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隠れたインディ・メロハー・アルバムの一品 SACRED SEASON


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ラックを整理してたらまた懐かしいドイツ産メロハー・アルバムが転がり出てきたので、ここでご紹介。

まぁ、メロハーマニアな方なら既にご存じでしょうが、一応明記しておきますと、94年に自主製作盤でデビュー、98年に同じく自主製作2nd「No Man's Land」をリリースし、以降音沙汰ありませんので、二枚のアルバムを残すのみ(シングル等の存在は未確認)で既にバンドは存在していないのでしょう…

彼等のデビュー当時、ここ日本市場では、B級、C級問わず疾走ジャーマンメタル・バンドの数々がリリースされ、ドイツ産バンドが持て囃されていた時代でした。
ヴォーカルがギターも兼任するkey入り四人組の彼等が奏でるそのサウンドは、所謂ジャーマンメタル系では全くなく、そのせいでか日本盤はリリースされず、知る人ぞ知るマニアック・バンドという扱いになってしまったと予想します…orz

ドイツ産とは思えぬ、ユーロテイスト漂う哀愁たっぷりな、時に切なく、時に爽快に駆け抜ける、透明感あるキャッチーなメロディが満載なアルバムで、当時行きつけの輸入盤店でもかなりプッシュされていました。

実際、このアルバム冒頭の一曲目を店員に試聴させられ、やや線の細い甘い声質のハイ・トーン・ヴォーカルと、テクニカルではないもののツボを押さえたエッジの有るギター、そしてキラキラしたキーボードが絡み合う欧州的な湿り気を持った抒情派ハードポップ風・サウンドにノックアウトされて、即ダッシュでレジへ向かいましたから(笑

ただ、こんなに素晴らしいサウンドを奏でるバンドなのにマイナーな存在に終わった訳もしっかりあって、如何せん楽曲の出来のバラつきが大きく、その辺りがインディーのマイナー・バンドたる由縁でもあります…(つд`)

一度、05年頃にリイシューされたという噂を聞きましたが、その後再結成等の話は聞こえてこなかったようなので、単なる発掘再発盤という扱いだったのかもしれません…

意外に中古盤で転がっている事もあるようなので、ボップなユーロ系メロディアス・サウンドがお好みの方ならば見かけたら即GETしておいて損はない一品と言えましょう。
by malilion | 2016-09-15 17:38 | 音楽 | Trackback
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