人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ベテランの安心…THRESHOLD、HOUSE OF SHAKIRAの新譜


THRESHOLD 「For The Journey」'14 ベテランの安心…THRESHOLD、HOUSE OF SHAKIRAの新譜_c0072376_17464130.jpg

ここ日本では殆ど評価されていない(涙)UK古参プログレッシヴ・メタルバンドの2年ぶり10thが、デジパック仕様&ボーナス1曲の限定盤で発売されたのでいち早くGET!

初代Voの Damian Wilsonが古巣バンドに出戻っての2作目(通算10作目)となるこの新作、予想通り前作と殆ど同じ路線の英国叙情漂うウェット感たっぷりのグレメタル・サウンドで、メタル的なソリッド感とワイルドなロックフィール、プログレ的テクニカルな曲展開と楽曲の構築美、そしてポップでキャチーな歌メロと甘美でメロディアスな楽曲というメジャー要素が、丁度いい塩梅に絶妙のバランスで配合された折衷サウンドに落ち着いています。

前作の時にも論じたように、裏方的スタジオワークをこなす中心人物の Karl Groom(G)のプロダクションも流石のクオリティで伊達に20年超えのキャリアを重ねてない如何にもベテランという手堅い創りで安定感抜群なものの、どこか新鮮味に欠けてる感が一層強まったのは否めない…

シンプルそうに見えて複雑な展開を見せる旋律美やフックあるメロディが耳に心地よいものの、相変わらずコレ!というキラーチューンも見当たらない代わりに、ここがダメ!という大きな欠点が見当たらないという“最大の欠点”は依然克服出来てませんね。

93年デビューからずっと追いかけ続けてるお気に入りなバンドの1つですが、このまま従来のファンベースに支えられるだけの固定客層だけを相手にした内向きな形骸化したグロプレ的サウンド=シンフォ・サウンドを演奏し続けるのか、プログレの名に相応しい音楽的大冒険を試みるのか、そろそろ正念場が近づいてきてるように思えてなりません。

特に大きく批判する点が見当たらないってのが、なんとも歯がゆいんですよねぇ…
まぁ、それでも自己満足的にインタープレイを繰り広げる聴いてて辟易する糞バンドに成り下がってしまった夢劇場なんかより随分マシですけど…

そうそう、ブルー・ヴァイナル・プレスの2枚組アナログLP盤(『Lost in your Memory』のAcoustic VersionがLP盤とDL盤には収録されてる)もリリースされていているので、LP盤にこだわりのある“通”な方は是非チェックしてみて下さい。

HOUSE OF SHAKIRA 「Paid To Play Live! -Official Bootleg-」'14 ベテランの安心…THRESHOLD、HOUSE OF SHAKIRAの新譜_c0072376_1747814.jpg

スウェーデン産ベテラン・メロディアスHRバンドの去年リリースした新譜7th『Pay To Play』'13 のリリース・パーティー(2013年9月ストックホルムでのライヴ)の模様を7曲収録したOfficial Bootleg Liveアルバムで、ブートって事でなのかお手製CD-R(涙)の限定盤です。

リリース・パーティーのLIVE作だけなら手を出さなかったのですが、目玉に『Pay To Play』'13 のアウトテイクである未発表曲がボーナスで2曲収録されていますので彼等のファンの方は要チェックでっせ!m9(`ω´)

その未発スタジオ・テイクの出来の方はと言うと、まぁアウトテイクになっても不思議じゃないコレといって特徴も強烈な個性も無い、普遍的なメロディアスロックンロール、って感じの曲でした…

LIVEの内容の方は内輪向けパーティーという事もあってか、ノリ重視のシンプルでストレートな演奏に終始(歳の為かプレイはまったり感が強いっス…)していて、売りのコーラスも含め多々グダったりするトコも耳につきますが、何にせよ正式なLIVE作品では無いOfficial Bootlegなるサジェスチョンも効いてる訳でして、まぁこの1枚に限っては出来云々より楽しく演る事を重視した記念的な(小遣い稼ぎ?)意味合いの方が大きいんでしょうね。

あ。後半は流石にメンバーも暖まってきたのか、いい感じのプレイを聴かせてくれますのでご安心を。
でも『よーし、調子に乗ってきたぜ!』って、トコでこのOfficial Bootleg Liveアルバムは終わっちゃうんですけど…(´・ω・`)エー

しかしお披露目パ-ティーなんだし、もうちょっと楽しげな歓声とかガヤを拾ってもいいと思うんだけどなー…
歓声や拍手が殆ど聞こえず、聴衆との掛け合い等も無いので余りLIVE作っぽく聞こえないんですよねぇ('A`)

まぁ、今となってはマイナーなバンドになってしまった彼等(どーせ日本盤なんて出ゃしねぇんだ!ヽ(`Д´)ノ)の限定R盤ですので、どう考えても即廃盤まっしぐらでしょうからファンや古典メロハー・サウンド好きなマニアな方々は早めにGETしておきましょう!
by malilion | 2014-10-01 17:38 | 音楽 | Trackback
<< 遂にモロDEF LEPPARD... 70年代末期の残り香…コレクタ... >>