暗黒に囚われていた魔術師が目覚めた?!ENCHANT復活作をリリース!


ENCHANT 「The Great Divide - Limited Mediabook Edition」'14 c0072376_14235899.jpg

現SPOCK'S BEARDのフロントマンである Ted Leonardが在籍する、ドイツのマイナーレーベルから1993年に自主制作盤でデビュー(後に日本盤も出た)して以来7枚のスタジオ・アルバムと1枚のLIVEアルバムをリリースしているアメリカ西海岸出身5人組プログレハード・バンドの、11年振りとなる8thのボーナス・ディスク付き2枚組&デジブック仕様限定盤をちょい遅れてGET!

当時、謎のインディ・バンドながら1stアルバムのKANSASをモロに意識したジャケに惹きつけられ、出てきた音はRUSHとシンフォニック系サウンドをMIXしたようなキャッチーでソリッドな如何にもアメリカンという抜けの良いKANSAS直系USプログレハードサウンドに「!!」となり、さらにテクニカルなドラムスの変幻自在なリズムが小気味良く、人知れぬ期待の新鋭と出会えた幸運に小躍りして喜んだのを憶えている。

けれどすぐキーボーディストが脱退し、以降4人組のままで活動を続けたのも頷ける当初のプログレ的な音楽性からどんどんダークでヘヴィな所謂だるーいヌーメタル風なテク不要なサウンドへ変化(日本盤も未発に)し、当然の如くバンドの最大の売りだったテクニシャンなドラムスも抜け、次々メンバーも抜けて挙げ句にバンドの顔だった Ted LeonardもSPOCK'S BEARDへ加入と、とっくに解散済と思ってました。

そんな訳で正直ENCHANTはもうフォローする気も失せた(アルバムは全て購入済みだけど…)ガッカリバンドに成り下がっていたので、彼等が復活して再始動したのを最近まで知りませんでしたし、知っても余り積極的に購入する気になれなかったんスよねぇ…

そー言えば、99年に元ENCHANTメンツと現メンツ複合バンドのXENがアルバムを1枚リリースしてましたけど、アレってどうなったんでしょうねぇ? Dsにkey、VoにGとENCHANTオリジナルメンツで立ち上げた、旧ENCHANT路線のバンドって事だったと記憶してるんですけど…

で、再始動作第一弾となる本作だが、以前の愚行を理解したのか流行を追っただけのグルーヴ重視の陳腐なダーク・メタルサウンドは影を潜め、初期に彼等が目指したであろうRUSHやDREAM THEATER等のテクニカル・プログHMに、MARILLION等の古典的UKグレ・バンドが受け継いできたウェットな叙情性をMIXしたインテリジェンス感じられる音楽性へ軌道修正が図られているようで旧来のファンも一安心といった所でしょう。

USA産らしく歌メロ重視な楽曲展開とキャッチーなメロディ・ラインに突き抜けるような開放感、対してエモーショナルなギターと華麗なキーボードをフィーチャーした、ハード&テクニカルに展開する鮮烈な印象のインスト・パートでの超絶ソロのコントラストが楽曲の良さを引き立てていて、若干モダンヘヴィネス路線の後遺症が漂うものの概ね1st以来となるメロディアスな充実作と言えるだろう。

ただ、この複雑ながらもキャッチーな彼等の楽曲を耳にしていると、このサウンドをさらに立体的で絶妙な展開へ導き他のプログ・メタルバンドより一段上のレベルへ引き上げていた初代ドラムス 名手 Paul Craddickの不在が悔やまれてしまう(つд`)

不動のVo&Gの Ted Leonardと Douglas A Ottに、出戻りBの Ed Plattの三人がオリジナルメンバーであるものの、DsとKeyは新メンバーなのですよね…どうせなら大御所みたいに華麗にオリジナルメンバーでリユニオンして欲しかったなぁ…

まぁ、Ted LeonardにはSPOCK'S BEARDがあるでしょうから、ENCHANTはサイドバンド的に寡作にならざるおえないでしょうけど、是非このまま初期路線で今後もアルバムをリリースして欲しいですね。

初回限定2CDスペシャル・エディション付属のボーナス・ディスクは、93年のデビュー作から04年のライヴまで全作品からセレクトされた楽曲を1曲ずつ納めた、バンドの歴史を感じさせる計10曲入りベストアルバムとなっております。

Disc 2: Bonus "Best Of" CD

01. The Thirst
02. Oasis
03. Pure
04. New Moon
05. Break
06. Paint The Picture
07. Under Fire
08. Sinking Sand
09. Comatose
10. At Death's Door(Live)
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by malilion | 2014-11-15 14:21 | 音楽 | Trackback
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