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イタリアのベテラングレバンドCAPが40周年記念限定アーカイヴ作リリース!


CONSORZIO ACQUA POTABILE 「Il Teatro Delle Ombre」'13 c0072376_17385029.jpg

71年にミラノ郊外で「飲料水組合」なるバンド名(なんて名前だ…)で結成され活動をするもアルバムを発表する事なく70年代末に活動休止。
突如90年代に再編成されて復活し、3枚のアルバムと1枚のLIVE作をこれまでにリリースしてきたベテラン・イタリアン・プログレバンドの40周年記念特殊仕様ブックレット付き4枚組アーカイヴ限定作をGET!

で、そのヴォリュームたっぷりな自主制作アーカイヴ作の内訳はと言うと…

DISC1に、これまで発表してきた 「...Nei Gorghi Del Tempo」'92 「Robin delle Stelle」'98 「Il Bianco Regno di Dooah」'03 の3枚のアルバムからそれぞれチョイスし、こだわりのヴィンテージ楽器によるプレイを新録した、ある意味でBEST的な彼等自身の手によるコンピ盤でしょうか?

DISC2に、特殊BOXジャケが話題になったデビュー・スタジオ・アルバム「...Nei Gorghi Del Tempo」'92 の20周年リマスターエディション。 さらに73年に作曲されたというロックオペラからボーナストラックとして1曲収録。

DISC3に、フィンランドの雑誌企画オムニバス・シリース第4弾。古典作「オデュッセイア」をコンセプトにした3枚組「ODYSSEY:Greatest Tale」'07からの音源(28分越え)を1曲。さらにアウトテイクや既発曲の別MIXなどアーカイヴ音源を2曲収録。

DISC4に、79年から08年までのヨーロッパやアメリカでのLIVE音源から選りすぐった未発LIVE音源集。
と、なっています。

DISC1収録の再録した旧曲は、最新のプロダクションが施された恩恵で当然の如くサウンドにモダンさが加わったのと、音がクリアで抜けが良くなったのが一聴して分かり、併せてよりタイトになった演奏が大迫力のロック的パワー(このご時世にメタル色は皆無!)を生み出し、大幅に生まれ変わった印象だ。

DISC2の長らく入手困難だった1stリマスターの方も、元から隙間の多い古めかしいサウンドメイキング(汗)だったのが幸いしたのかリマスタ効果が絶大で、音圧も上がってクッキリクリアな音に装いを新たにした楽曲(特にボトムの音が迫力三倍増し!)が艶やかに鳴り響き、実にパワフルで新鮮な感触を与えてくれます。

DISC3の音源については、複数バンドがストーリーに即した楽曲を提供するのが売りだったわけだし、そもそも3枚組で表現されてるコンセプト作の一部を切り取っても、前後の繋がりが判断しずらく評価云々は出来ないんじゃないんでしょうかね?
オマケにこの楽曲がリマスタされたか否かは不明ですし、仮にされてたとしても1曲目の切り取られた楽曲だけではここでは評価は出来ないって事で…
まぁ、彼等のファンのみならずシンフォ・ファンなら「ODYSSEY:Greatest Tale」'07 は入手しても損はない企画盤ですし既に入手済みな方も多々おられるでしょうから、特にこれ以上何も申しません(汗

と、なると収録されている残り2曲についてになる訳ですが、共に'08年、'06年という、3rd以降の楽曲で、実質バンドが機能停止していた時期(リズム隊メンツが流動的)の作品と言う事も影響しているのか、これまで発表されてきた楽曲と趣をガラっと変え、妙に明るくポップ(!?)な歌メロとコーラスが耳を惹く、ちょっとグリフォンのような中世風サウンドとJAZZっぽいキーボードサウンドが聞く事が出来る楽曲だったり、哀愁漂うヴァイオリンとリリカルなフルートの音色をゲストプレイヤーが奏でて、これまでの彼等で余り聞かれなかった叙情感と優雅さをプラスした楽曲(謎のサムライソングだけどw)だったりと、実に興味深い2曲と言えましょう。

寧ろ、復活して4thリリースするならこの2曲の路線で進めばかなり面白い作品になりそうなので、是非そうして欲しいっスねぇ♪

DISC4のLIVE音源は、収録した年代も場所もバラバラなものの、来日した事のない彼等のLIVEでの丁寧で木訥なまったりプレイ(汗)の様子やアットホームな聴衆の雰囲気が十分に伝わってきて実に興味深い。
なんと言うか『ベテラングレバンドならではのテクニカルでソリッドなのにアドリブバリバリなインタープレイが飛び交う!』みたいな定番のグレバンドLIEVアルバムと全く真逆な音だったりプレイだったりして(笑)それがまた妙に40周年を記念するベテランなのに商業主義に飲み込まれずマイペースに寡作な音楽活動を続ける彼等の人柄だったりを忍ばせます。

と、ここまで聞いてもうお腹いっぱい…ってか、うーん…胸焼けしそうなイタ公の濃厚さ全開ですわ(w

よくバンコっぽいと言われる70年代ヴィンテージ・プログレバンドの生き残り組として知られる彼等だが、言う程そんなに似てるとは思えないんだが…
ただ、他のユーロ系シンフォバンドと比べると暑苦し過ぎ(汗)とも思えるイタリアン特有な哀愁を漂わす叙情感たっぷりな美旋律に、緻密な構成とダイナミックにしてスリリングな曲展開といい、独特の詩情溢れる歌の節回しやフレーズの重ね方といい、どこを切ってもさすが70年代直系と言えるイタリアン・プログレサウンドがあふれ出しそうな濃厚さは、バンコ云々というよりヴィンテージ・プログレサウンドを今に受け継ぐ、という意味で“似てる”と捉えられなくもないかも。

アーカイヴで確かめるまでもなくアルバムを聞けばすぐ分かる実はそれ程テクニカルでは無い(汗)彼等、既にメンツもかなりのお年だしバンドの方向性的にも斬新な事をしでかす訳も(出来ない…?)ないのですが、垢抜けなかろうと古臭かろうと心の琴線をくすぐる美しくも切ないメロディが未だに失われる事なく健在なのが彼等が長らくファンに愛され続けてる理由なんじゃないでしょうか?

フルカラー200ページの豪華ブックレットは特殊なルーズリーフ仕様で、膨大な資料や記事、そして時代を感じさせるフォトが収録されており、伊語が分からなくても彼らのヒストリーが十分に堪能出来る造りなので、彼等のファンにとってはマストアイテムでっせ! 限定盤だし廃盤になる前に急げ!('(゚∀゚∩

3rd以降活動が聞こえて来なかった彼等だが、近年再び活動が活発になった模様だし、今回のアーカイヴ作は来たるべき4thが届けられる呼び水なのかも知れませんね。うーん、早よ新譜を届けてくれ~♪
by malilion | 2014-07-18 17:33 | 音楽 | Trackback
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