16年ぶりのKANSASの新譜!今頃GET!


KANSAS 「The Prelude Implicit」'16 c0072376_1164557.jpg

今やUSAを代表するメジャー・プログレッシブ・ロック・バンドと言っても過言ではない彼等が、前作「Somewhere to Elsewhere」'00以来16年ぶりに通算15作目(LIVE、BEST含まず)の新譜をリリースしたのを、ちょい遅れてGET!

なんと言っても本作最大の話題は、フロントマンの交代でしょう。

2014年にバンドを脱退した Steve Walshに代わり三代目フロントマンに迎えられたのは、元々KANSASフォロワーだった同じ地元のバンド元SHOOTING STARの Ronnie Platt(Vo&Key)で、彼がリード・ヴォーカルを務める初のスタジオ・アルバム作であります。

いつの間にやら7人組の大所帯バンドになっていた彼等、当初からの“売り”であるツインギター&ツインキーボードにヴァイオリン入りという体裁はしっかり保たれていて、ファンには嬉しい事だろう。

ただし、長い歴史を誇るバンドだけに当然なのだけど、もうオリジナルメンツは、Phil Ehart(Ds)と Rich Williams(G)の2人、86年の再結成以降のメンツである Billy Greer(B)を入れても古参メンツは3人のみという、もはや新メンバーの方が数が多い殆ど別バンド状態なのだが…(つд`)

長らくバンドの顔でありメインソングライターであった Steve Walsh(Vo&Key)も、KANSASをKANSASたらしめていたバンドの頭脳とも言うべき Kerry Livgren(G)も居ない彼等が一体どんな音を出すのか? 怖さと期待が入り交じった気持ちで、『暗黙の序曲』という如何にもなニューアルバムのタイトルに期待が膨らむものの大好き過ぎるバンドだけに中々この新譜を買う事が出来ませんでした…

で、注目の Ronnie Plattの歌声はと言うと、わざとなぞっている部分もあるでしょうしコーラスの為かもしれませんが、全体的に現在はCCM系で活躍している二代目フロントマンの John Elefante(Vo&Key)っぽい(特に低音が)歌声のように聞こえます。

声を張り上げるハイトーン・パートではちょい Steve Walsh(Walshのようなハスキーさは皆無)っぽい、という感じで、つまりリーダーの Phil Ehartの好みの歌声がこの声質なんでしょうね。

で、内容ですが、正直再結成第一作を聞いた時のような衝撃的な変化は感じない。

過去のKANSASを特徴づけている音楽的テクスチャを集めて再構築し、主要メンバーのいない楽曲を過去のKANSAS風なサウンドに無難に纏め上げているといった印象で、新しい変化を押しだした冒険作のようには思えなかった。

まぁ、歴史あるバンドだし、再結成作のようにいきなりHM系(汗)へ音楽性を変えられるより、過去作のフォーマットを踏まえつつ新しい試みや新要素を Ronnie Platt(Vo&Key)、Zak Rizvi(G)、David Manion(Key)の新顔3名が随時持ち込んでくる、と言った今作のような創りの方が旧来のファンに受けがいいのは確かだろう。

比べるのはフェアじゃないと重々承知してはいるが流石に全盛期のプログレ的な難解に展開する楽曲ながらもキャッチーでポップという奇跡的な完成度のアレンジや展開を聞く事は叶わず、再結成し、新メンバーの脱退や、旧来のメンバーの復帰、そして再びの脱退などなどのゴタつきを経て、衝撃的な変化より安定性を求めた結果がコレだろうし、個人的にもKANSASに求められているのはコレだと思いますので不満はそれほどありません。

如何にもKANSASという叙情的で繊細なメロディを紡ぐ David Ragsdale(Violin&Vo)のヴァイオリンと、これまた定番というリリカルなピアノが楽曲のバックで控え目に鳴っているのを聞いただけでも、もうホントに待ちに待ってた妙に郷愁を誘う“アノ”KANSASサウンドですから(*´ω` *)

まぁ、再結成作のような度肝を抜く大変化ってのも多少は期待してたんだけど…(汗

ファンにとっては感無量だろうが、そういった贔屓目無しにみると、今一つメロディにも楽曲の構成やアレンジにも、心惹かれる部分が少ないのが本作といった印象なのは免れないだろう。

月並みだが、ここからどう歴史有るサウンドを変化させていくのか、が肝だと思う。
次作こそ、本当に本当の勝負作だろう。

バンドはアルバムリリース後に北米ツアーを行う予定らしく、1976年リリースの4thアルバム「Leftoverture(邦題:永遠の序曲)」の発売40周年を記念した全曲再現ライヴ・ツアー(!?)との事で、また新アルバムからの楽曲も披露される予定だと言う。

ぐああああ! 観たい…orz

日本には、来てくれないの?(つд`)

カンサス・グレイティスト・ヒッツJAPAN TOUR 2001以来観てないんスよぉ…orz
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by malilion | 2016-12-05 01:08 | 音楽 | Trackback
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