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イタリアン・プログHMの雄 DGMの9thアルバムはホント最高('(゚∀゚∩


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今やイタリアを代表する5人組プログレッシヴ・パワーHMバンドと言って過言ではない、活動20年を超える大ベテラン DGMの3年ぶりとなる9th(EP LIVE含まず)フルアルバムを半年遅れてGET!

まぁ、このバンドも Rob Morattiのソロを買うのを後回しにしてたのと同じ理由で、今頃購入してます(汗

デビュー以来メンバーチェンジの絶えないバンドで、バンド名の由来であるオリジナルメンバー達は既に全員脱退済みだが、現ヴォーカリストである三代目フロントマン Mark Basile加入以降はメンバー・チェンジもなく遂にバンドは安定期を迎えた模様で、その結果がここ数作の充実した仕上がりに見て取れ、最新作である本作でもメンツの変動はなく、これまで通りコンパクトにピリリと纏まったプログレッシヴ・HMをタイトでヘヴィにプレイする好盤を届けてくれた。

そもそもメンバーチェンジ毎にアプローチの異なるサウンドを聞かせ音楽性の幅を広げて変化し、どんどんプログレ風味が薄れてモダンな音像のHMへ変化していった彼等。

ここ数作では新生メンツの音楽性の地固めの意味もあったのか基本的に同一路線のダイナミックでソリッドなパワーメタル顔負けのプログレッシヴ・HMを聞かせていたのだが、Frontiers Musicに移籍後初のアルバムと言う事でレーベルからのプレッシャーがあったのか、現ラインナップとして3作目でメンバーの結束も安定したのでここらで冒険を、と考えたのかは定かでないが、本作はこれまでと幾分毛色の違うサウンドとなっている。

元々イタ公HMに定番な暑苦しいクサメタル系とは違った洗練されたメロディアスさが売りでもあった彼等だが、ここ数作では元来のカラフルでリリカルだったサウンドの彩りが薄れてダークでワイルドなくすんだモノトーン化し、よりアグレッシヴでスピーディさの増したパワメタ寄りのソリッドな作風に染まっていくにつれ、個人的な好みからズレつつあったその緊張感を強いる重厚な鈍色サウンドが、本作では初期風味なキャッチーな歌メロと開放感ある艶やかなメロディが楽曲全体で聞かれ、結果として初期からのサウンド要素を集約したかのようなバラエティー豊かで多彩なモダン・プログレッシヴ作に仕上がったようだ('(゚∀゚∩イイ!

と、言っても基本は、力の限りの熱唱を聞かせるストロング・スタイルなヴォーカルをフロントに据え、インギー系ネオクラ早弾きをベースにメロスピ張りなヘヴィ高速リフに泣きのソロが実に素晴らしいギターが伸び伸びとしたプレイでバンドサウンドを引っ張り、リリカルで鮮やかなキーボードが楽曲に華を添え、渦巻くようなタイトでパワフルな重低音を生み出すベースとドラムスがサウンドの土台をがっしりと固める、非常にテクニカルでありながら難解さを感じさせぬエッジと勢いを強力なアンサンブルで繰り出し怒濤のスピードで突っ走るメロディアスサウンドなので、ここ数作の彼等を気に入ってファンになった方も安心して購入いただけるハイクオリティな好盤なのは間違いない。

イタ公のプログHM系だけでなく全世界のプログHM系のマイナーバンドって、やたらシンフォニックだったり、SEやナレーションを多用した雰囲気抜群のスケールだけデカいくせに肝心の楽曲のメロディと構成の魅力がイマサンなB級バンドが多い中、DGMはカッチリとコンパクトに無駄なくサウンドを纏め、パワフルでソリッドな上にヴォーカルは抜群の歌唱力でキャッチーという、余りにも欲張りな極上の格好良いHMサウンドを具現化しているのがホントに凄いと思うんですよ。ええ。

最初期の夢劇場の影響から完全に脱却し、新たにソリッドなパワメタ要素も加えて更なる高みへ到達した、イタリアン・プログレッシヴHMシーンで屈指のテクニカルでメロディアスなプログレッシヴ・パワーHMサウンドが、次なる新作で一体どんな領域まで進化するのか早くも楽しみであります(*´ω` *)

しかし、なんでこんな良い音聞かせるバンドがイマイチな扱いなんですかねぇ…orz
やっぱり分かり易いシンプルでキャッチーでポップなヒットチューンがないとブレイク出来無いんですかねぇ…(つд`)カナシイ

バンド名が無愛想なのも関係してンのかなぁ…?
by malilion | 2016-12-08 23:44 | 音楽 | Trackback
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