代を活動していたらきっとこんな風なヒットポテンシャルの高いサウンドを今も聞かせてくれたんじゃないのかなぁ、な~んてフッと想像してしまう、そんな素晴らしい出来の一作なのです。

個人的には過去の成功の影響で迷走してる感のある本家DANGER DANGERより、こっちをメインで活動して欲しいくらいの見事な出来ですね!(*´ω` *)

はぁ、次なる新作が今から楽しみでしょうがありませぬ♪
by malilion | 2016-12-11 23:01 | 音楽 | Trackback
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