実はバンド史上最大の問題作では!? デビュー45周年記念となるYESの新譜リリース!('(゚∀゚∩


YES 「Heaven & Earth -Limited Edition-」'14 c0072376_251817.jpg

70年代プログレ創世記から今日に至るまで絶えずサウンドを変化させ、デビュー45周年を迎えた今も第一線で活躍し続けるプログレッシブロックの基礎を築いて来た彼等の、復活作『Fly From Here』以来3年ぶり通算21作目となる待望のオリジナル・スタジオ・アルバムをGET!

10年振りに新譜『Fly from Here』'11 を発表し翌2012年4月に来日も果たした彼等が、今回は比較的短いインターバルで新譜を届けてくれた事をまずは素直に喜びたい。

残念(?)な事に、大方のイエス・ファンの予想(汗)を裏切って、Jon Andersonは再びYESのフロントマンへ復帰はしなかった模様ですね。

ここの所フロントマンの座が安定しない彼等ですが、今回の新譜は『Fly From Here』に伴うツアーで2012年に加入した、ここ数作で露骨にYESフォロワー臭を強めた古参USAグレバンドのGLASS HAMMERのヴォーカルを現在も掛け持ちする Jon Davison(Vo)をメインヴォーカルに起用しての初スタジオ・アルバム言う事になるんですが、その新譜は70年代結成初期のアコースティカルな要素と『90125』の頃のキャッチーでポップな要素がミックスされ、シンプルでストレートなロックサウンドが全面に押し出されたメロディアスでリラックスしたヴォーカル・メインなアルバムだなぁ、と言うのが一聴した時の感想でした。

で、この新譜はある意味で『90125』アルバムをリリースした時以上の問題作だ。

往年の複雑な曲構成だったり、絶妙なアレンジやスリリングでトリッキーなインタープレイの応酬やら、派手なキーボードワークも華麗にコーラスを重ねた曲もなく、今となってはご老体ばかりのYESに鮮度やスピードを求める向きは少数派と思うものの、古参組のカラーがめちゃくちゃ薄くて、Chris Squireのいつものワイルドなベースや Steve Howeの独特な浮遊感ある繊細なギターに殆ど活躍の場が無い、聞こえてくるのは Jon Davisonの Andersonの歌唱をなぞるような爽やかな歌声だけ、という所謂YESのトレードマークとも言える要素を殆ど聞く事が出来ない一作なのだから。

Jon Davison加入でYESサウンドに新風が吹くかと少し新譜に期待してたのですが、Jon Anderson不在の Jon Andersonの癒やし系新作ソロを聞かされいるかのような、なんと言うか不思議な気分になるのですよね~('A`)

言われなければ Jon Andersonと区別がつかない位 Jon Davisonの歌声はクリソツなものの、聞き込んでいくと歌い上げるパワー的に弱くソフトに感じ、独特の鼻に掛かった突き抜けるような高音も聞こえて来ず、低音での歌声も微妙に違う、というYESのイメージを壊す事も無いけれど微妙な違和感を強める原因でもある、と言った感じでしょうか?

それ以外にもこの新譜の全8曲中6曲が Jon Davisonのクレジットがある共作で、1曲など彼単独の曲が収録されていると言う、歴史あるバンドへ加入したばかりなのに曲作りでも大きく貢献するその積極的な姿勢は大いに評価されるべきなのでしょうが、なんと言うか、以前の Trevor RabinのサポートをYESメンツがバックで務めているようだった時代のように、今回は Jon DavisonのソロをYESメンツがサポートしてるって感じに思えてしまって、どうにも…ね…?

某所では既に「ヴォーカルばかりが目立つ駄作!」と、なかなか手厳しい酷評が下されているようですが、前回来日公演でもいずれの時代のYESの楽曲もそつなくこなしている実力の持ち主なので、仮に Jon Davisonのヴォーカルばっかりのアルバムだとしてもそれほど落胆する事は無いのでは無いかと思うんですけどねぇ…

名前だけになって形骸化してマッタリしまった往年の名バンドの一品、という感は強く、「大傑作だ!」などと間違っても喝采しませんが、AORやらキャッチーなロック系が好みである自分的には十分許容範囲な一作だと思うのですよ。
まぁ、シンフォでもなんでもないし、往年のプログレらしいプログレを期待する向きには不評なのは十分理解出来ますけど。

奇しくも同じ時期に同様に若い新メンバーを迎えて新譜をリリースしたASIAの新譜は残念な事に気の抜けたコーラみたいな完全な駄作だったのに、YESの方はメンバーが重複してるのにまだマシな出来に聞こえるのは、新加入のメンバーの才能を重用したからなのか、それともバントが元々持っていたポテンシャルにアドバンテージがあったからなのか、バンド形態の差なのかは分からないですけど…

ともかく問題作なのは間違いないので、YESファンは新譜の出来映えを実際にその耳で確かめてみましょう!

後6曲目、5:31で微かにノイズのってる箇所があるよね…('A`)
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by malilion | 2014-07-19 02:46 | 音楽 | Trackback
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