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早弾き+Robby Valentine+プログレメタル×J-POP=RUN FOR VICTORY


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BoA、EXILE、三代目J -SOUL BROTHERS、安室奈美恵、倖田來未等の日本人アイドルやグループに楽曲を提供しているスウェーデン人ソングライター&プロデューサー、そしてマルチプレイヤー Erik Lidbomによる完全自作自演プロジェクト作(ジャケ裏のメンバーショットが全部同一人物w)を今頃GET!

某メタル雑誌で高評価されたものの、購入した方々が「コレはHMじゃない!」とご立腹な様子でアルバムがイマイチ酷評されているような本作。

方々で言われているように、オランダの貴公子こと Robby Valentineの初期のドラマチックな音楽性を今風のモダン・サウンドに仕上げ、倍速にスピードアップし、DREAM THEATER等のテクニカル系HM風リズムアプローチと、怒涛の如く畳み掛ける80年代風早弾きギターをタップリとミックス(ハードエッジな音じゃないけど…)して、J-POP風なメロディアスさやダンスミュージック風アレンジ、そしてデジタリーな加工(ドラムは完璧打ち込み)を全編にまぶしたキャッチーなハードポップ・サウンドで、確かにストレートなHM系をい求める方には少々軽く軟弱な作り物臭いサウンドと捉えられかねないですね(汗

でも Robby Valentineから大仰すぎるQUEENっぽさを薄めて、より大衆向けにサウンドをキラキラしたポップサウンド寄りにしたこの方向性、個人的には嫌いじゃありません。
AOR系として捉えると、ドラムとギター、そしてキーボードがうるさ過ぎるし、楽曲スピードが速すぎるし、情緒や深みと言ったものが無いかもしれませんが、ソコが Erik Lidbomの個性なんでしょうし、そもそもミクスチャー系じゃん、と思えば文句を言うのは筋違いな気もします。

ガッツリ自分一人で好きなサウンドをシコシコ造り込んだソロプロジェクトにありがちな、サウンドに生っぽさが希薄で音のレンジも狭く感じるのはよくある事でしょうし、ちょっと爬虫類系な中性っぽい線の細い鼻にかかった甘ったるいハイトーンの歌声は癖が強くて好みが分かれそうですけど、そこは Robby Valentineの一連のアルバムも許容出来る方なら受け入れられるのでは?(*´ω` *)

因みに Erik Lidbomはブラックメタルバンドのエンジニア等も手がけていたらしいので、ダーティな濁り声で少しエクストリームHM風な怒気を孕んだ歌声もちょっと顔をだして、造り込まれたキャッチーで爽快な分厚いコーラスハーモニーとシンセシンセした煌びやかなキーボードの音の壁で軟弱になりがちなサウンドのアクセントにしております。

インナーのハゲ頭に上半身裸&ピッチリタイツな上にマント姿でギターを抱えてるワンパンマンみたいな Erik Lidbomの風貌から、どうしょうもなく色物臭(苦笑)が漂いますが、是非二作目も届けて欲しいとは個人的に思いましたね(*´ω` *)

しかし、TREATの Anders Wikstromといい、北欧HM系ギタリストはJ-POPにマッチした楽曲を提供する人が地味に多いんですよね…日本人好みなメロディメイカーが多いんだから北欧系HMが人気なの当然だよねヽ(´ヮ`)ノ
by malilion | 2016-10-08 01:45 | 音楽 | Trackback
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