最早イタリアンな臭いはしない、MOONGARDENが新作をリリース!


MOONGARDEN 「Voyeur」'14 c0072376_1153176.jpg

近年は“如何にもマイナーな80年代イタリア産シンフォ・プログレ"という少々ノスタルジックな音だった90年代リリースの初期作をリメイクしていたりした彼等の最新6thアルバム(リメイク入れると7枚目)がリリースされたのでGET!

前作からモダン化が急速に進んだのが伺えたが、本作ではさらにもう一歩モダン化が推し進められていて、これまでの彼等の作品では余り聞かれなかったクランチーでドライなギター・リフや、モダンでデジタリーなリズムにサイバーな感覚を加速させるSE等がアルバムの随所で顔を出し、如何にも70年代ノスタルジーに浸った暑苦しくもバタ臭い古典的イタ公プログレ・サウンドとの決裂を高らかに宣言(ジャケが既に、ね)していて聴き応え十分な出来だ。

しかも只単にモダン化しただけでなく、ハードでドライな音像の狭間にフッと顔を出しては消える初期作風的な叙情感たっぷりの美麗なクラシカル・サウンドがいいアクセントになって楽曲に一層のメリハリを生み、モダン一辺倒な最近デビューしたての新人バンドでは決して聞けない絶妙な“押しと引き”が楽しめるドラマティックなそのサウンドは、ベテランならではの老獪な技と味が効いている。

ただ、問題点…というか、初期からのこのバンドの改善される気配のないウィークポイントなのだが、ヴァイオリン・プレイヤがヴォーカルを兼任(初期の専任Voだったんですけどね…)しているとは言え、バックのサウンドがここまでモダンでスタイリッシュな方向へ進化すると露骨にVoの力量の無さ(声質もイマサンで声域も狭いときちゃね…)が浮き彫りにされて(声質的に似てる例えでMSGのゲイリー・バーデンのヘタウマな歌みたい)コレは中々キツイですねぇ…(汗

デジタル処理して歌声に加工を加えたり、ダークでアンビエントな、ちょっとアンニュイっぽい音像を描き出してみたりと手を変え品の変えでVoに変化を付けてるんですけどね…うーん「なんでこのVoなんだ?」っていう思いが強くなる一方ですわ('A`)

既にイタリアンなバタ臭さは皆無になってしまっているので初期の彼等のファンの受けはイマイチかもしれませんが、進化形モダン・シンフォサウンドが好き、という方は以前より完成度は断然上がっているこの彼等のエモーショナルでモダンなシンフォ・プログレ作を是非一度チェックしてみて下さい。
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by malilion | 2014-12-27 01:10 | 音楽 | Trackback
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