MACARTHUR 「Same」'79 ![]() 最初リイシュー情報を見た時、我が目を疑った! 「は!? マジで!? 何でいまさら!?」ってな感じでした(wプログレ好きなら一度はその名を耳にした事があるだろう、未だ混沌としたアメリカン・プログレ黎明期に短期間だけ活動し、たった2枚のスタジオアルバムを残して忽然と姿を消した幻のバンドの、長く長く本当に長く正規再発が待たれていた1stの再発CDを即GET!! 79年に200枚のみ自主制作盤でプレスされたUSAプログレバンドのオリジナルLPはウン万じゃ効かない屈指のギガレア・コレクターズアイテムって話を延々聞いてきたんで、Bootでしか手に入れられないアルバムと半ば諦めかけていただけに、まさかのオリジナル・マスターテープからのCD化が36年の時を経て叶うなんて…ああ、感無量(つд`) で、内容の方ですが、以前ここでご紹介した2ndより、アルバム全体のテンポは幾分まったり気味で、整合性とアメリカン風味が強まった2ndより、より源流であるUKプログレに近い暗さと摩訶不思議な展開を孕んだ楽曲形態と言えるんじゃないだろうか? ただ既にこの時点で Ben MacArthur(Vo&G)の荒々しく炸裂するHR節なギターとBill Hefflefinger(G&key&Programming)の意外に優美(失礼!)で繊細なピアノ、そしてシンセやオルガンは2nd以上にプログレッシヴなキーボードサウンドを響かせていて、次なる飛躍を予感させるに十分な力作だ。 個人的には Ben MacArthurのハイトーン・ヴォーカルの上手さとキャッチーさも向上し、スピーディなドラムスのパワー押しも増した2ndの方が好みではあるけれど、2ndでは弱まってしまったクラシカルなギターやアコギの醸し出すヨーロピアン臭漂う華麗な叙情感と商業的成功前の未だ進化と芸術性が錯綜する混沌具合が楽しめるこのデビュー盤、屈指のレア・コレクターズアイテムの名に恥じぬ唯一無二の個性と出来映えだと思います。 噂ばかりで実際その音を耳にした事のない方も多いはずのこのバンド、是非この正規再発盤をGETして混沌としたUSAプログレ黎明期の時代のうねりと歪んだパワーを感じてみては如何でしょうか?
by malilion
| 2016-04-13 14:05
| 音楽
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