AMAROK 「Hayak Yolunda ~ Deluxe 2CD Edition ~」'15 艶やか透明感ある美声フィメールヴォーカルをフロントに据え、リリカルなフルートと繊細なアコギ、そして優美なピアノを交えてミステリアスなメロディを叙情感タップリに紡ぐエキゾチックかつファンタジックなフォーキー・サウンドでその名を知られたスペイン産シンフォニック・フォークバンドの新作が限定ボーナス・ディスク付き二枚組紙ジャケでリリースされたので即GET! 1994年デビュー以来幾度もメンバーチェンジを繰り返してきた彼等だが、前作リリース後にバンド内で再び何やらゴタゴタがあった模様で、難産の末に2012年にリリースされたLIVE作『Gouveia 2005』の後に、中心人物が別バンドを始めるなどAMAROKの存続が危ぶまれていただけに、無事こうして新作が届けられた事を素直に喜びたい。 で、そんな経過があったからなのか、当然のようにメンツに変動があった模様。 前作『Sol De Medianoche』'07 はサックスやフルート奏者もメンバーに名を連ねたギターレス編成の6人組大所帯バンドにギターやヴァイオリン奏者など多数のゲスト・プレイヤーを迎えての制作だったが、八年ぶりとなる本作ではベース、ヴォーカル、キーボードのみ残留し、それ以外にフルート&リコーダー奏者、ギター、ドラムスに新メンバーを迎えた6人組編成で、ゲストなど迎えられずにバンドメンバーのみで制作されている。 サウンドの方向性はいつも通り変わりなく、フィメールボーカルの儚く幻想的なハミングに誘われ、リリカルなアコギに軽やかなシンセと涼やかなフルートが緩やかに絡み合いながら夢見るような心地よさでロマンチックにメロディを紡ぐこの感覚、初期RENAISSANCEからクラシカルさを薄めてミステリアスさを足した感じの美麗サウンド、と言えば伝わるだろうか? 美しさやロマンチックさだけなら凡百のフィメールヴォーカル・シンフォバンドで聞けるが、このバンドはそれだけでなくスペイン独特のパッションを感じさせる激しいリズムとハードロックばりの熱唱を聴かせる Marta Segura女史のパワフルさも内包している幅広い音楽性がその他のシンフォバンドとひと味違う所だろう。 今回の限定盤の目玉の一つである「ARCHIVES 2009-2015」と題されたボーナス・ディスクには、ヴァイオリン好きには堪らない未発表曲や未発LIVE音源を収録しているので、彼等のファンは言うに及ばずフィメール・ヴォーカル好きやエキゾチックな民族音楽好きな辺境プログレマニアにもお薦めな一枚ですよ('(゚∀゚∩ PS.所で4曲目ってオリジナルって事になってるっぽいんだけど…このヴォーカルメロディがモロにジプシーキングスの曲と同じなんスけど…なんか元ネタになってる民謡とかあるんかなぁ? もしかしてカバー? でもどこにもクレジットない…
by malilion
| 2015-12-11 02:13
| 音楽
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