安心の良作 UKシンフォ・バンドJADISが新譜をリリース!


JADIS 「No Fear Of Looking Down」'16 c0072376_20521393.jpg

1984年のカセット音源デビュー以来、ポンプからシンフォニック・ロックへ時代と共に音像がモダン化しても、ひたすらメロディアスでシャープなサウンドなのに変わりない、ベテランUKシンフォ・バンドの前作「See Right Through You」以来4年振りとなる9枚目(LIVEとBEST含まず)の新作スタジオ・アルバムが届けられた。

前作で初期メンツ2人が再び脱退してファンを泣かせたが、本作では John Jowitt(B)の復帰は叶わなかったが、JADISサウンドの鍵を握るもう一人と言っても過言ではないオリジナル・キーボーディストの Martin Orford(Key、flute、Hurdy Gurdy、back Vocals etc...)が無事IQから再々復帰を果たしているのがファンにとっては何よりの朗報だ。

元々メンツが流動的なバンドではあるが、唯一のオリジナルメンツでありリーダーである Gary Chandler(G、Vo、Key)のエッジある泣きのロングトーン・ギターとソウルフルなヴォーカルが生み出すフックある歌メロのキャッチーさ、そして爽快感あるバンド・サウンドに些かの翳りも見えない。

まぁ、流行に惑わされず30年近く地道にJADIS一筋で活動を続ける頑固一徹な彼が、早々路線変更するはずもないとファンの皆さんならよくご存じの事だろう。

そんな訳で英国リリシズム溢れる美しいアンサンブルを聞かせる基本的サウンドに変化はないものの、フロイドっぽいサウンド・アプローチだったり、フォーキーなタッチだったりと、幾つか新しい試みに挑んでいる楽曲も見受けられる。

また、Martin Orfordが復帰してアルバム制作を行った影響か、3年がかりとタップリ時間をかけて製作された為か、前作よりググッとシンフォ度が増して深みのある穏やかでスケールの大きな、ちょっとダークさも増したサウンドに纏められているように感じられた。

その変化のせいか、Gary Chandlerのギター・プレイもHR的なハードなプレイが前作では聴かれたのに、本作ではその手のリフやHR的なアプローチのサウンドは聞こえてこない。

さらに強引に不満点を上げるとすれば、余りにもコンパクトに隙無く楽曲が組み上げられている為か、アルバムが、あっという間に終わってしまう事くらいだろうか…って、これ前作の時も言ってた気がしますね(汗

ともあれ、ファンは即買い、UKシンフォ・ロック好きも安心して手をだせる、安定良質な一作と言えるでしょう。
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by malilion | 2016-11-18 20:43 | 音楽 | Trackback
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