ポーランド産モダン・ダーク・シンフォバンド LIZARDが新譜をリリース!


LIZARD 「Troche Zolci Troche Wiecej Bieli」'16 c0072376_17525774.jpg

ポーランドのプログレ雑誌の購入者特典として付属した非売品(単品リリースもある模様だけど…)リリース作、3年ぶりのアルバム6th(LIVE作含まず)を、やっとこGET!

相変わらずキーボードとドラムスを始めメンツが一向に安定しない彼等だが、今回はドラムスがチェンジしている。

3つの組曲を核とする5部構成のコンセプト作な為か、本作はキーボード、トランペット、サックス、クラッシックギターといつになく多数のゲストを迎えて製作されている。

東欧らしい仄暗い情念をたたえた、ほんのりオリエンタルな物悲しいイントロから一転、ムーディな分厚い男女混声コーラスへ雪崩れ込む導入でいつもの彼等の作風との違いを予感させ、うねる野太い邪悪なベースとヒステリックで不気味なサックスの絡み合うバックで暴れ回るタイトなドラムスを聞く頃には、前作でダーク一辺倒で辟易させられた今風の渋すぎるモダン・サウンドからの変化を確信する会心の一作だ。

当初は、バンド名から察せられるように後期クリムゾンからの影響を強く感じさせる硬派サウンドだったが、東欧特有のモダン・ダークネスさに塗りつぶされた鬱で悶々と重苦しい前作5thの作風を幾分残しつつ、個人的に彼等の作品で一番お気に入りな4thで感じられていたメロディアスさを再び強く押し出した打ち込みも多用するメタリックなプログレHRサウンドへ劇的に変化している('(゚∀゚∩

予想外に大活躍しているゲストのトランペットがジャージィな香りを振りまき、以前の清涼感も合わせ持ったエキセントリックで奇妙な作風をさらに一歩モダン化させた硬質なサウンドの上を、前作でのヘッポコな怪しく歌い上げるスタイルから一転、ある時は怪しく囁き、ある時は力強くシャウトする七変化のヴォーカルが大活躍しているのに驚かされた。

前作のヘタウマ・ヴォーカルは、コンセプト・アルバムに引っ張られて、あんな為体になったんですね…ヘッポコとか言うてゴメンよ('A`)

大活躍のゲスト陣に触発されたのか、これまでになくハードにメロゥにダークな叙情を発散させつつ、ピリリとした刺激に満ちたツイン・ギターが縦横無尽に交錯し、渾然一体となってパワフルなサウンドを生み出すスリリングな技巧あふれるリズム隊と、雨煙で霞むような淡くほんのりダークでデリケートなキーボードの音色が楽曲を包み込み、重厚にして華麗な東欧風モダン・シンフォサウンドを生み出す事に成功している。

彼等のファンは元より本作を入手するでしょうけど、前作の鈍色モダン・ダークネス・シンフォなサウンドを耳にして彼等をフォローするのを止めてしまった方に、是非この新作はチェックして欲しいですね!

所で1990年結成という事で25周年をバンドサイトで記念している模様ですが、何か企画盤とか出すんですかね?
なにせポーランド盤は、只でさえ入手しにくいブツなんで、何か出すなら限定とか止めて欲しいなぁ…('A`)
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by malilion | 2016-11-19 17:46 | 音楽 | Trackback
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