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フォロワー達の夢のあと…南米PROCESSとドイツCRISES


PROCESS 「World In Motion」'95 c0072376_1395235.jpg

南米ブラジル産ヴォーカルがベースを兼任するキーボード入り4人組プログレメタル・バンドの自主製作デビュー盤にして唯一作をご紹介。

93年の7曲入り「Impressions」なるデモCDリリース(現物未確認)に続くデビュー作(アナログ盤も存在するようだが、内容がCDと同様か未確認)で、以降音源はリリースされていない模様でバンドは既に存在していないと思われる……

因みに93年のデモ楽曲は一曲を除き全て1stに収録されている。

ドイツに同名同ジャンル・バンドが存在し、92年にアルバムをリリースしているようなので、ご注意を。
尤もこのバンドも既に存在していない模様ですが…

活動開始時期を見てもお分かりの通り、モロに夢劇場の成功に影響を受けてバンド活動がスタートした模様ですね。

で、アルバムの内容の方ですが、ハイトーンを抑え目にしてちょい下手にしたJames LaBrieっぽいヴォーカルといい、テクニカルに変拍子を交えつつ複雑に展開する楽曲形態や所々で顔をだすフレーズといい、まんま夢劇場というイメージなものの、お手本より若干古典的なプログレ的音色を使うキーボードと、余りザクザクとリフを刻まずHR的に美しいメロディを奏でるのが主体なちょっと古めかしいギタープレイのせいでか、その他の地域から出現したフォロワーと少し毛色が違って感じられる、HMというよりHR的サウンドなのが面白い点でしょうか?

本家より楽曲がコンパクトにまとめられているのと、お国柄かリズム隊のプレイ(ベースが目立ちまくり)が強調されている点が、この手のフォロワーにしてはの個性と言えるかもしれません。


CRISES 「Same」'95 c0072376_1401599.jpg

ドイツの5人組夢劇場フォロワーで、プログレ風(ココがミソ!)HMバンドの自主製作デビューEPをご紹介。

全体的に夢劇場っぽい事をやりたいんだけど、テクも発想も追いついていないちょっとプログレメタルっぽいメロディアスなHMってな態に落ち着いてるC級に脚が出そうなB級インディ・バンドで、なんと現在も活動中(!)でこれまでにEPや企画盤を含めて計6枚をリリースしている。

ロートンやミドルレンジならば中々良い声をしているのに歌いきれないメロディを懸命に歌い上げ(させられ)る暴挙に出た為に、ハイノートになるとフラットして今にもひっくり返りそうになっているヘタウマ・ヴォーカルがやたら耳につくのが聞いていて辛い…(つд`)

そこかしこで夢劇場チックなフレーズやキメが顔をだす完全フォロワーで、当時世界中にこんな夢劇場症候群の有象無象なアマチュア・バンドがわんさと居たんでしょうねぇ…

その後、ベースとキーボードをチェンジして98年にデビューアルバム「Broken Glass」をインディ・レーベルAngular Records(現在消滅)からリリース。
さすがにデビューEPで無理をさせたと反省したのか、本作ではヴォーカリストのレンジに合わせた楽曲と歌メロ(良いとは言ってない)を歌わせていますね。
バンドの方向性は未だに夢劇場風テクニカルHMと言った態で、メンツの変更とキャリアを積んだ成果かバックのサウンドの質が向上し、やっとダークでミステリアスな雰囲気を漂わせるB級メロディアスHMといった具合(汗

03年、キーボードが抜けて3曲入りプロモCDを製作。
メンツを補充せぬままギタリストの Ondrej Hurbanicがキーボードを兼任する形で4人組バンドとして2nd「Balance」をインディ・レーベルProgman(現在消滅)から04年にリリース。
専任キーボードプレイヤーが居ない影響なのかプログレメタルへの色気が薄れたのか、幾分ストレートさが増したダークでモダンなテクニカルHMという風へバンドサウンドを方向修正したようだ。
ヴォ-カリストの力量も上がった模様で、以前より広いレンジで力強い歌声を披露しているが、相変わらず歌メロはイマイチである…('A`)

ヴォ-カルを Russel Grayから二代目フロントマン Douglas Engelbrechtへチェンジして7曲入りEP「Summerworks」を自主製作盤で05年にリリース。
フロントマンの交代で力強い低音のザラついた声質へ歌声が変化した影響でか、一気にダークでモダンヘヴィネスなHMへサウンドが変化している。
幾分、テクニカル系HMサウンド風味が残っているが、かっての夢劇場フォロワーな印象は窺えない。
まぁ、今現在の夢劇場のヘヴィ化したサウンドに引っ張られているという捉え方も出来るかもしれないけど…(汗

ヴォーカルを三代目フロントマン Dominik Eckertへチェンジし、過去曲のリメイクやリミックスを収録した企画盤「15 Years」を自主製作盤で08年にリリース。
ミドルからハイに伸びやかに歌い上げる歴代で一番歌が上手い新フロントマンのお陰でかバンドサウンドの質が一気に向上し、前作のヘヴィでダークだった印象が薄れ、初期の作風だったプログレ・メタル風味が戻ってきている。
そりゃ、この新ヴォーカリストの力量を得たなら、過去の妥協して仕上げた楽曲をリメイクしたくなるわなぁ(w
きっとデビュー当時、こんな風に下から上へ歌い上げてくれる抜群に歌が上手いフロントマンが居て欲しかったんだろうなぁ、というのがひしひし伝わってくるかのように、ギターリストが自由奔放に弾きまくっているのが興味深い。

メンツ変わらぬまま、リメイク企画盤と同じモダン・プログレHM路線で3rd「Coral Dreams」を09年に7hard Recordsからリリースしている。
キーボード不在なのと、モダンヘヴィネス・サウンドへの変化を経由した為か、完全に夢劇場フォロワーから脱却し、独自性を確立したA級予備軍プログレメタルバンドへ成長したと言えるでしょう。

このバンドが気になった方は、まず最新作である「Coral Dreams」をチェックして、気に入ったなら過去作を遡る方がよろしんじゃないでしょうか?
by malilion | 2016-09-26 01:31 | 音楽 | Trackback
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