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無駄なメタリックさに変化が!? DAYNAZTYが新譜をリリース!


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北欧スウェーデン産ツインギターの5人組HMバンドが約2年ぶりに5thをリリースしたので、おっかなびっくり手を出してみました…

80年代LAメタル的華やかさを纏った北欧のSKID ROWと個人的に認識してた彼等が、前作でいきなりの大変化を果たし無駄に暗さが漂う欧州型モダン・ヘヴィネスサウンドになった事にガックリしてた訳ですが、続く本作では前作の重々しくメタリックな感触が幾らか薄れ、初期の躍動感あふれる溌剌とした感触が戻ってきたサウンドが一曲目から飛び出してきてくれ一安心しました。

勿論、初期からのキャッチーでテクニカルな要素は変わらぬものの、ザクザクとした疾走するソリッドなギターリフがモダン・ヘヴィネスを強力に主張していて、既に80年代LAメタル的華やかさと決別した方向性なのだけれど、前作より明らかにブライトなサウンドが鳴り響いていて、デビュー以来のファンとしては嬉しいのです。

良く聞くとメロディアスなツインリードや隠し味的に配されたキラキラしたキーボードのサウンドなどに初期からの残り香が色濃く漂っているのが分かり、前作はサウンドを変化させる事に自身も勇み力んだのか、意図的に初期の要素を消して無駄にドライなサウンドで固めたアルバムだったように思えます。

しかし、煌びやかなLAメタルから鈍色でダークなユーロ・モダンヘヴィへ一気に変化したサウンドに、初期のメロディアスさや甘味が戻ってきたら今度は80年代ドイツ産HMっぽく聞こえるのがなんとも面白いですね。

やっぱり前作は歌メロが平坦だったのと、ギターもやたらリフ押しでメロディアスさが足りなかったんだよなぁ…
ともかく彼等の中には北欧HMのメロディアスさがちゃんと残ってくれていたようで何よりです。

前作“だけ”が気に入っている方には、北欧メタル要素が透けて見える楽曲が古臭く聞こえてしまうかもしれませんが、個人的には前作より、余程この新作の方が好みですわ(*´ω` *)

つーか、そんなその他に大勢いるバンドと同じ方向性なんて進む意味ないでしょ? と、個人的に思っとります。
やっぱり自身が持ってる武器を活かして、独自性を創造しなきゃね!
by malilion | 2016-05-01 01:27 | 音楽 | Trackback
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