ANEKDOTEN 「Until All The Ghosts Are Gone」'15 ANGLAGARDと並んで90年代プログレ・リバイバルを象徴する北欧スェーデンが誇るダーク・シンフォニックの雄 ANEKDOTENの、「A Time Of Day」'07 以来、実に8年ぶりとなる6thがリリースされたのでGET! キーフ風な如何にもな粒子の粗い写真のような独特の色合いのジャケを見て、思わずニヤリとなったファンは多いはず。 彼等がこんな薄気味悪いジャケの作品をリリースするのは1st以来だろうか? もうこのジャケを見ただけで、ファンならどんな音が飛びだしてくるのか大抵の方は察したんじゃないかな? 実際、一曲目のイントロの妖しくも不穏でダークなメロディがスピーカーから囁くように聞こえてきた時点で「ああ、やっぱりね」と、なるはず。 デビュー以来変わらぬクリムゾンベースのダークなヘヴィ・シンフォニック・ロックが、耽美なヴィンテージ・サウンドの塊となって邪悪に蠢きながら蕩々と流れていく… 今回もメンツに変化はないが、20年以上活動しているバンド故に変化を外部に求めたようで、THE TANGENTの Theo Travis(Flute)や元ALL ABOUT EVEの Marty Willson-Piper(G)、サックス・プレイヤーらのゲストを一部に交えて楽曲は録音されている。 もっとも変化らしい変化はあまり感じられず、輪郭のボヤけたメランコリックなメロディと荒涼とした甘みの少ないモノトーンな楽曲が繊細に、陰鬱に紡がれていく様にファンなら「待ってました!」と、ばかりに歓喜する事だろう。 久しぶりの新作は、ファンの期待を裏切ることない傑作であるのは間違いない。
by malilion
| 2015-04-23 00:10
| 音楽
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