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テンション低め?いいえ、ポピュラー音楽要素多目な結果です。TILES新譜リリース!


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二十周年記念LIVE盤「Off The Floor」'12 のブックレットに14年前半に新譜リリースと予告しておきながら16年まで順調(笑)にズレ込んだ、USA産プログレ・メタルバンドの、前作スタジオ・アルバムから8年ぶりとなる6th(他にLIVEが3枚)がリリースされたのを、ちょい遅れてGET!

94年デビューの1stリリース後にベーシストが加入して以来不動のメンツに、本作でも変化は無い。
シリアスでインテリジェンスな空気漂う緻密なサウンドとプレイを披露する、RUSHとDREAM THEATER影響下にあるUS産モダン・プログレッシヴメタルな方向性にも大きな変化は無いので旧来からのファンも安心だ。

前作はMIX担当だったが、遂に念願叶ってRUSHのプロデューサー Terry Brownの手によってプロデュースされている本作は、二枚組トータル・コンセプト・アルバムとの事で、いつにも増して豪華なゲストを多数迎え野心的な挑戦を試みている。

で、内容の方はと言うと、ゲスト効果かコンセプト・アルバム故なのか定かではないが、これまでのテクニカルで複雑なモダン・プログレサウンドに新要素が加わったのが一聴して分かる。

いつもにも増し落ち着いたロートーンのメロディアスな歌メロと多用されるコーラス(賛美歌風パートまで有る!)が耳につき、より一般向けなロックサウンドへ接近したように聞こえるのと、90年代モダンHMの定番だった一時期のヘヴィでダークでゴリゴリな硬質サウンドのドライさが薄れ、“引き”のパートが光る、多少丸みを帯びた軽めでメランコリックな、そこはかとウェットさを感じさせるサウンド(強引にRUSHで例えると『Signals』っぽい?もしくは『Grace Under Pressure』?)になったように思える。

個人的には、いつもの音数の多い密度の高く緻密で圧力あるハードサウンドも彼等らしいとは思うが、聞きやすさを重視した、隙間が多目でアコースティカルな響きを感じさせるナチュラルなサウンドの方が一般受けすると思うし、マイナーなRUSHコピーバンドのレッテルを打ち破って彼等が一気にブレイクする転機が訪れそうなこのドラマティックで音楽性の幅が広がった新譜サウンドの方が好ましく思えるのです(*´ω` *)

ていうか、本家RUSHがじき活動を止めそうな今こそ彼等に光が当たるチャンスだと思うので、是非よりメジャーな方向を目指して頑張って欲しい!


最後に豪華ゲスト陣を少しご紹介。

JETHRO TULLの Ian Anderson(Flute)
元DREAM THEATERの Mike Portnoy(Ds)
MAX WEBSTERの Kim Mitchell(G)
80年代 Miles Davis BANDに参加した米ジャズ・ギタリストの Mike Stern(G)
DISCIPLINEの Matthew Parmenter(Vo)
PILLBUGSの Mark Mikel(Key Bck Vo)
STEVEN WILSON BAND(PORCUPINE TREE)の Adam Holzman(Key)
STRATOSPHEERIUSの Joe Deninzon(violin、Vo)
PORCUPINE TREEの Colin Edwin(B)
ARTENSION、EDWIN DAREの Kevin Chown(B)等々…

他にもキーボーディストや、ヴァイオリン、チェロ、サキソフォン、オーボエ等々の管弦楽器奏者が多数参加しておりますので、興味ある方は是非チェックしてみて下さい。
by malilion | 2016-05-07 05:41 | 音楽 | Trackback
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