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90年代後半、グランジーの波がどれだけ有望な若手の芽をツブしたのか…


SAGE 「Luv 'N' Lust」'9290年代後半、グランジーの波がどれだけ有望な若手の芽をツブしたのか…_c0072376_0163486.jpg
ラック整理していて、SACRED SEASONと同時に、ツインギター五人組USA産メロハーバンドのコレも転がり出てきたので、ここでご紹介。

つーか、誰かこのバンドの詳細知ってる方いたら教えて欲しい…(汗

本作は、ビックリマンのピカピカシールみたいな光沢のあるステッカー状ジャケが特徴的な彼等のデビュー作で、そのジャケのイメージ通りの、カラッとしたブライトで抜けのいい、キャッチーなメロディアスポップ寄りの、如何にもアメリカンという煌びやかで分厚いコーラスたっぷりなロックを奏でております。

知る限りでは、「Luv 'N' Lust」'92と「State of Mind」'94 のオリジナル・アルバムを二枚、「Greatest Hits 1987-1994」'04 のBESTアルバムを一枚の計三枚を残して、1994年に解散。例によって例の如くシングル等の存在は未確認デス…

このバンド、音楽好きな友達がつるんでバンドを結成という典型的パターンではなく、ラジオフレンドリーなヒット曲を生み出してきた音楽プロデューサー(US南部テネシー州Lakeside Studiosのオーナー)である Travis Wyrick(G)を中心に結成されたバンドで、BON JOVIやBAD COMPANYのオープニングアクトを務めた事もあるようだ。

千羽鶴がジャケのカラーコピー製?のチープなジャケの2ndでツインギターの片割れのみ脱退して4人組になっているが、ゴージャスでブライトなハードポップの音楽性に変化はなく、この後に襲い来るグランジーの波に呑み込まれて呆気なく解散してしまったのでしょう。

まぁ、アルバム収録の楽曲の出来にもバラつきあるし、SKID ROWやMOTLEY CRUEの影響が透けて見える楽曲が殆ど(汗)と、オリジナリティという点で少々疑問も(2ndで幾分改善された)残り、決してA級と言えぬ地元のローカルB級インディ・バンドの一つ、という扱いで間違いはないと思いますけどね。

もし時代が時代なら、そのまま活動を続けていてオリジナリティが出てくれば或いは…と、同じようなパターンで歴史の闇に埋もれていった良質なインディUSAバンドは数知れず、ですね…(つд`)

まぁ、有り得ないんですけど、デジタルリマスターでリイシューなんて、夢のまた夢なのかしらん…orz
by malilion | 2016-09-17 00:09 | 音楽 | Trackback
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